二次創作小説(新・総合)
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- 【うみねこ】エクストラエピソードゲーム
- 日時: 2022/12/08 08:32
- 名前: うみねこ大好きさん (ID: xlcSC1ua)
黄金郷
戦人「ん?お前は、この場所に迷い混んじまったのか?なら、お前は俺の客人だな。」
魔法で紅茶を出すと、客人に振る舞う。
戦人「帰る時間まで俺のゲームに挑戦しないか?ちょっとした退屈しのぎだぜ。」
戦人は紅茶を飲み終えると、ゲーム盤を取り出した。
戦人「それじゃあ…ゲームを始めるぜ。勿論だが、復唱要求、青き真実は自由に使ってくれ。復唱要求は、義務じゃないけどな。赤を1つ宣言するぜ。【このゲーム盤に登場する右代宮戦人は、探偵じゃない。探偵は…譲治だ。】それでは、《エクストラエピソード、黄金の魔術師の支配》
ゲームスタート!」
ゲーム盤が起動した。
- Re: 【うみねこ】エクストラエピソードゲーム ( No.9 )
- 日時: 2022/12/14 14:57
- 名前: うみねこ大好きさん (ID: UMqw536o)
1986年6月25日13時22分
戦人はカウンセリングを受けるために、施設に向かっていた。十八が戦人の様子がおかしいことに気づいた。
十八「戦人…大丈夫です?元気がありませんね?」
戦人「大丈夫だ。」
施設に到着すると、カウンセラーの人との話し合いが始まった。
十八「暇ですね。」
戦人のカウンセリングが終わるまでの間、外に出て散歩することにした。
十八(……やることがありませんね。)
ベンチに座っている十八の隣に、ご老人が座っている。疲れている様子だ。十八に見向きもせず、寛いでいる。
十八(やっぱり…さて、戻りますか。)
1986年7月15日15時
戦人は六軒島に行く準備をするために、荷物を整理していた。
戦人(やっと、終わった。)
準備を終えた戦人は、一眠りするのだった。
1986年10月3日12時
戦人と十八は六軒島で、源次から衝撃的な事実を聞かされていた。
戦人「祖父様が…亡くなってる!?」
源次「3年前に亡くなられました。奥様からの命令で、皆様には黙っておりました。」
詳しい事情を聴くと、夏妃、蔵臼が右代宮家前当主、金蔵の遺産を横領しているらしい。
戦人「…蔵臼伯父さんは…犯罪者なのかよ。朱志香には秘密にしないと…大問題だ。」
源次「お館様からこれを預かっております。親族会議当日に秘密裏に配れとの…」
戦人「……!?これは…」
十八「金蔵さんが戦人達に…そうでしょうね。」
戦人は同様を隠せない。朱志香の事を考えたら、秘密にするしかないのだ。
戦人「この事は、蔵臼伯父さんは知ってるのか?」
源次「知られておりません。」
戦人「わかった。今日はゲストハウスに泊まっていいですか?」
源次「どうぞ。」
戦人と十八はゲストハウスに入っていった。
- Re: 【うみねこ】エクストラエピソードゲーム ( No.10 )
- 日時: 2022/12/16 18:11
- 名前: うみねこ大好きさん (ID: emG/erS8)
1986年10月4日10時
留弗夫、霧江、楼座、蔵臼、夏妃、絵羽、秀吉の7人は、客間で話し合いをしていた。
秀吉「そろそろ、お父さんに会わせてくれへんか?報告したいことが、あるんやで。」
絵羽「それでも、会えないのかしら?夏妃姉さん。」
夏妃「お父様は、六軒島にはいません。嘉音と南條先生が付き添いで、旅行に行っています。お父様の健康のために、温泉旅行に行かれました。」
留弗夫「温泉旅行!?」
秀吉「いつ頃、帰ってくるんや?」
蔵臼「予定では、10月10日に帰ってくる予定になっている。」
夏妃、蔵臼の金蔵不在の説明に、納得がいかないようだ。だが、嘘だと証明は出来ない。悪魔の証明である。
秀吉「そんなら、仕方ないな。」
留弗夫「そうか。」
夏妃、蔵臼は客間を出ていく。
霧江「先手を取られたわね。」
楼座「どういうこと?」
霧江「お父様は亡くなられていると、私達は確信しているけれど、証明が出来ない。蔵臼兄さんと夏妃姉さんに、先回りされた感じがしてならない。」
霧江の考えだと、金蔵は既に亡くなっているが、蔵臼、夏妃が、金蔵が不在である切り札として、“旅行に行っている”と嘘をついた可能性である。
秀吉「く、証明ができんかったら、真実にはならん。」
霧江「逃げられたわ。“旅行に行っている”可能性も0ではないわ。証明すら出来ないけど…」
秀吉「どうするんや?」
霧江「策を練り直すわ。」
話し合いが続いた。
- Re: 【うみねこ】エクストラエピソードゲーム ( No.11 )
- 日時: 2023/01/05 16:20
- 名前: うみねこ大好きさん (ID: uwN5iK1I)
1986年10月4日10時
戦人、譲治、真里亞、朱志香の4人は、海で日向ぼっこしていた。
戦人「譲治の兄貴、久し振りだよな。」
譲治「戦人君は元気そうで、よかったよ。」
真里亞「戦人元気そうでうーうー!」
朱志香「戦人…後で、話が…」
戦人「わかった。」
戦人、譲治、真里亞、朱志香の4人は仲良く遊んでいると、原次がやって来た。戦人に用事があるらしい。
戦人「……原次さん?」
原次「……貴賓室にて、お話が…十八様も御一緒に…」
戦人「わかりました。寝てると思いますので、呼んできます。」
原次「それでは…」
戦人、原次は十八を呼びにゲストハウスに戻る。
譲治「戦人の友達も、来てるんだね。」
朱志香は譲治の言葉を聞いていなかったようだ。
朱志香「…………そうだな。部屋に戻ってるぜ。」
一足先に、ゲストハウスに戻る朱志香に、譲治は欠伸をしながら暇を潰す。
譲治(昼になったら、ゲストハウスに戻らないと。)
1986年10月4日11時20分
戦人、十八は、源次の話を聞くため、屋敷の貴賓室に来ていた。すると、ブレザーを着た女性が、ワインを飲んでいた。
戦人「源次さん…話は?」
源次「はい…ベアトリーチェ様からお話がございます。」
十八「……話をしてくださいますか?」
ベアト「妾は黄金の魔女ベアトリーチェである。源次から話があったと思うが、右代宮家当主である金蔵に、黄金を貸していてな。」
ベアトは黄金蝶からお茶菓子を出して、戦人、十八に振る舞う。
戦人「それなら、返さないとダメだよな。だが、祖父様は亡くなっているから、どうしようもない。」
十八「この場合…借りている時点で、借金が存在しますね。返すのならば…現当主である蔵臼さんに義務が生じます。ですが、蔵臼さん、夏妃さんの2人は、金蔵さんの死を隠している。」
ベアト「その通りであるぞ。【金蔵は既に死亡している】のに、【蔵臼、夏妃は金蔵の死を隠している】妾は困っているのだ。」
戦人「蔵臼伯父さん、夏妃伯母さんは犯罪をしている。どうやったら、あの2人を止められるのか。」
ベアト「なら、妾がお主達に加護を与えようではないか!」
ベアトの気前のよさに、怪しむ戦人と十八。
ベアト「対価入らぬ。妾は黄金さえ、返してくれればそれでよいのだ…」
戦人「わかった。俺達に、加護を…」
ベアト「それでよい!加護を与えるぞ!」
黄金の欠片が出現して、戦人、十八の中に入っていった。
戦人「これが…加護なのか!?」
十八「これは…凄いですね…」
ベアト「それでは、去らばだ!」
黄金蝶となったベアトは、姿を消した。
- Re: 【うみねこ】エクストラエピソードゲーム ( No.12 )
- 日時: 2023/10/12 19:34
- 名前: うみねこ大好きさん (ID: dpACesQW)
1986年10月4日15時25分
戦人は与えられている客室で、読書をしていると十八が飲み物を持って戻ってきた。
十八「熊沢さんから鯖茶を頂きました。飲みませんか?」
戦人「そうだな。貰うぜ!」
読書を中断して、鯖茶を堪能していると、譲治が部屋に訪ねてきた。
譲治「戦人君。朱志香ちゃんが呼んでたよ。」
戦人「譲治の兄貴。わかった。」
譲治が部屋を出ると、戦人は鯖茶を飲み干して、服を着替える。
戦人「十八はどうする?」
十八「暫く部屋にいますよ。戦人君は、急ぎましょう。朱志香さんを待たせるのは、よくありませんよ。」
戦人「行ってくるぜ。」
戦人が部屋から出ていくと、十八は鯖茶を飲み干して天井を見る。
十八「ベアトリーチェさん。話し相手になってもらえませんか?」
黄金蝶が舞い、集まってくると、ベアトリーチェが姿を現した。
ベアト「十八は退屈のようだな?」
十八「今回のゲームはどの様に、進めますか?」
ベアト「妾は、儀式はする気はないぞ。やる必要がなくなったからな。」
十八「聞いても?」
ベアト「ダメだ。約束だからな。妾とチェスでもやろうぞ!」
十八「お相手します。」
- Re: 【うみねこ】エクストラエピソードゲーム ( No.13 )
- 日時: 2023/10/13 15:11
- 名前: うみねこ大好きさん (ID: lgNgJHs5)
1986年10月4日15時30分
蔵臼は自身の書斎に、郷田を呼んだ。
郷田「旦那様。どうなされましたか?」
蔵臼「うむ。郷田に頼みたいことがある。この封筒を黙って受け取れ。そして、私の頼みを聞くんだ。」
封筒にはお金が入っていた。それを見た郷田は、黙って受け取ると、懐に入れる。
蔵臼「それでいい。何かしらの合図を送る。何か変わったことがあったら、夏姫に言いなさい。」
郷田「わかりました。旦那様…」
1986年10月4日18時25分
戦人は夕食だが、部屋で1人で食べていた。源次の配慮である。
戦人「ごちそうさま…寝るかな?」
源次「戦人様…実は…」
源次から夕食での出来事を聞かされた戦人は、目を見開いている。
戦人「ベアトリーチェからの手紙?誰が?」
源次「真里亜様です。」
戦人「真里亜が…ベアトリーチェから手紙を貰ったのか!?」
源次「その通りでございます。」
頭を抱えながら考え、源次に問い掛ける。
戦人「例の物はまだですよね。」
源次「はい。」
戦人「なら、蔵臼伯父さんと夏姫伯母さんに内密で、皆に渡してください。」
源次「畏まりました。」
源次は部屋から出ていく。
戦人「何が…どうなっているんだ?」