二次創作小説(新・総合)
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- 【Lunatic Play EPISODEⅡ】【完結】
- 日時: 2022/03/30 15:18
- 名前: ウィオ (ID: ryagdTnR)
【Lunatic Play(ルナティック・プレイ)】とは?
3匹の【狼】から逃げ惑い、賞金を獲得する遊戯である。
敵は狼だけでなく、逃亡者を見つけ次第襲いにかかる【フラウド】も存在する。
深夜、アメリカにある廃校になった大きな学校に集められた28人の逃亡者。
果たして、賞金を手に入れられる者は現れるのか。
【ルール】
・今回から時間内を逃げ切るのではなく、最後の一人になった者が賞金を獲得できる。
・狼は「逃亡者」を見つけ次第、襲い掛かってくる。狼に3回噛まれると「失格」となり、地下牢(逃走中で言う牢獄)行きとなる。
・狼に攻撃した者は即失格だが噛まれている者を助けることはOK。
・助けられても噛まれた回数はリセットされない(1回噛まれたら後2回で失格となる)。
GOOD LUCK, FUGITIVES.
※注意事項
・設定の少ないキャラはオリジナルの設定を含ませております。
・作者は海外の作品は英語版しか見ない主義なので、海外製のキャラの口調・一人称などは自分のイメージで決めております。なので公式邦訳とは一人称・口調が違います。
・このシリーズの作風はホラーゲームを意識してるのでダーク・シリアスな要素が多々含まれております。
それらに地雷を持っている方は閲覧や応募をお控えください。
それでもよろしい方はどうぞ。
~逃亡者~ ※【】内は作品名
レッド・マッカーサー(Red McArthur)【Southpark】{2}
カレン・マコーミック(Karen McCormick)【Southpark】{2}
べーべ・スティーヴンス(Bebe Stevens)【Southpark】{1}
ジェニー・サイモンズ(Jenny Simons)【Southpark】{2}
ミリー・ラーセン(Millie Larsen)【Southpark】{2}
パウダー・ターナー(Powder Turner)【Southpark】{1}
バローラ(Ballora)【Sister_Location】{2}
ミニリーナ(Minireena)【Sister_Location】{2}
ビディバブ(Bidybab)【Sister_Location】{1}
フレイキー(Flaky)【Happy_tree_friends】{1}
ラミー(Lammy)【Happy_tree_friends】{1}
ジェフ・ザ・キラー(Jeff_the_killer)【Creepypasta】{2}
スレンダーマン(Slenderman)【Creepypasta】{1}
クロックワーク(Clockwork)【Creepypasta】{1}
ソヌ・ミン(선우 민)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{2}
シュエル(슈엘)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{1}
イリザベス・ファウスト(Elizabeth Faust)【Fausts Alptraum】{2}
ホムンクルス(Homunculus)【Fausts Alptraum】{1}
平安名 すみれ【ラブライブ! スーパースター!!】{1}
ステラ【フラワーナイトガール】{1}
不死川 玄弥【鬼滅の刃】{1}
ユニ【プリンセスコネクト!Re:Dive】{1}
メルラン・プリズムリバー【東方project】{1}
モンブラン博士【作者組】{1}
琴葉姫【作者組】{1}
エイジア【作者組】{1}
konakun.【作者組】{1}
武勝龍 景丸【作者組】{1}
△今回も参加者は全員海外のキャラオンリー!
△退屈な嫌いなイリザベスは今回も睡眠しちゃう!
△バローラさんに弱いミニリーナちゃん!
△怖いビディバブ!
△果たして、誰が賞金を手に入れるのか?
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅡ】 ( No.17 )
- 日時: 2021/10/27 21:34
- 名前: ウィオ (ID: iaPQLZzN)
【Succession】
ジェフ「……」
ジェフ「なあ、いるんだろ? フラウド。隠れてないで出て来なよ」
フラウドの気配を感じ取った彼は武器を構える。
ジェフ「人を陰から見ててコソコソしてる奴はフラウドだろうだからな。どうせ僕を始末しようと考えてるんだろ」
行動を読まれているフラウドはジェフの始末を諦め、遠ざかっていった。
ジェフ「ふぅ……フラウドに狙われる側になるのも少し大変だね」
エイジア「こういうゲームに参加するの、初めてだなぁ……」
今回初参戦であるカキコの男性作者・エイジア。
エイジア「狼、来んなよ……」ドキドキ
ラミー「どうしようかしら……隠れ場所。絶対に見つからない場所とかあるのかしら?」
残念ながら、そんな場所は一切存在しない。隠れ場所を探している彼女の近くに、一匹の狼がやってきた。その狼が雄たけびをあげながら走ってくる。それに気づいたラミーは咄嗟に逃げるも、あっという間に距離を詰められていく。
ラミー「いやあああああ!!」
そして呆気なく、三度噛まれてしまった。
【ラミー 失格 残り25人】
ラミーは地下牢へ転送された。
ピコン!
景丸「『ラミーが三度噛まれ失格となり、残り25人となった』」
フレイキー「ラミーがやられた……!」
その頃、今回初参戦である金髪の少女・シュエルは学校付近にある森の傍を歩いていた。
シュエル「あと25人も残っているのですね……。まあ、最後に生き残るのはこのわたくしですが!」
シュエル「このわたくしが愚民より先に失格になるはずがありませんわ。何故ならわたくしは優秀ですから!」
見た目は可愛いが、傲慢だ――。
パウダー「あー、痛てて……鼻がずっとヒリヒリするよぅ……」
鼻をおさえながら2Fへ続く階段の踊り場を歩いている彼女の近くに――
すみれ「あら、貴方は……私と同じ逃亡者の子ね」
今回初参戦である、スクールアイドルグループ・「Liella!」のメンバーの女の子・平安名すみれがやってきた。
すみれ「鼻おさえてるけど、鼻血出ちゃったの? 大丈夫?」
パウダー「え、うん、大丈夫だよ! ちょっと柱にぶつかっちゃっただけだから」
すみれ「そうなの?」
パウダー「うん。どごん、ってね。あたしの不注意でした。そういうことより、あたし貴方のこと気になるなー」
すみれ「ええ?」
パウダー「だって貴方東の国から来た人でしょ? つまり外国人でしょ?」
アメリカ人から見れば日本人は外国人である。
すみれ「そうね。私に興味を持ってくれてありがとう。でも今はゲーム中だし、お話なら後でね」
パウダー「あ、うん! じゃあ頑張ってね、スミレ!」
パウダーはウインクした後、階段を降りようとした。その瞬間、足を踏み外してものすごい勢いでゴロンゴロンと転倒した。
パウダー「ぎゃあああああああ!!;」
彼女は腰を打ち、悶えてた。相当なドジっ娘である。
すみれ「ちょ、大丈夫!?;」
パウダー「あ、大丈夫っす……;」ピクピク
その頃、ステラは単独で昇降口を歩いていた。
ステラ「廃墟だからすごく暗いですね……」
そんな彼女の近くに――
konakun.「あれ、ワイと同じ逃亡者の人や」
作者勢の一人・konakun.がやってきた。
ステラ「あ、初めまして……花騎士のステラです」
自己紹介はしたが、彼女は人見知りな為、緊張して目を見て話せない。
konakun.「ワイは小説カキコっていうサイトで活動してる作者のkonakun。まあ、よろしくー」
ステラ「は、はい! こちらこそよろしくお願いします」
konakun.「お互い頑張ろうなー」
ステラ「はいっ」
konakun.「……ところでさ、ちょっとええかな」
ステラ「え? 何でしょうか?」
konakun.「なーんか君、どっかで見たような気が……いや、誰かに似てるような~……(´・ω・)」
ステラ「?;」
konakun.「せや! ごちうさのチノちゃんに似てるんや」
ステラ「ちの?」
konakun.「あ、ごめん、知らんかったらええよ。まあとにかく、頑張ってなー!」タッタッタ
konakun.は去って行った。
ステラ「……誰なんでしょうか、ちのって人は……」
ホムンクルス「……」
その頃、今回初参戦である冷たい性格の少女・ホムンクルス。彼女は一切言葉を発せず、無表情で運動場を歩き続ける。
ホムンクルス「……」
無口で、かなり落ち着いている。
カレン「ねえお姉ちゃん? この先に狼さんはいないよね……」
レッド「さあ……でもいざとなったら私が守るわ」
カレン「うん……ありがとね」
レッドとカレンの近くに、ある人物がやってきた。
ベーベ「あら、レッドじゃない」
ウェンディやレッドの友達である巨乳の女の子・ベーベ・スティーヴンスだ。
ベーベ「あら、その子は誰? 知らない顔ね」
レッド「カレンっていう子よ。前回で色々あってね」
カレン「レッドお姉ちゃんが前回のゲームで何回も助けてくれたんだよ♪ お姉ちゃん優しくて……」ギュッ
レッドの腕を抱きしめるカレン。
ベーベ「あらあら、随分懐いちゃって。そんなに気に入ってるのかしら?」
カレン「うん!」ニコッ
ベーベ「ふふふ、レッドったら小さい子に好かれて大変ね」
レッド「別に」
ベーベ「ああ、紹介が遅れたわ。あたしはベーベ・スティーヴンス。レッドの友達よ」
カレン「レッドお姉ちゃんの友達かぁ……ねえ、ベーベお姉ちゃん?」
ベーベ「何かしら?」
カレン「何でそんなにお胸がでかいの?」
ベーベ「え? ああ、あたし、医者によると他の女子より体の成長が早いらしくてね」
カレン「そうなんだ~。……お胸でかいの、カッコいいなぁ。私もベーベお姉ちゃんみたいにお胸、おっきくしたい……」
自分の胸をまじまじと見るカレン。
レッド「カレン、貴方はそのまま(ぺったんこ)のままでいいわ」
カレン「そう?」
レッド、カレン、ベーベの三人が仲良く会話しているところに――何者かがやってきた。
---------------------------------------------------------------------------------
残り逃亡者……レッド、カレン、ベーベ、ミリー、パウダー、ミニリーナ、ビディバブ、
フレイキー、ジェフ、スレンダーマン、クロックワーク、ミン、シュエル、
イリザベス、ホムンクルス、すみれ、ステラ、玄弥、ユニ、メルラン、
モンブラン博士、琴葉姫、エイジア、konakun.、影丸の25人。
続く
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅡ】 ( No.18 )
- 日時: 2021/10/27 21:27
- 名前: ウィオ (ID: iaPQLZzN)
「Slate」
レッド「! しっ。誰かの視線を感じるわ……」
カレン「えっ!?」
ベーベ「怖いこと言わないでよ、レッド……」
レッド「本当よ。さっさと隠れて――」
彼女たちは隠れようとするが、既に遅し。何者かが飛び出してきた――。
パウダー「みんなーっ!」ピョン
(その正体はパウダー・ターナー)
ベーベ「ひっ! ――ってパウダーじゃない! ビックリしたわ……」
パウダー「ごめんね。皆集まって何話してるのかなーって気になって……」
レッド「ただのしょうもない雑談よ」
カレン「しょうもなくなんかないもんっ!」
カレンは頬を膨らませてぷんぷんと怒る。それを見たレッドとベーベは思った。可愛い、と。
パウダー「ふーん……。あっ、そういうことより、あたし変わった物を見つけたんだ!」
ベーベ「変わった物?」
パウダー「うん。じゃじゃーんっ!」
パウダーが服のポケットから取り出した物とは、手のひらサイズの石板であった。その石板には三つの窪みがある。そしてその石板には「Het Monde Gink」と刻まれていた。
パウダー「見て見てー! 石板! カッコいいでしょ? これに書いてる文、一体どういう意味なんだろ?」
レッド「Het Monde Gink……? ヘット・モンデ・ギンク? 何かしら、これ」
ベーベ「何だかミステリアスね。どういう意味かしら、この文は」
パウダー「あたしも分かんないよ。でもカッコいいから何でもいいや~♪」
レッド「あなた楽観的ね……;」
カレン「この石板、危険なものじゃなさそうだけど持ってても大丈夫なのかなぁ?」
パウダー「大丈夫でしょ! あ、皆ごめんね、いきなりよく分からない話して; それじゃ!」
パウダーは急ぎ足で去って行った。
ベーベ「あの文、なんか意味深だったわね」
レッド「まああの文の意味を考えることなんていつでも出来るわ。ゲームが終わった後にでも、またパウダーのところに行きましょう」
シュエル「おっとっと……危ないところでしたわ」
学校の瓦礫で躓き、転びそうになった彼女。
シュエル「このわたくしが、失態を犯すところでしたわ……」
そんな彼女の近くに、一匹の狼が――。その狼の気配に感づいた彼女は、咄嗟に離れる。
シュエル「はあ……気が休まりませんわね」
玄弥「ここは……運動場か。ここは見渡しいいからすぐに狼を見つけられるかもな」
狼を探せるいい場所を見つけた彼。そんな彼の死角から迫りくる、一匹の狼。それに玄弥は気づいていない。
玄弥「……誰かいるのか?」
振り向いた瞬間、その狼が飛び掛かってきた。それと同時に彼は逃げだすが、異常な速度で走る狼を撒けるわけがなかった。必死の逃走も空しく、狼に噛まれてしまう。
玄弥「がああっ!!」
【不死川 玄弥 失格 残り24人】
玄弥は地下牢に転送された。
ピコン!
スレンダーマン「『不死川玄弥が狼に三度噛まれ、失格となり、残り24人となった』」
エイジア「玄弥……もうやられてしまったのか……」
一方、ミニリーナは今も3Fの教室の教卓の下でビディバブに束縛されていた。
ビディバブ「ミニリーナ……あなたはやっぱり可愛いね……」
ミニリーナ「畜生! 気分悪いぜ……なあ、離れさせてくれよ」
ビディバブ「ダメに決まってるでしょ♪」
ミニリーナ「くそっ! あー……それにしても窮屈だ、ここは……なあ、別の場所に移動したいんだけど」
ビディバブ「いいよ。ただし私もついていくからね」
ミニリーナ「ああ、そうですか」
ミニリーナ(ったく、このヤンデレ女め……)
ミニリーナは不快な顔をしながら、ビディバブと共に教室を出た。
ビディバブ「廊下に狼がいるかもしれないから用心するんだよ」
ミニリーナ「分かってるよ……」
konakun.「うわっ、ここめっちゃでかい穴開いてるやん……」
学校の1Fの廊下を見て驚く、konakun。
konakun.「いくらなんでも荒れすぎやろ、この学校……全体がヒビだらけやん」
メルラン「最後の一人になりたいな……最後の一人になったらお金貰えるんでしょ? 頑張らなくちゃ」
辺りを見渡しまくっている彼女の背後に、一匹の狼が――。彼女はまだそれに気づいていない。狼の唸り声が遠くから鳴っているが、彼女は周囲の遠望に集中していて、唸り声に気づいていない。
メルラン「ドキドキする……」
彼女がそう言った後、狼が飛び掛かってきた。不意打ちだったため、咄嗟に逃げ切れるわけもなく、噛まれてしまう――。
メルラン「いぎゃああ!!」
【メルラン・プリズムリバー 失格 残り23人】
三度噛まれたメルランは地下牢に転送された。
ピコン!
シュエル「『メルラン・プリズムリバーが狼に噛まれ失格となり、残り23人となった』」
影丸「メルラン……!」
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残り逃亡者……レッド、カレン、ベーベ、ミリー、パウダー、ミニリーナ、ビディバブ、
フレイキー、ジェフ、スレンダーマン、クロックワーク、ミン、シュエル、
イリザベス、ホムンクルス、すみれ、ステラ、ユニ、モンブラン博士、
琴葉姫、エイジア、konakun.、影丸の23人。
続く
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅡ】 ( No.19 )
- 日時: 2021/10/29 19:11
- 名前: ウィオ (ID: iaPQLZzN)
「Paper」
一方、レッドとカレンは学校の周辺を歩いていた。石板の話のあと、ベーベと別れた二人。
カレン「レッドお姉ちゃん……狼はいないよね?」
カレンはレッドの服の裾を握りながら、上目遣いで尋ねた。
レッド「さっき見渡したけど、いなかったわよ。――あら?」
足元に落ちていた謎の紙を拾ったレッド。興味本位で見てみると、その紙には「A terrible enemy has come.」と書かれてあった。
レッド「……「恐ろしい敵がやってきた」って書いてあるわね。一体何なのかしら、これ」
カレン「その一文だけだよね。何だろ……?」
ベーベ「それにしてもレッドったら、カレンって子と仲良くなってたの、あたし知らなかったわ」
ベーベ「ゲームが終わったらカレンとちょっと話してみようかしら。どういった感じで助けられたのか、とか色々聞いて……」
彼女は気づいていない。一匹の狼に睨まれていることに――。ベーベはカレンのことに気を取られており、狼に気づいていない。しかし嫌な予感を感じた彼女は咄嗟に後ろを振り向く。その瞬間、その狼が襲い掛かってきた。
ベーベ「しまった……!!」
ベーベは咄嗟に逃げるも、狼の方が圧倒的に足が速かった。抵抗も空しく、彼女は狼に襲われてしまい、3度噛まれてしまった――。
ベーベ「ぐっ……!」
【ベーベ・スティーヴンス 失格 残り22人】
ベーベは地下牢へ転送された。
ピコン!
すみれ「『ベーベ・スティーヴンスが狼に噛まれて失格となり、残り22人となった』」
レッド「ベーベ!? そんな……やられてしまったの……」
カレン「ベーベお姉ちゃんが……」グスッ
ホムンクルス「……」
その頃、ホムンクルスは口を噤みながら辺りを見渡していた。狼がいないか警戒しているのだ。表情一つ変えずに。
ホムンクルス「……」
彼女は頷く。周囲に狼が一切いないことを確認できたのだ。人形のように冷たい彼女はずっとこの調子だ――。
シュエル「休憩したいですわ……でも、その最中に狼にでも襲われてしまったら……」
狼のことが気になって、休憩できないシュエル。
シュエル「……いえ、休憩は無しにしましょう。休んでいる最中に噛まれて失格になんてなりたくありませんわ。そんなの恥ですもの」
自身のプライドを保つ為に、頑張ることを続ける。
フレイキー「あれ……逃亡者の人?」
そこに今回初参戦である臆病な性格の少女・フレイキーが通りかかった。
シュエル「何ですの?」
フレイキー「ああ、いや……何してるのかな、思って」
シュエル「わたくしは狼に警戒しています。話している最中に狼が来られても困るので、失礼いたしますわ」
シュエルは早々に話を切り上げて、フレイキーから離れて行った。
フレイキー「……なんだか、ストイック?な感じの人だったな」
エイジア「しかし本当に不気味だな、この学校は……」
学校の外観を見ているエイジアの近くに、一匹の狼がやってきた。エイジアはそれに気づいていない。その狼は高速でエイジアに近づいていく。
エイジア「!」
それに感づいた彼は咄嗟に逃げる。しかしあっという間に距離を詰められていく――。抵抗も空しく、彼は狼に襲われてしまった。
狼「ガアアアブッ!!」
エイジア「がああっ!!」
【エイジア 失格 残り21人】
三度噛まれてしまったエイジアは、地下牢に転送された――。
ピコン!
konakun.「『エイジアが狼に三度噛まれ失格となり、残り21人となった』。エイジアさんやられちゃったんすか……!」
影丸「俺ら作者勢からエイジアさんが……」
その頃、レッドはカレンと共に学校の周辺にある森の近くを歩いていた。その途中でまた紙を見つける。
レッド「……あら、これで二枚目ね」
そしてそれを拾い上げ、見てみる。果たして、その二枚目の紙に書かれてあった内容とは――。
---------------------------------------------------------------------------------
残り逃亡者……レッド、カレン、ミリー、パウダー、ミニリーナ、ビディバブ、フレイキー、
ジェフ、スレンダーマン、クロックワーク、ミン、シュエル、イリザベス、
ホムンクルス、すみれ、ステラ、ユニ、モンブラン博士、琴葉姫、
konakun.、影丸の21人。
続く
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅡ】 ( No.20 )
- 日時: 2021/10/30 18:35
- 名前: ウィオ (ID: iaPQLZzN)
「Page2」
二枚目の紙には「A strange creature has attacked us. And by "terrible enemy" I mean that strange creature.」という英文が書かれてあった。
レッド「「奇怪な生き物が私たちを襲った。その生き物が「恐ろしい敵」だ」って書いてあるわ」
カレン「恐ろしい敵……? 一体何なんだろ?」
レッド「分からないわ……でも、この紙が学校の周辺に落ちているってことは、前にこの学校で何かあったんでしょうね……」
シュエル「あと21人もいますのね……まだまだ気を抜いていられませんわ」
自分に厳しく、プライドが高い、シュエル。
シュエル「狼には襲われたくありませんわね……」
そんな彼女の近くに、一匹の狼が近づいてくる。それに感づいた彼女はすぐさま逃げ出す。懸命に逃げ続けるが、あっという間に距離を詰められていく――。
狼「グルルルルルル!!」
シュエル「速すぎますわ……ああっ!!」
【シュエル 失格 残り20人】
三度噛まれ、シュエルは牢獄行きとなった。
ピコン!
ミリー「『シュエルが三度噛まれて失格となり、残り20人となった』」
ミン「シュエルやられちゃったんだ……!」
その頃、パウダーは学校の給食室の中を探索していた。
パウダー「学校の給食室はこうなっているのですな……ふむふむ、何もありません」
廃校なのだから、当然だ――。
パウダー「お腹空いて何か食べようかな~って来てみたら……全然食料が無いじゃん。給食室だからあると思ったのに~」
むすっと頬を膨らませて怒るパウダー。もし食料があっても、それは完全に腐っているよ。
パウダー「……まあ、お腹空いた状態でも、頑張ろっと!」
影丸「狼には見つかりたくないでござる……」
今回初参戦である、忍者口調の男性カキコ作家・武勝龍影丸。
影丸「ところで狼はどれくらい足が速いのでござろうか? そこが気になるが……」
追われたら終わりだ。
すみれ「あと20人……残り1人になったらお金を獲得できるのよね?」
今回初参戦である、スクールアイドルグループ・「Liella!」のメンバー・平安名すみれ。
すみれ「お金はどれくらい貰えるんでしょうね……」
ユニ「! 向こうに狼らしきものが……」
ユニ、遠くにいる狼を発見し咄嗟に離れる。狼は彼女に気づいておらず、唸り声を出しながらその場をうろうろしている。
ユニ「狼というのは怖ろしい存在なのだな……遠くから見てもヤバイ雰囲気を醸し出ているのが分かるよ」
狼は彼女に気づかないまま、姿を消していった。
ユニ「ふう……ぼく、あれから逃げ切れる自信が無いな……」
ステラ「それにしても、本当に暗い場所ですね……辺りが見えづらいです……」
廃校であるため、もちろん電気は一切通っていない。周りが見えなくて困っている彼女に忍び寄る、裏切り者の影――。そう、フラウドだ。フラウドは音を立てずにフラウド専用の弓を構える。
ステラ「狼が出てこなければいいんですけど……」
そしてフラウドは矢を射た。それが勢いよくステラの肩に刺さった。
ステラ「うぐっ!! ――なっ、矢……?」
矢の先端は球状のゴムがついており、人に当たっても怪我させないように出来ている。矢を受けたステラは失格となった。
【ステラ 失格 残り19人】
ピコン!
Konakun.「『ステラがフラウドにやられ失格となり、残り19人となった』。あのチノちゃんに似てる子かぁ……;」
琴葉姫「うそお!? ステラちゃんやられちゃったのォ!? そんな~!」
----------------------------------------------------------------------------------------
残り逃亡者……レッド、カレン、ミリー、パウダー、ミニリーナ、ビディバブ、フレイキー、
ジェフ、スレンダーマン、クロックワーク、ミン、イリザベス、ホムンクルス、
すみれ、ユニ、モンブラン博士、琴葉姫、konakun.、影丸の19人。
続く
- Re: 【Lunatic Play EPISODEⅡ】 ( No.21 )
- 日時: 2021/10/30 22:15
- 名前: ウィオ (ID: iaPQLZzN)
「Anxiety」
その頃、今回初参戦である女性殺人鬼のクロックワークが最上階の8Fを歩いていた。
クロックワーク「うん……狼はいないね。このまま狼に遭わずに最後まで生き残りたいな」
ジェフ「ようクロックワーク、元気かい?」
そこに、ジェフ・ザ・キラーが通りかかった。
クロックワーク「あんた何の用だい」
ジェフ「ちょっとフラウドの話がしたくてさ。君、フラウドじゃないよね? 君は僕と同じ殺人鬼だからさ……人を襲ってる可能性があるんだよね」
クロックワーク「あたしは違うよ。全く、フラウドは一体誰なんだろうね。というかあんたも殺人鬼なんだからあんたの可能性もあるよね」
ジェフ「フラウドがさっきみたいな質問を他人にするわけないだろ。僕は違うよ」
クロックワーク「それもそうか……疑って悪かったよ、フラウドに気をつけな」
ジェフ「君もね」
一方、スレンダーマンは運動場の手洗い場にもたれかかっていた。
スレンダーマン「水が出たら水分補給できましたのに……」
廃校であるため、勿論水も出ない。
スレンダーマン「怪物だって喉は渇くのですよ……ん?」
その頃、フレイキーは一人で運動場の真ん中辺りを歩いていた。
フレイキー「狼……怖いなぁ……襲われたくないなぁ……」
臆病な彼女は常にキョロキョロしている。よほど狼に襲われたくないようだ。
フレイキー「困ったなぁ……隠れられそうな場所が全然見つからない……」
そんな彼女に忍び寄る、フラウド――。フラウドは弓を構え、フレイキーに狙いを定める。そして――音を立てずに矢を射た。
フレイキー「うっ!?」
それが彼女の頭に命中した。
【フレイキー 失格 残り18人】
ピコン!
ミン「『フレイキーがフラウドにやられ失格となり、残り18人となった』」
クロックワーク「またフラウドか……一体誰がやってんのさ」
カレン「お姉ちゃん……フラウドさんが怖いよぉ……」
レッド「安心しなさい、私がついてるわ」
ステラ、フレイキーの二人がフラウドにやられ、より怯えるようになったカレン。
カレン「うん……ありがとう」
レッド「あそこに体育館があるわ。狼がいなかったらそこで休憩しましょう」
カレン「うん!」
【体育館】
体育館の中に入ったレッドとカレン。彼女たちは狼がいないかどうか、辺りを見渡す。
カレン「狼さんは……全然いないみたいだね。良かった……」
レッド「ええ。じゃあ、休みましょうか――あら」
レッドは体育館の中央辺りに落ちている、謎の物体を見つける。彼女は気になったのでそれに近づいた。
レッド「何かしら、これ……くす玉みたいだけど……」
カレン「誰かここでパーティーでもしてたのかな?」
レッド「体育館で? ――あら、また紙が落ちてるわ」
三枚目の紙を拾ったレッド。その紙には「We may not survive this. We may be killed by strange creatures.」と書かれてあった。
レッド「――「私たちはもう助からないかもしれない。私たちは奇怪な生き物に殺されるかもしれない」って書いてあるわね」
レッド「文章的に多分この紙、私がさっき拾った二枚目の紙に関係してるわね」
カレン「……その紙がここに落ちてるってことは……以前にこの体育館に奇怪な生き物がいたってこと?」
カレン「そしてその生き物が誰かを殺そうとしていたってこと?」
レッド「……そう読み取れるわね」
カレン「……怖いよ……」
涙目になったカレンが、レッドの服の裾を掴む。
レッド「ごめんなさい、カレン。不安にさせてしまったわね……別に殺されたと決まったわけじゃないわ」
カレン「そ、そうだね……うん」
レッド「泣かないで、カレン」
カレン「……うん。私こそ、レッドお姉ちゃんに心配かけてごめんね……」
レッド「心配なんてしてないわよ。あなたは何も悪くないから謝らないでね……ふふ」
カレンを安心させようと、軽く微笑むレッドであった。
パウダー「ぬがあああああ! 腹が減ったぞー!!」
一方、空腹を我慢できなくなって発狂しているパウダー。彼女は1Fの廊下にいる。
パウダー「食べものをくれ~……我に何か食べものをくれ~……わっ」
konakun.「いたた……あっ、パウダーやん、ごめん、大丈夫?」
廊下の角を曲がった瞬間に、konakun.とぶつかってしまったのであった。
パウダー「大丈夫大丈夫! お腹は大丈夫じゃないけど……」
その瞬間、パウダーの腹の虫がでかい音量で鳴いた。
konakun.「腹減ってるんやな……ああ、参ったなぁ、ワイ食べものあれへんわ」
パウダー「そんなぁ! お願いです! あたしに食べものをください! 後生ですから!」
パウダーが泣きじゃくりながらkonakunにしがみつく。
konakun.「わ、分かった! 分かったから放してくれへんか!」
パウダー「ありがとうございますkonakunさん! あたし大感謝ですっ!」
物凄い勢いでペコペコと頭を何度も下げまくるパウダーであった。
konakun.「……とりあえず、まだ元気そうやな」
影丸「隠れられそうな場所を探すでござる……ん、この教室にしよう」
影丸、5Fの教室に入る。すると教室の後ろの隅にあるロッカーが目に映った。
影丸「あのロッカーの中に隠れよう……」
彼が足を動かした瞬間、廊下側の教室のガラスが大きな音を立てて割れた。それに驚いた影丸がそのガラスの方向を振り向くと、狼がこちらに走ってきているのが見えた。
狼「ガルルルルルル!!」
影丸「なっ、狼――ぐあああっ!!」
ガブガブガブ!!
突然襲い掛かられたため、逃げる余裕もなく、3度噛まれてしまった――。
【武勝龍 影丸 失格 残り17人】
影丸は地下牢へ転送された。
ピコン!
konakun.「『武勝龍影丸が狼に三度噛まれ失格となり、残り17人となった』」
モンブラン博士「影丸さんがやられてしまったのか……」
琴葉姫「これで今残ってる作者さんは私とkonakunさんとモンブラン博士さんの三人だな」
ミン「ここは……放送室みたいだね。ここに隠れようっと……」
ミン「あー……今でも緊張するわ~……。ていうか今回も怖いわ……前回も今回も暗いステージだし……」
ギシッ
ミン「!?」
その時、放送室に誰かが足を踏み入れた音が聞こえた。ミンは怯えつつ後ろを振り向く。
ミリー「いえい!」ダキッ
ミン「ぎゃっ!!」
足を踏み入れていたのは、ミリー・ラーセンであった。
ミリー「韓国の女の子も可愛いね~! ね、これからあたしと一緒に行動しようよっ!」
ミン「な、何なのあんた! 何か怖いよ! さよなら!」
ミンはミリーを振り払い、高速で放送室を後にした。
ミリー「待ってよパプスィー~~~~~~~」
ビディバブ「ねえミニリーナ……。念押しするけど、絶対に私から逃げちゃダメだよ?」
ミニリーナ「ああ……」
ビディバブはミニリーナの腕を両手で掴みながら、廊下を歩き続けている。
ミニリーナ「でももし行ったら?」
ビディバブ「殺す」
ミニリーナ「そうかよ……。今までヤンデレって都市伝説だと思ってたけど、マジで存在していたとはな……」
そんな二人の近くに――
琴葉姫「――ミニリーナちゃん?」
琴葉姫がやってきた。
ミニリーナ「? ニホンの奴……」
琴葉姫「ミニリーナちゃんってレズだったのか?」
ミニリーナ「はぁ!? なにいってんのおまえ!?」←にとり風
ミニリーナ「私はこいつに付きまとわれてるだけだよ!」
ビディバブ「ふふふ……」
琴葉姫「え、そうなの? ということはその子から好意を寄せているのか。ミニリーナちゃんって女性に好かれるタイプなんだな」
ミニリーナ「違う違う! そんなタイプじゃないぞ!」
琴葉姫「お隣の子、お邪魔してごめんなー、元気でねー」
琴葉姫は棒読みのセリフを吐きながら去っていった。
ミニリーナ「あっ、ちょっ! あれ、これ何か誤解生まれてない?」
ビディバブ「フフフ」
すみれ「何処に隠れようかしら……」
隠れ場所を探しているすみれの近くに――
フラウド「……」
フラウド。彼は彼女を発見し、すぐに弓を構える。そして矢を射た。その矢は彼女の頬を掠める。
すみれ「!? ――何!? 誰なの?」
すみれがフラウドの方向に振り向いた瞬間、額にもう一本の矢が刺さった。
すみれ「えっ――」
【平安名 すみれ 失格 残り16人】
すみれ「――オーマイガ」
ピコン!
パウダー「『平安名すみれがフラウドにやられ失格となり、残り16人となった』」
モンブラン博士「何ィ!? すみれがやられてしまったのか!? 私は悲しいぞ……;」
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残り逃亡者……レッド、カレン、ミリー、パウダー、ミニリーナ、ビディバブ、ジェフ、
スレンダーマン、クロックワーク、ミン、イリザベス、ホムンクルス、
ユニ、モンブラン博士、琴葉姫、konakun.の16人。
続く