二次創作小説(新・総合)

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10分で逃走中~灼熱の太陽と海~【完結!】
日時: 2021/07/29 16:31
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

沖縄で開催される大逃走中。
夏と言えば海水浴! そして沖縄!
水着のスクールアイドル達と一緒に灼熱の夏を満喫しよう!
10分間を逃げ切り、賞金を獲得するのは誰だ!?

逃走者一覧

南ことり
星空凛
矢澤にこ
渡辺曜
津島善子
小原鞠莉
エマ・ヴェルデ
姫里マリア
クロノスエボル
ゆうき
エイジア
junris


逃走時間10分
ミッション 1個
1秒につき300円
ハンター数 2

募集用紙>>11

Re: 30分で逃走中~灼熱の太陽と海~ ( No.6 )
日時: 2021/06/25 16:39
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

砂浜を歩いた先にある原っぱに幾つか置いてある宝箱。
そこへ最初に到着したのは。

リリィ
「私が1番のようですね」

見渡し、ひとつの宝箱に目をつけた。

パカッ

結果は。

冷凍銃
ハンターを凍らせ動きを止めることができるアイテムだ。
病弱なリリィにはかなりありがたいアイテムである。

リリィ
「ここはひとつに留めておくことにしましょう。欲望にはキリがありませんし、他にも訪れる方がいるかもしれませんから」

リリィは冷凍銃を手に取り、スタスタとその場を去っていく。

続いて現れたのは。

らき
「ラッキー! まだたくさん宝箱があるみたい!」

目を輝かせ、宝箱を開ける。
パカッ
結果は


ハンター4
「」
らき
「アンラッキー!」


ポンッ!

18:30

姫石らき 確保
ハンター1名追加
ハンター合計4人

すみれ
「誰もいないみたいね。宝箱もまだ沢山あるし。この銀河一強運のギャラクシーカリスマの力、見せてあげるわ!」

パカッ

結果は。

ハンター5
「」
すみれ
「ギャラクシー!」

17:40

平安名すみれ 確保
ハンター1名追加
合計5名

15:00

宝箱 消失 ミッション終了

まどか
「何やってるんですか。ハンターを増やすなんて」
かのん
「すみれちゃん・・・・・・」
ララ
「残り半分になったけど、ヤバ過ぎるルン!?」
ゆず
「ハンターが増えたの? スリルが増えて嬉しいゾ!」
ララ
「喜んでいる場合じゃないルン!」


14:00

逃走中もいよいよ佳境。果たして逃走成功するのは誰だ。


残り参加者

羽衣ララ
天羽まどか
早乙女あこ
二階堂ゆず
白銀リリィ
桜内梨子
澁谷かのん

Re: 30分で逃走中~灼熱の太陽と海~ ( No.7 )
日時: 2021/06/25 18:31
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

早乙女あこは不満を抱いていた。海にも入れないのに水着に着替えさせられ、有利になると踏んだ宝箱は開けることさえできず、ハンターまでも増加した。
逃走中に参加してから良いことがひとつとしてないのだ。

あこ
「どうして今度の逃走中はツイていませんの」

プンプンと不満を露わにして頬を膨らませて歩いていると、軒下で休んでいるかのんを見つけた。

あこ
「あなたは逃げないんですの?」
かのん
「ここで隠れているんだ」
あこ
「そこじゃ見つかりますわよ」
かのん
「かも、しれないね」

かのんは伏し目がちになり、首にかけてあるヘッドフォンに触れた。

かのん
「友達が確保されちゃって少し落ち込んでいたんだ。私も逃走成功の為に頑張ってみたいけど、勇気が出せずに、ここにいるの。
変だよね、友達がいたときはあんなに動けたのに。1人だとハンターが怖くて、動けないんだ」
あこ
「そうでしたの」

あこはツンとした態度を取りつつも、どこか悲しげなかのんを放っておくことができずにいた。さりげなく傍により、同じ場所に立つ。
先ほどまでの快晴が嘘のように、灰色がかった雲が空を覆い始めた。

あこ
「一雨きそうですわね」
かのん
「そうだね」
あこ
「雨は嫌いですわ」
かのん
「私は雨、好きだな。雨の音を聞きながら静かに読書をするのが気に入ってるんだ」
あこ
「変わっていますのね」
かのん
「人混みが苦手なんだ。どっちかというと人気の全くない図書館とか喫茶店とかが好きなんだ。ごめんね、いきなりこんな話して」
あこ
「別にいいですわよ」

ふたりは並んで雨の降る海辺を眺めていた。
何も語らず前だけを見て、静かな時間を過ごした。

ピピッ
ハンター1「」タッ

ハンターが迫るが、ふたりは気にする素振りさえ見せない。
諦観か、それとも眼中にないほどに景色に見入っていたのか。
本当のところを知るのは彼女達のみだ。
アイドルの頂点を極めたあこと、これからアイドルを目指すかのん。
立場の異なるふたりの波長がぴたりと合った瞬間だった。

ポンッ

9:52

澁谷かのん 確保

9:51

早乙女あこ 確保

残り逃走者

羽衣ララ
天羽まどか
二階堂ゆず
白銀リリィ
桜内梨子

Re: 30分で逃走中~灼熱の太陽と海~ ( No.8 )
日時: 2021/06/25 18:43
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

桜内梨子は雨の降る中を駆けていた。長い髪が雨に濡れる。
彼女は汗や水滴が目に入りながらも、何度も拭って目的を探す。
視線の先に見えたのは電話ボックス。自首をするために設置されている。
彼女が逃走中に参加した目的はシンプルに賞金を獲得することだ。
それが自首であっても逃走成功であっても構わない。とにかく賞金さえ手に入れば良い。自首ボックスを見つけた彼女は無我夢中で駆けていき、扉を開ける。
寒さで震える指で受話器を取り、低めの声で告げた。

「桜内梨子、自首しま――ポンッ」

最期まで言葉を発することができず、彼女の夢は泡と消えた。
残り1秒で目的が達成されたことを想像しながら、梨子はその場で項垂れるのだった。


8:00

残り逃走者

羽衣ララ
天羽まどか
二階堂ゆず
白銀リリィ

Re: 30分で逃走中~灼熱の太陽と海~ ( No.9 )
日時: 2021/06/25 19:00
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

ゆず
「雨降ってきたね」
ララ
「何をボーッとしているルン。雨宿りしないと風邪ひくルン」
ゆず
「でもゆずたち水着だゾ。海に入っても濡れるから一緒だと思うゾ」
ララ
「確かにその通りルン」
ゆず
「それにしても、さっきのマンゴーアイス美味しかったゾ」
ララ
「私のミントアイスもきらヤバな味だったルン」
ゆず
「沖縄はアイスが有名だから食べられて良かったゾ。次はボウリングでも」
ララ
「逃走中はどうなるルン!?」
ゆず
「忘れてた」
ララ
「オヨ!?」

ピピッ

ハンター1「」タッ

ララ
「ハンターが来たルン」
ゆず
「逃げるよ!」タッ

駆け出すゆず。
ララも後を追う。
だが草の地面は雨で濡れていた。
足を取られコケるララ。

ララ
「~ッ」

ポンッ

7:07
羽衣ララ 確保


ゆず「ララちゃんの分まで負けないゾ!」
ハンター1「」タッ
ハンター2「」タッ

雨の中を難なく走っていく。
身体能力は野生動物という周囲の評価は間違いではない。
2名のハンターを相手にしてもなお、圧倒的な脚力を見せ、どんどんと加速していく。

ゆず
「雨、やめぇ~!!」

ゆずの大声に天が応えたのか、一瞬で雨雲が消えて快晴になってしまった。

ハンター3「」タッ

ゆずの存在に気付いた3人目のハンターが迫る。
三方向からハンターが距離を詰めていくが、ゆずは一転突破を狙う。
隙を突いて抜けるつもりなのだ。
だが、ハンターはゆずの予想を上回っていた。

ゆず
「ここまでか・・・・・・でも、楽しかったゾ!」

ポンッ

3:00


二階堂ゆず 確保

リリィ
「強敵と書いて友と呼ぶ。ゆず、見事な散り方でした。
私も残り3分間に全てをかけます」

次回、最後の一騎打ち。



残り逃走者

天羽まどか
白銀リリィ

Re: 30分で逃走中~灼熱の太陽と海~ ( No.10 )
日時: 2021/06/25 19:10
名前: モンブラン博士 ◆HlTwbpva6k (ID: pRqGJiiJ)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no


残り2分が過ぎた頃、申し合わせたようにふたりの逃走者が砂浜に現れた。
ひとりは白髪の巻き髪が特徴の白い肌の少女、白銀リリィ。
もうひとりはふんわりとしたツインテールに童顔が特徴の天羽まどか。
奇しくもアイドル同士の一騎打ちとなったのである。
遠くから土煙を上げて迫ってくる5体のハンター。
そのうち1体に狙いを定めてリリィは冷凍銃の引き金を引いた。
バシュウゥッ

ハンター5 行動停止

そして使い物にならなくなった冷凍銃を投げ捨て、まどかに向き直る。

リリィ
「これで小細工はできません。真っ向勝負です」
まどか
「正々堂々していますけど、大丈夫ですか?
身体が弱そうですけど」
リリィ
「御心配には及びません。私はあなたと戦う分の体力は残しています」

じりじりと太陽がふたりは照り付ける。

リリィ
「武田信玄は言いました。心頭滅却すれば火もまた涼し、と」
まどか
「読書家なんですね」

ふたりにハンターが迫る。
決戦の時は来た。
00:15

ハンター1
「」タッ
ハンター2
「」タッ

00:14

ハンター3
「」タッ

00:13
00:12
00:10

リリィ
「いざ尋常に」タッ

00:08

まどか

「勝負!」タッ


00:07
00:06
00:05

リリィ
「あああッ!」ドサッ

ポンッ

白銀リリィ 確保

00:04
00:03

ハンターの手がまどかに伸びる。

00:02

まどか
「もう、ダメです!」

00:1
0:00

ビビーッ

ゲーム終了!

天羽まどか 逃走成功

賞金獲得


まどか「正直、ほんのちょっとだけ逃走成功できるって信じていました!」

満面の笑みを見せるまどか。
こうして真夏の逃走中は天羽まどかの逃走成功で幕を閉じるのだった。


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