二次創作小説(新・総合)
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- パンドラの箱
- 日時: 2022/11/23 20:32
- 名前: フォルト (ID: l2ywbLxw)
プレイヤー達は欲望に打ち勝てるか?
プレイヤー
双葉杏
伊藤開示
千川ちひろ
両津勘吉
ルパン三世
次元大介
博麗霊夢
- Re: パンドラの箱 ( No.4 )
- 日時: 2022/11/25 08:49
- 名前: フォルト (ID: pRgDfQi/)
残り時間10:25
会場に、千川ちひろ、ルパン三世、次元大介の3人が戻ってきた。
双葉杏「おかえり~」
博麗霊夢「戻ってたの?」
次元大介「お前ら、ゆっくりしてるな。」
ルパン三世「何で、ケーキ食べてんのよ!?俺様達が必死に集めてるのに。」
双葉杏「霊夢とこのゲームの相談をしてたのさ~明かに、怪しいゲームだし。」
千川ちひろ「そうかも、知れませんね。」
千川ちひろは集めた賞金カードを見せる。
双葉杏「15万円!?怪しいな。やっぱり…」
博麗霊夢「15万円の賞金カード。山分け出来るチャンスがあるにしても、金額が…」
次元大介「俺達は10万円の賞金カードだ。」
双葉杏「賞金カードの内訳は不明だけど、金額が多い分、賞金カードとは別のカードもあると思った方がいいね。欲に走って、宝箱を開けると破滅するかも…」
暫くすると、両津勘吉が会場に戻って来た。
両津勘吉「4枚見つかったぞ。凄い金額だぞ!」
双葉杏の表情が、険しくなる。
双葉杏(金額が高額だから、麻痺してるかも。あの人は、裏切る可能性ある。ちょっと、ヤバイね…)
博麗霊夢「………」
伊藤開示も帰ってきた。
伊藤開示「双葉。お前は、このシステムに気づいてるだろ?」
双葉杏「まだ、仮説の段階だよ。最悪の場合、私もボタンを押さないとダメかも。私だって、賞金は欲しいし。」
伊藤開示「あの警察官は、絶対押すな。確実に…」
双葉杏「カイジさん。この第1ゲームでは、ボタンを押さないでくれない?試したいことがあるから。」
伊藤開示「面白い…良いだろ。」
フォルト「時間切れ。探索フェイズ終了です。これより、パンドラフェイズを開始します。参加者は、双葉杏様、伊藤開示様、ルパン三世様、次元大介様、両津勘吉様、千川ちひろ様、博麗霊夢様の7人です。代表者は………ルパン三世様。」
ルパン三世「俺様が代表者?」
ルパン三世は黒服が運んできたパンドラの箱に目をやる。
フォルト「それでは、パンドラの箱から2枚のカードを出してください。」
ルパン三世「どれがいいかな…この2枚にするぜ。」
パンドラの箱から2枚のカードを取り出した。
フォルト「金額は…10万円の賞金カードが2枚です。」
双葉杏(20万円の賞金。誰が…押すんだろう。)
フォルト「それでは、パンドラフェイズ。20万円が欲しい方は、5分以内にパンドラボタンを押してください。2人以下なら賞金を獲得。3人以上でアウトになります。スタート…」
5:00
4:59
双葉杏「私は賞金欲しいから、ボタン押してもいいかな?」
千川ちひろ「杏ちゃん!?」
双葉杏から、とんでもない発言が繰り出される。
双葉杏「2人限定なんだよね。困るよね…」
次元大介「賞金が貰えないのは、嫌だしな。他の奴が押したら、どうしようもないぞ。プレイヤー全員が押すと、ペナルティーで2アウト…誰もが思うことだな。ルパンは押さないよな?」
ルパン三世「押したら、ヤバイでしょ。自分のアウトも関係なしに、そいつを追放するかもな。」
博麗霊夢「私は押さないわよ。敵を作りたくないわ。」
この茶番劇で、ボタンを押そうと思っていた両津勘吉は、ボタンから手を離した。
両津勘吉(それは勘弁だぞ。今のゲームだけは、様子を見たいが…やっぱり。)
0:05
0:04
0:03
0:02
0:01
0:00
フォルト「タイムアップです。それでは、結果を発表します。パンドラボタンを押した人数は…」
双葉杏「…何人かな?」
フォルト「3人…」
伊藤開示「なんだと!?」
ルパン三世「面白いじゃないの?」
双葉杏「やっぱり…」
フォルト「パンドラボタンを押した3人は、アウトです。それでは、2ゲーム目。探索フェイズスタートです。」
伊藤開示「誰なんだ。ボタンを押した奴は!?」
千川ちひろ「誰なんですか?」
両津勘吉「わしじゃないぞ。」
双葉杏「別に聞かなくても良いんじゃないかな?3人は1アウトだし。」
博麗霊夢「それもそうね。人数が少なくなればなるほど、私が貰える取り分が増えるわけだし。」
ルパン三世「博麗の巫女様は怖いぜ。」
双葉杏と伊藤開示以外のプレイヤー達は、賞金カードの探索に向かった。
双葉杏「黒服さん。飴頂戴。」
双葉杏の注文に、黒服の1人が箱から飴玉を取り出し渡した。
双葉杏「リンゴ飴うま~カイジさん。これで、簡単にはパンドラボタンが押せなくなったね。」
飴を食べながら、笑みを浮かべる双葉杏。
伊藤開示「これから、どうするんだ。」
双葉杏「そうだね。ボタンを押してもいいけど、最悪の事態は避けたいかな。」
飴を食べ終わると、会場から出ていった。
- Re: パンドラの箱 ( No.5 )
- 日時: 2022/11/24 20:00
- 名前: フォルト (ID: Xhss9HRk)
第2ゲームの探索フェイズ中、双葉杏は会場に用意されているソファーに座り、寛いでいた。
双葉杏「ソファーがふかふか…眠い。」
千川ちひろ「杏ちゃん!?探さなくてもいいんですが?」
双葉杏「ちひろさん…おやすみ…」
千川ちひろ「起きてください!」
双葉杏「冗談だよ。賞金カードは他の人に任せる。杏は賞金獲得方法を考えてるんだけど。」
千川ちひろ「そうなんですか?」
双葉杏は飴玉を転がしながら、説明する。
双葉杏「そろそろ、杏はパンドラボタンで賞金獲得をするつもり。」
千川ちひろ「でも、その方法は…」
双葉杏「大丈夫。第2ゲームのパンドラフェイズでは、他の人は多分だけど…押せないと思うよ。7人の内、3人が1アウトになってる。他の人の賞金獲得を妨害したいなら、少なくとも、3人以上じゃないと妨害出来ない。でも、それだと賞金獲得の妨害は出来ない。」
千川ちひろ「何でですか?」
双葉杏「アウトが発生した場合は、会場に戻っていないプレイヤー限定で賞金が山分けされるから。だから、妨害は不可能に近い。最初のパンドラフェイズで1アウトになったプレイヤーからの妨害は、気にしなくてもいいよ。」
千川ちひろ「杏ちゃんはエスケープしますか?」
双葉杏「やらないよ。最後まで、ゲームを続ける。第3、第4ゲームは賞金獲得できるかな?杏はまだ、アウトになってないし。ちひろさんは?」
千川ちひろ「怖いですから、押してません。」
双葉杏「さて、面白くなってきたよ。」
探索フェイズ終了まで、残り15分になるところだ。
双葉杏「黒服さん。探索フェイズが終わったら、起こしてね。」
ソファーに寛ぎながら、眠り始めた。
千川ちひろ(このゲームでも、のんびりですか?緊張感は…ないのかしら?)
千川ちひろは賞金カードを探しに向かった。
- Re: パンドラの箱 ( No.6 )
- 日時: 2022/11/25 08:56
- 名前: フォルト (ID: pRgDfQi/)
次元大介が、賞金カードの探索から戻ってきた。
次元大介「賞金カードは5万円が2枚だな。」
ルパン三世「1万円の賞金カードが2枚だぜ。」
両津勘吉「2万の賞金カードが1枚だ。」
博麗霊夢「賞金カードの金額が下がってきたわね。私も1万円の賞金カード2枚だわ。」
4人はパンドラ箱に賞金カードを入れて、会場内で暇を潰すようだ。
博麗霊夢「杏はソファーで寝てるわ。」
次元大介「マジで、寛いでやがる。」
ルパン三世「探索フェイズはプレイヤーの行動は自由だぜ。」
博麗霊夢「黒服は杏の行動に何も言わないのよね。」
両津勘吉「メタイからやめろ!」
黒服は4人に、紅茶とチーズケーキを配った。
ルパン三世「サービス?」
ルパン三世は質問するが、黒服は無言を貫く。
次元大介「有り難く、頂くとするか。」
博麗霊夢「美味しいわ。」
両津勘吉「たまには、甘いものも良さそうだな。」
ルパン三世「探索フェイズは残り5分…暇だぜ。」
次元大介「ケーキを食べてるから、暇じゃないだろ?」
ルパン三世「まあ…いいや。」
4人のプレイヤーは寛いだ。
フォルト「探索フェイズ終了。これより、パンドラフェイズを開始いたします。参加者は、博麗霊夢様、ルパン三世様、両津勘吉様、次元大介様、双葉杏様の5人です。」
両津勘吉「5人だと?」
次元大介「何か変だな。」
フォルト「代表者は…双葉杏様。」
フォルトの代表者発表と同時に、双葉杏が目を覚ました。
双葉杏「眠い…杏が代表者なの?」
フォルト「パンドラの箱から、カードを出してください。」
双葉杏「呼ばれたのなら、仕方ないね…3万と2万の賞金カード。」
フォルト「今回の賞金は5万円。欲しい方は、5分以内にパンドラボタンを押してください。スタート…」
双葉杏(ディーラはボタンを押した方に賞金をそのまま、渡すみたい。山分け方式では、やっていない。山分けなのは、アウトが出た発生した時。誰も、ボタンを押さない場合のみか…)
黒服に飴玉を頼みながら、時間が経つのを待った。
フォルト「時間になりました。結果を発表します。パンドラボタンを押した人数は…1人。」
博麗霊夢「は!?1人…」
双葉杏「誰が押したんだろう?」
フォルト「パンドラボタンを押した方が1人のため、賞金5万円獲得となります。第3ゲーム、探索フェイズスタート。」
両津勘吉「誰だ?押したのは…」
双葉杏「誰なのかな?」
次元大介「5万だが、押した奴は賞金を獲得してるな。」
双葉杏「ディーラ。今現在、パンドラの箱に入ってる賞金カードの合計金額は?」
フォルト「今現在の合計は120万円です。」
両津勘吉「120万…!?」
双葉杏「7人で山分けだと、1人約17万円。だけど、山分けするわけだからパンドラの箱の賞金は0になる。取り分が17万円で満足する人が何人いるかな?」
ルパン三世「俺様はスリルを味わいたいから、5万円でボタンを押すのは、面白味に欠けるぜ…」
博麗霊夢「金額が少ないのよね。」
双葉杏「杏も押してないよ。押したい気持ちはあったけど。」
両津勘吉「それより、わしは探してくるぞ!」
ルパン三世「俺様はゆっくり休ませてもらうぜ。」
次元大介「俺もだ。」
博麗霊夢「ちょっと、疲れたから休憩するわ。」
双葉杏はソファーから離れて、会場を出る。
双葉杏「杏は散歩してくる。暇だし…」
校舎内に入っていった。
- Re: パンドラの箱 ( No.7 )
- 日時: 2022/11/29 08:03
- 名前: フォルト (ID: z/hwH3to)
残り時間25:45
双葉杏は1階の職員室に入ると、千川ちひろと伊藤開示の2人に会った。
双葉杏「賞金獲得したよ。」
伊藤開示「少ない賞金だからか。奴等は、ボタンを押さなかったな。」
千川ちひろ「これからどうするんですか?杏ちゃん。」
双葉杏「私達3人で、賞金を独占するよ。このゲームに必勝法がある。」
伊藤開示「必勝法だと!?」
双葉杏は必勝法の説明をする。
双葉杏「簡単な話だよね。私達3人が裏切らないで、役割分担すれば、賞金を獲得出来るよ。このゲームの必勝法は、最初のパンドラフェイズで、アウトにならなければ良いだけなんだから。第3ゲームでは、私が会場の外にいるから。」
千川ちひろ「杏ちゃんが!?」
伊藤開示「俺達は何をすればいい?」
双葉杏「____をしてくれたら、賞金を獲得できよ…確実に。」
伊藤開示「……わかった。」
伊藤開示は双葉杏に1枚のカードを渡した。
千川ちひろと伊藤開示は双葉杏の指示通りに、会場に戻ってきた。博麗霊夢、両津勘吉の2人は、予想外の事に動揺が走る。
次元大介(あの嬢ちゃんの指示か。)
ルパン三世(なるほど…杏ちゃんは待機したか。お手並み拝見だぜ。)
両津勘吉「カイジが戻ってきたぞ…」
博麗霊夢「ボタンを押すかもね。動揺させて、押させないかもしれないわ。」
伊藤開示は黒服から、缶コーヒを注文する。
「ビールが飲めないのは、残念だが、缶コーヒがうめぇー。」
残り時間15:00
双葉杏は職員室にあるモニターから、会場の様子を見ていた。
双葉杏(さて、ちひろさんとカイジさんが裏切らなければ、この必勝法は成立するけど…どうかな?裏切ったら…想定内かな。既に賞金は獲得してるし…)
残り時間10:15
ルパン三世「戻ってこないな。」
次元大介「第3ゲームは参加しないかもな。理由は知らないがな。」
残り時間05:11
博麗霊夢(杏が仕掛けてくると思ったんだけど…気のせい?)
残り時間00:15
両津勘吉(会場に来なかったな。さて、賞金を獲得したいが…ボタンを押すべきか…)
フォルト「探索フェイズ終了です。パンドラフェイズを開始します。参加者は、両津勘吉様、博麗霊夢様、ルパン三世様、次元大介様、伊藤開示様、千川ちひろ様の6人です。代表者は、伊藤開示様。」
伊藤開示「俺!?高額カードを引きたいが…運だからな。この2枚にする。」
フォルト「15万と20万の賞金カードです。5分以内にパンドラボタンを押した2人以内には、35万円獲得できます。3人以上でアウトです。パンドラフェイズスタート…」
次回、第3ゲーム終了
- Re: パンドラの箱 ( No.8 )
- 日時: 2022/11/29 20:02
- 名前: フォルト (ID: aDJkQigu)
パンドラフェイズ
伊藤開示は皆に聞こえる声で、話始めた。
伊藤開示「俺は既に、ボタンを押させてもらった。どうことか、わかるか?」
ボタンを黒服に預けた伊藤開示は、高らかに笑いながら見ている。
両津勘吉「は!?ボタンを押した!?」
博麗霊夢「それが…何よ?」
伊藤開示「俺がボタンを押した事で、35万の賞金を獲得できるのが、後1人になったことだ。考えてみな。」
次元大介「もし、カイジの話が嘘だとしたら、2人はボタンが押せるが、本当なら…3人以上でアウトになるな。もう1人しかボタンが押せなくなったか。」
伊藤開示「賞金を獲得したいなら、誰かを裏切って押せば、賞金を獲得できる。だが、1人しか押せない。俺に賞金を渡したくなければ、3人以上でボタンを押せばいい。だが、そうなると…会場の外にいる双葉が35万を総取り出来る。」
ルパン三世「誰にも、賞金を渡したくなければ、会場にいる全員がボタンを押すしかないが、連帯責任でアウトが2つ増える。だが、最初のパンドラフェイズでアウトになったプレイヤーは、アウトが3つになって追放だな。賞金は0」
伊藤開示「後は、自分達で考えろ!俺の話を信じるかどうか。」
伊藤開示はソファーに座り、黒服から焼き鳥を貰った。
伊藤開示(双葉。お前の指示通りに行動したぞ。問題は、千川ちひろが裏切らないかだ。)
千川ちひろ「皆さんには、済みませんが…押さしてもらいました。やっぱり、私も賞金が欲しいので…」
両津勘吉「何!?」
残り時間03:25
伊藤開示「決まりだな。賞金は俺達2人で確定した。」
次元大介「悪いが、俺もボタンを押したぜ。俺はまだ、アウトになってないからな。」
次元大介の発言に、職員室いる双葉杏が動揺している。
双葉杏(やっぱり、ボタンを押した人がいたか。しかも、次元さんか。アウトになっていないのなら、計画が狂うよ…)
制限時間02:43
伊藤開示「ボタンを押した!?」
次元大介「アウトになってなかったからな。賞金を獲得するんだ。アウトになったところで、追放はされないからな。まさか、2人が押したとはな…」
伊藤開示「くそ!」
千川ちひろ「仕方ありませんね。アウトが1つ増えるだけ。まだ、チャンスはあります。」
両津勘吉「35万は双葉杏の総取りかよ。」
博麗霊夢「賞金獲得できないわね。」
フォルト「時間切れ。結果を発表いたします。ボタンを押した人数は、2人。」
伊藤開示「押さなくて、助かったよ…アウトになると、第4ゲームが厳しくなるからな。」
次元大介「お前は押してなかったのか!?」
千川ちひろ「私は押しましたけどね。助かりましたよ。」
フォルト「パンドラボタンを押した2人には、35万円獲得です。第4ゲーム探索フェイズスタート」
双葉杏(危なかったね。ちひろさんがボタンを押すのは、計画通りだよ。問題は次の第4ゲーム。他のプレイヤーもボタンを押すはず…こうなると、賞金は獲得出来ない。賞金は3人で分配する予定だけど、足りないね。)
双葉杏は会場に戻ることにした。
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