二次創作小説(新・総合)

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Lunatic Play EPISODEⅦ【完結】
日時: 2023/02/02 19:47
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

【Lunatic Play EPISODEⅦ】


【Lunatic Play(ルナティック・プレイ)】とは?

それは決められた時間内を3匹の狼から逃げ惑い、賞金を獲得する遊戯である。
敵は狼だけでなく、「逃亡者の中の内誰か一人」も敵なのである。

今回の舞台は自然が綺麗な無人島。珍しくて美味しい果実がなるという噂があるが、この無人島には危険な生物が住んでいるという。
――そしてこの島を囲う海の深層には巨大生物が生息しているらしい。

今回も逃亡者が狂暴で素早い狼から逃げ惑う。果たして、この深夜の無人島で賞金を手に入れられる者は現れるのか。



※注意事項
・設定の少ないキャラはオリジナルの設定を含ませております。
・作者は日本語版を見ない主義なので、海外製のキャラの口調は自分のイメージで決めております。
・このシリーズの作風はホラーゲームを意識してるのでダーク・シリアスな要素が多々含まれております。
 苦手な方は閲覧や募集をお控えください。

それでもよろしい方はどうぞ。




~逃亡者~ ※【】内は作品名

レッド・マッカーサー(Red McArthur)【Southpark】{7}
カレン・マコーミック(Karen McCormick)【Southpark】{7}
ジェニー・サイモンズ(Jenny Simons)【Southpark】{7}
パウダー・ターナー(Powder Turner)【Southpark】{6}
ミニリーナ(Minireena)【Five_nights_at_freddy's: Sister_Location】{7}
ジェフ・ザ・キラー(Jeff_the_killer)【Creepypasta】{7}
アイレス・ジャック(Eyeless_Jack)【Creepypasta】{3}
Mr.ワイドマウス(Mr.Widemouth)【Creepypasta】{1}
ナ・ギチャン(나기찬)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{1}
チェス(체스)【플라워링 하트(Flowering Heart)】{1}
アンジェリカ・ピクルス(Angelica Pickels)【Rugrats】{5}
ルビー・ローズ(Ruby Rose)【RWBY】{1}
ワイス・シュニー(Weiss Schnee)【RWBY】{1}
ヤン・シャオロン(Yang Xiao Long)【RWBY】{1}
ジェニー・ウェイクマン(Jenny_wakeman)【My Life as a Teenage Robot】{1}
マスターシェイク(Master Shake)【Aqua Teen Hunger Force】{1}
アイザック(Isaac)【The Binding of Isaac】{1}
マーヴォ(Maavo)【MUGEN】{1}
シャンティ(Shantae)【Shantae】{1}
バッター(The Batter)【Off by Mortis Ghost】{1}
グランフレア【夢職人と忘れじの黒い妖精】
ジーグブルート【千銃士Rhodoknight】
琴葉姫【応募枠】{5}
柊【応募枠】{4}
わたげ【応募枠】{2}






GOOD LUCK, FUGITIVES.



△今回の舞台はなんと無人島!
△サバイバル要素有り!?
△「RWBY」「My life as a teenage robot」「Aqua teen hunger force」「The binding of isaac」「MUGEN」「Shantae」など、新規の作品のキャラが沢山初参戦!
△危険な謎の生物・Mr.ワイドマウス!
△果たして、最後に生き残るのは誰だ――?

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅦ】 ( No.1 )
日時: 2023/02/14 18:16
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

【Fugitives List】

≪Southpark≫

レッド・マッカーサー(Red McArthur)

「Lunatic Play」シリーズの主人公。
Lunatic Playのレギュラー。
サウスパーク小学校に通う美少女。髪の色は赤。
ウェンディとベーベの友人。結構気が強く、クールな性格だが
優しい一面も持っている。しかし怒ると怖い。


カレン・マコーミック(Karen McCormick)

「Lunatic Play」シリーズのヒロイン。
ケニーの妹。Lunatic Playシリーズのレギュラー。
とても優しく、その様はまるで天使のよう。
大人しいが泣いていることが多い。後とてもかわいい。


ジェニー・サイモンズ(Jenny Simons)

サウスパーク小学校に通う女の子。
Lunatic Playシリーズのレギュラー。
ローラの親友であり、彼女と一緒にリスト作成委員会の
委員長やチアガールを務めている。優しい性格であるがナイーブなところがある。
肛門が緩い。


パウダー・ターナー(Powder Turner)

サウスパーク小学校に通う女の子。
Lunatic Playシリーズの準レギュラー&マスコット的存在。
レッドと同様に赤毛。ヘアピンとパーカーが特徴的。
結構短絡的であるが、明るく健気で仲間思い。




≪Five Nights at Freddy's: Sister_Location≫

ミニリーナ(Minireena)

バローラのステージにおけるバックダンサー。女性。
いたずら好きで勝気な性格。男口調でしゃべる。
バローラのことが苦手である。
Lunatic Playシリーズのレギュラー。このシリーズでは擬人化で登場している。
(三白眼・銀髪セミロング・黄色の半袖オフショルダー・白スカート・白ブーツ)



≪Creepypasta≫

ジェフ・ザ・キラー(Jeff_the_killer)

海外のストーリー「Jeff_the_killer」に登場する少年殺人鬼。
Lunatic Playシリーズのレギュラー。表記は「ジェフ」。
白いパーカーを着ていて真っ白い肌と裂けた口をしている。
殺人鬼なので狂った人格であるが、案外優しい一面もあったり。


アイレス・ジャック(Eyeless_Jack)

青い仮面をかぶった殺人鬼。
名前の通り目がない。黒いパーカーを着ている。
腎臓が好物らしく、被害者からは腎臓が一つ盗られているらしい。


Mr.ワイドマウス(Mr.Widemouth)

初参戦。
人を操ることのできる生物で殺人鬼。
いたずらをしたり子供を殺したりするのが好きで、子供を操っては怪我をさせる。
彼に死なされた幼い子供の数は数え切れないほどである。



≪플라워링 하트(Flowering Heart)≫

ナ・ギチャン(나 기찬)

初参戦。
コンマンウル初等学校の5年1組に通う男の子。
ジン・アリに片思いしているやんちゃな小学生。
いたずら好きで、遊びや嫌がらせで自分の気持ちを表現するが、
その度にアリを怒らせてしまう。


チェス(체스)

初参戦。
フラワーリング王国の王子。
皮肉屋だがとても正直な性格で、人のことを大切にする。
また、大人な一面もある。



≪Rugrats≫

アンジェリカ・ピクルス(Angelica Pickles)

3歳の少女。Lunatic Playシリーズのレギュラー。
支配欲が強く、意地悪な性格である。
いたずら好きで、よく年下の子供を虐めている。
レッドをライバル視しており、自称ライバル。



≪RWBY≫

ルビー・ローズ(Ruby Rose)

初参戦。
チームRWBYのリーダー。
気を許した相手には明るく饒舌でよく懐くが、
あまり親しくない相手とは積極的なコミュニケーションを避けようとするなど、
人付き合いがあまり得意ではない。


ワイス・シュニー(Weiss Schnee)

初参戦。
レムナント世界最大手のダスト企業「シュニー・ダスト・カンパニー」の令嬢。
高飛車で気が強く、沸点の低い。思ったことはそのまま口に出すため
何かと摩擦を生みやすい性格だが、単なるワガママなお嬢様ではなく、
相手の心情に配慮して自分から歩み寄ることのできる聡明さを併せ持っている。


ヤン・シャオロン(Yang Xiao Long)

初参戦。
豊かな金髪が特徴的な少女。ルビーとは異母姉妹。
豪胆かつ好戦的な性格。戦闘中でもジョークを忘れない。
感情が昂ると瞳が真っ赤になり、髪を傷つけられることをひどく嫌う性質。



≪My life as a teenage robot≫

ジェニー・ウェイクマン(Jenny Wakeman)

初参戦。
地球を守るロボット。
高度な武器や装置を自由に操ることが出来る。
熱心で優しく、おてんばな性格。ティーンエイジャーらしいことは何でも好き。
優しさゆえに他人を信じやすい。世間知らずなところがある。



≪Aqua Teen Hunger Force≫

マスターシェイク(Master Shake)

初参戦。
シェイク型の生物。
ナルシストで自己中心的で、自分の利益になる場合にのみ他人を助ける。
世間知らずで、自分の思い通りにするためにくだらない策略をよく練る。



≪The Binding of Isaac≫

アイザック(Isaac)

初参戦。
赤ちゃんによく似た人型の生物。常に泣いている。
絵を描いたり、おもちゃで遊んだりするのが大好きな子供。
アルコール依存症の父親と、偏屈で精神的に不安定な母親との間で、
かなり厳しい生活を送っている。体液、排泄物、昆虫、宗教にトラウマがあるようだ。



≪MUGEN≫

マーヴォ(Maavo)

初参戦。
茶色のスパイキーヘア、黒い目、そしてアプリコット色の肌を持つ長身の少年。
元気な性格でワナビーらしい。ペルソナ5が好きなのか、よくそれっぽいことをする。
武器は鉛筆であり、盾にしたりブーメランのように投げたりなど、器用な使い方をしている。



≪Shantae≫

シャンティ(Shantae)

初参戦。
ハーフジーニーの少女。
天真爛漫で正義感が強く、困っている人を助けようとする。
魔法の力を使って様々なものに変身する能力を持っている。



≪Off by mortis ghost≫

バッター(The Batter)

初参戦。
野球選手の格好をした男。
冷静かつ寡黙で、必要なこと以外は喋らない。敵には無慈悲。
だが、ジェットコースターを両手を上げて楽しむ姿もある。



〔夢職人と忘れじの黒い妖精〕

グランフレア

描いたものを具現化させることができる、生き絵師。
武闘派にしか見えないが、家事から家計管理までオールラウンダーにこなす、
母親的存在。



〔千銃士:Rhodoknight〕

ジーグブルート

ドイツ製のアサルトライフル「DG36」がモデルの男性。
一見イケおじ……なのだが実はショタ側らしい。
趣味は掃除、インテリア、お菓子作り。



〔応募枠〕

琴葉姫

嫁・推しが生きがいの腐女子兼夢女子。
推しのことになるとトンデモパワーを発揮することがある。
割と図太くお調子者。基本テンション高めだが、自己肯定感は低め。
頼られると断れず誰かのためになりたいと思っているが、早とちりしがち。




小説カキコで活動している女性作家。
明朗だがビビりで、ホラーは大の苦手。基本的に緩く、テキトー。
人の恋路はにやにやしながら見守るが自分の恋路はドヘタレ。
第五人格のハスター様の信者。年下の推しに関しては甘やかしそうになる。
自己犠牲しがち。


わたげ

かなりのマイペース。何もしていない時は大抵意識が宇宙に飛んでいる。
人見知りだが、話しかけられた時は頑張って話す。
しかし好きなキャラに会ったり話題が出たりするとテンションがおかしくなる。
イケメンと美少女をこよなく愛している。うさぎも好き。
前回ではなんと初参戦で逃亡成功した。今回はどうなるか。



合計25人の逃亡者がこのゲームに挑む――!!

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅦ】 ( No.2 )
日時: 2023/02/14 18:16
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

【GAME START】


ゲーム開始前、深夜の無人島に集められた26人の逃亡者たち――。



パウダー「無人島なんて初めて! ワクワクするなー!」



チェス「無人島といえばヤバイ生物がいるイメージがあるんだが……」




マーヴォ「このゲーム、張り切って行くぞー!」




グランフレア「何だか少しだけ腹が減ったな……近くに食べられそうな実とか無いだろうか?」




シェイク「とにかく隠れる。狼の餌にはなりたくない」






ゲームスタートまで――






10



























































{残りゲーム時間 180:00}




{START}



スタートと同時に3匹の狼が光と共に現れ、逃亡者たちを捜しに走り出した――。




-------------------------------------------------------



バッター「少し暑いなこの島は……ジメジメしている」



今回のLunatic Playの舞台は、アメリカにある無人島。
熱帯雨林と美しい海に囲まれており、レアな果実が存在しているという噂アリ。
しかしこの無人島には危険な生物が住んでいるという噂もある。

今回も逃亡者は3匹の狼から逃げ惑う。狼に噛まれてしまえば即退場。賞金は一切得られなくなる。

果たして、今回もこのゲームの優勝者は現れるのか――。



---------------------------------------------------------



{残りゲーム時間 175:00}



シャンティ「無人島かぁ~、なんだか冒険しに来たみたいでテンション上がる!」


今回初参戦のハーフジーニーの少女・シャンティ。彼女は色々な地域を冒険してきており、未知の地域を見ると興奮するようだ。


シャンティ「でも狼がいるから警戒はしないとね! うち、やられたくないなぁ」







ルビー「3時間耐えたらお金が貰える……でも狼に噛まれたらお金無し。ヤバイ、ドキドキする……!」


今回初参戦のRWBYのリーダーであるルビー・ローズ。


ルビー「でも狼なんて倒せばいいだけだよね! ――え、攻撃したら失格? そんなぁ~」


彼女は天性の戦闘センスを持っているが、ゲームのルール上、狼相手にそれを発揮は出来ない――。







アイレス「……何処かにいないのか、人間は……」


久々にこのゲームに呼ばれた青い仮面の殺人鬼のアイレス・ジャック。彼は腎臓を求めているようだ。


アイレス「腎臓が欲しい……」


Lunatic Playシリーズには殺人鬼も参加している為、他の逃亡者は殺人鬼に要注意だ――。







その頃、ジェニーは熱帯雨林の中を歩いていた。


ジェニー「今度こそルナプレで長く生き残りたいなぁ……まあそう思ってもどうせ僕ウンコ漏らしちゃうんだろうけど……」


ゴキュルルルルルル!! ――彼女の腹がなってしまった。彼女の予想通り、ウンコ漏らしそうになる。


ジェニー「ほらやっぱり! ええと、何処かトイレできそうな場所は……あった!」


この無人島はいくつもの大樹と、膝までが隠れるほどの高さのある草むらが存在する。その草むらの中でしゃがんでしまえば、大便しても他の人には見られなくなる。ジェニーはその草むらの中にしゃがみこむ。


ジェニー「さあさっさとズボン降ろして――んっ!!?」

パウダー「ハロー! あ、ジェニーじゃん! そんなとこにしゃがんで何してるの?」

ジェニー「あ、やば、やめ、見な――」


焦ってズボンを中々降ろせない。そして――ブリョロロリュウウリョリョロ!!


パウダー「(;゚Д゚)」


割愛









ピコン!


逃亡者に関する情報やお知らせは、スマートウォッチに送られる。



ルビー「『ジェニー・サイモンズが脱糞して失格となり、残り24人となった』。え? 脱糞?」


ワイス「はしたないですわ!」


パウダー「え? これあたしのせい?」









{残りゲーム時間 172:00}





チェス「あと残り172分……終わりまでまだまだだな」


その頃、今回初参戦である王子のチェスはスマートウォッチで残りゲーム時間を確認していた。


チェス「狼には襲われたくないもんだ。ていうか狼は迷惑だ」








マーヴォ「おお、どんどんお金が増えて行ってる!」


今回初参戦であるマーヴォも、残りゲーム時間を確認していた。


マーヴォ「逃げ切ったらどうしようかな~、マリッツァとイヴェットにペルソナ5のキャラのコスプレ衣装でも買ってやろうかな!」


彼の賞金の使い道は、女友達であるマリッツァとイヴェットにコスプレ衣装をプレゼントすることだ――。


マーヴォ「よーし、頑張るか!」







ルビー「それにしてもこんな夜中に一人は怖いなぁ……誰かと会わないかな。出来れば知人で……」

ワイス「あらルビー、大丈夫ですの?」

ルビー「ワイス!」


そこに今回初参戦の美人なお嬢様であるワイス・シュニーが通りかかった。


ルビー「ワイス~! 良かった、会えて! ね、私と行動しないかな? 一人じゃ心細くて」

ワイス「別に構いませんけれど」

ルビー「やったーサンキュー!」

ワイス「このゲームには狼とやらがいますものね。狼がいないかどうか見渡しますから安心してくださいまし」

ルビー「そんな、ワイスにだけ苦労はさせられないよ。私も狼が来ないか見渡す!」


協力プレイだ――。









チェス「早くこのゲーム終わらないかな……3時間もやらなきゃいけないとか、このゲームは凄いな……」





狼「グルルルル……」


チェス「?」


愚痴っているチェスの近くに、一匹の狼が姿を現した――。それに気づいた彼は咄嗟に走り出す。


チェス「いつの間に!?」


彼は一生懸命逃げ続けるが、徐々に距離を詰められて行く――。


チェス「クソッ、無駄に速いっ! まずい、噛まれ――」

狼「ガウウッ!!!」


そしてチェスは狼に飛び掛かられ、背中をガブリと噛まれてしまった――。


チェス「ぐうっ!!」



【チェス     失格   ≪残りゲーム時間≫】
  残り  23人     {170:12}










ピコン!


アンジェリカ「『チェスが狼に噛まれ失格となり、残り23人となった』」


ヤン「狼の犠牲者が一人出ちゃったか……」


マーヴォ「うええ、怖え~! 慎重に行かないとな、オレ……」







--------------------------------------------------------

残り逃亡者……レッド、カレン、パウダー、ミニリーナ、ジェフ、アイレス、ワイドマウス、ギチャン、
アンジェリカ、ルビー、ワイス、ヤン、XJ-9、シェイク、アイザック、マーヴォ、
シャンティ、バッター、グランフレア、ジーグブルート、琴葉姫、柊、わたげの23人。



続く

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅦ】 ( No.3 )
日時: 2023/01/27 20:34
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

【Mischief】


レッド「無人島なんて初めて来るわね……」

カレン「虫とかいたりしないよね? 怖い虫とかいたら……」

レッド「これだけ自然があればいくらかいるでしょう。まあ虫なんてこのゲームの狼と比べたら可愛いもんでしょ」

カレン「そうなんだけど……」

レッド「まあ虫が来たら私が追い払ってあげるわ」

カレン「ありがとう!」


虫に怯えるカレンを助けようとするレッド。相変わらず、仲良しだ――。








ヤン「狼は……よし、いないね」


今回初参戦の金髪巨乳の姉さんのヤン・シャオロン、狼に警戒中。


ヤン「狼に攻撃出来たら返り討ちにしてやるのになぁ。面倒くさいな」


狼に攻撃してしまえば問答無用で強制失格となる。








グランフレア「このゲームに参加するのは初めてだな。俺は生き残れるのだろうか……」


狼に噛まれてしまえば、賞金はゼロ――。不安になるグランフレアの近くに――一匹の狼が現れた。


狼「グルルルル……」


しかし狼は彼に気づいていない。


グランフレア「……ん? 今何か声がしたような――あれは狼か!?」


その狼に気づき、咄嗟に離れるグランフレア。狼は今も彼に気づいておらず、その辺を徘徊している。そのまま距離を離し続け、助かったのであった――。


グランフレア「よし、来てないな……全く、恐ろしいものだ!」








シャンティ「ここは木がいっぱいだな~、あれ、あそこにいるの逃亡者かな」


シャンティ、レッドとカレンを発見する。シャンティの歩み寄る音でカレンが気づく。


カレン「あ、誰か来たよ。――わあ、踊り子のお姉ちゃんだ!」

シャンティ「うちはシャンティ。シャンティって呼んでね」

カレン「うん、シャンティお姉ちゃん!」

レッド(結構露出度高い服着てるのね)

カレン「ところで、私に何か用かなぁ?」

シャンティ「何か仲良さそうに歩いてたから、なんとなく気になって……」

カレン「レッドお姉ちゃんには何度も助けられたからね。レッドお姉ちゃんはほんとに頼れるんだ」

レッド「そんな、カレン」

シャンティ「なるほどねー」


仲良く会話している三人の近くに――突然一匹の狼が現れる。そしてその狼がレッド達に襲い掛かる!


レッド「!? ちょっと、狼が来てるわよ!!」

カレン「え!? そんな!」

シャンティ「いきなり!? ――なら!」


ピカッ!!

突如シャンティの身体が光り出した。そして彼女は虎へと変身したのであった。シャンティは魔法の力で動物に変身することが出来るのだ。


シャンティ「さあ乗って!」


レッドとカレンは驚きつつも虎になったシャンティの背中に乗った。そしてシャンティは二人を乗せたまま狼より速いスピードで逃走したのであった。


狼「!」


距離を離された狼はレッドたちを見失ったのであった――。










{残りゲーム時間  167:00}


海へと逃げて来た三人。シャンティはレッドとカレンを降ろす。


シャンティ「ふー、二人とも大丈夫?」

カレン「うん! ありがとー、シャンティお姉ちゃん!」

シャンティ「いいのいいの! ――!?」


突如シャンティの背中に悪寒が走った。誰かに見られているような気がしたのだ。――殺人鬼に。――しかしその視線は一瞬で消え去った。


レッド「どうしたのよ」

シャンティ「いや、気のせいだったみたい……そんじゃあうちはこれから森の中探検しに行くからー。じゃあね、仲良し二人組!」


そう言うとシャンティは離れて行ってしまった。


レッド「あんな速い狼を撒けるって凄いわね……」









――狼から逃げ切れて安堵しているレッドとカレンを遠くから見ていた、今回初参戦の小柄な殺人鬼であるMr.ワイドマウスが不気味な笑みを浮かべていた。先程シャンティを見つめていたのは、彼なのであった。


ワイドマウス「子供が三人も……一人はどっか行っちまったがまあいい、あの二人を殺しに行ってやろうか」


彼は子供を殺すことを好んでいるという、狂気の持ち主だ――。


ワイドマウス「お前らの命日は今日だ――ん?」


その時、ワイドマウスが誰かの視線を感じ取る。一匹の狼が遠くからワイドマウスを見ていたのであった。


ワイドマウス「嫌な予感がする!」


そしてワイドマウスは狼に襲われる前に逃走し、何とか噛まれずに済んだのであった。










アイザック「うああああ……!」


その頃、今回初参戦である人間の赤ちゃんのような姿をした生物・アイザックは森の中で泣いていた。


アイザック「ああああああん!!」


狼が怖くてたまらないアイザックなのであった。







{残りゲーム時間  163:00}


レッド「――まだ後2時間半以上もあるじゃない……」


スマートウォッチで残りゲーム時間を確認しているレッド。


カレン「がんばろっ! レッドお姉ちゃん!」

レッド「まあ頑張るしか無いわよね……」



???「……」

この二人に忍び寄る、謎の影――。その謎の人物は息を殺しつつカレンの服に毛虫を入れる。


カレン「へっ? いやああああっ!!」

レッド「カレン! 落ち着きなさい! 取ってあげる」


レッドが冷静に虫を取り除き、遠くへ放り投げたのであった。


カレン「あ、ありがとうレッドお姉ちゃん――あれ」

ギチャン「へへへ! 毛虫投入作戦だいせいこー! ビックリしただろおまえ!」


毛虫を入れた犯人は、今回初参戦であるいたずら好きでやんちゃな男子小学生である、ナ・ギチャンであった。


レッド「貴方が入れたのね!」

カレン「うえええん怖かったよぉ……」

ギチャン「ハハハ! こりゃ面白いぜ!」


――面白がっているギチャンの近くに、一人の金髪の女性が通りかかる。


ヤン「何してんのかな?」

ギチャン「あ? ねーちゃん誰だよ」

ヤン「ほれ」


ヤンがギチャンの服に毛虫を入れる。


ギチャン「!? おわわわわあああ!! 気持ち悪ぃぃ!」


ギチャンの背中を這って歩き続けている毛虫。ギチャンはアタフタしながら上着を脱いで毛虫を取り除いた。


ヤン「毛虫投入作戦大成功! ビックリしただろあんた」

ギチャン「くそ! 覚えてろよ巨乳のねーちゃん!」


ギチャンは負け惜しみを言って逃げて行った。


ヤン「――大丈夫?」

カレン「うん、ありがとう金髪のお姉ちゃん! でもギチャンお兄ちゃん、ちょっと可哀想だった……」

ヤン「あんたは優しいねえ。それはそうと狼に気を付けるんだよ、じゃあね」


ヤンは去って行った。


レッド「カレン、今回貴方色んな人に助けられてるわね」

カレン「うん! いつかお礼しないと」


シャンティやヤンに贈り物を送ろうと考えてるカレンなのであった。





{残りゲーム時間  161:00}





琴葉姫「よし、狼はいないっと……あっ、わたげさん!」

わたげ「琴葉姫さん!」


偶然、琴葉姫がわたげと会った。


琴葉姫「わたげさん、前回は逃亡成功おめでとうございます!」

わたげ「ありがとうございます! 今回も逃げ切れたらなーって思ってます」

琴葉姫「わたげさんなら逃げ切れますよ! 頑張ってくださいね!」

わたげ「はい! お互い頑張りましょう!」






{残りゲーム時間  160:00}





シャンティ「冒険してる時を思い出すよ」


その頃、シャンティは森の中を探検していた。そんな彼女の近くに誰かが近づいて来る。


ワイドマウス「ぜえ、ぜえ……殺す前に殺されるかと思った……あ?」


それは先程狼から逃げて来た、Mr.ワイドマウスなのであった――。


ワイドマウス「あの女、さっきの子供二人と一緒にいた……」

シャンティ「……!」


ワイドマウスの視線を感じ取った彼女は彼に走って近づく。


シャンティ「またあの視線感じたと思ったら、あんたが見てたのね!」

ワイドマウス「やべ、気づかれた……まあいい。中々露出度高い服着てたからな。それはそうと殺させてくれよ」

シャンティ「は?」

ワイドマウス「オイラ様は子供に死を与えるのが好きでな。オイラ様は数え切れないほどの子供をあの世に送ってやった。次あの世に送るのはお前だ!」


少女であるシャンティはワイドマウスのターゲットにされてしまった。


シャンティ「何かよく分かんないけど……うちをやろうってんなら容赦しないよ!」




シャンティとMr.ワイドマウスとの戦いが今、始まろうとしていた――!




--------------------------------------------------------

残り逃亡者……レッド、カレン、パウダー、ミニリーナ、ジェフ、アイレス、ワイドマウス、ギチャン、
アンジェリカ、ルビー、ワイス、ヤン、XJ-9、シェイク、アイザック、マーヴォ、
シャンティ、バッター、グランフレア、ジーグブルート、琴葉姫、柊、わたげの23人。



続く

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅦ】 ( No.4 )
日時: 2023/01/27 20:35
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

【Shantae VS Mr.Widemouth】



ワイドマウス「はあっ!!」


ワイドマウスはナイフを両手で握りながら突進し、シャンティを突き刺そうとする。それをシャンティはバックステップして簡単に躱す。


シャンティ「怖っ!」

ワイドマウス「当然だ! オイラ様は殺人鬼だからな! これならどうだ!」


ワイドマウスは高速でナイフを投げ飛ばし、シャンティの右腕に突き刺した。この攻撃は速過ぎて回避できなかった。


シャンティ「ぐっ!!」

ワイドマウス「あーこんなところに木の枝が!」


そして彼は落ちていた木の枝を拾い上げ、それを高速で投げ飛ばして彼女の左腕に突き刺した。両腕を負傷し、攻撃が出来なくなってしまったシャンティ。そんな彼女に不気味な笑みを浮かべながらゆっくりと歩み寄る、Mr.ワイドマウス。その様子を見て戦慄を覚えるシャンティ――。


シャンティ「ひっ!」

ワイドマウス「安心しろ、殺したりはしない」

シャンティ「は……?」

ワイドマウス「気が変わったわ、逃がしてやるよ。あっちに道があるからそこに逃げ込むんだな」

シャンティ「嘘だね……」

ワイドマウス「はあ?」

シャンティ「目を見れば分かるんだよ……! ホントはここで殺す気なんでしょ」

ワイドマウス「……チッ!」


ワイドマウスが「逃がしてやる」と言った時、右上を見たのだ。右上を見ているときは、嘘をついている時なのだ――。


シャンティ「やられたままで終わるわけには行かない……! 借りを返させてもらうよ!」


シャンティは魔法の力で自身の身体を光らせ――そして象に変身した。彼女はその姿でけたたましい鳴き声を発した。


シャンティ「パオオオオオン!!」

ワイドマウス「うおお、でっけえ!」


彼女は鼻で勢いよく横に払い、ワイドマウスを吹っ飛ばして大樹に衝突させた。衝突した際、彼は背中を強く痛めて動きが鈍くなった。


ワイドマウス「ぐっ……」

シャンティ(このヤバイイキモノはここで倒さないとマズイ!)


そしてシャンティはもう一度鼻で横に払って攻撃しようとしたその瞬間、ワイドマウスに飛び掛かられ足を鋭い牙で噛まれてしまった。


シャンティ「なっ――」

ワイドマウス「オイラ様の武器は牙もあるんだわ!」


足を負傷してしまい、動きが鈍くなるシャンティ。そんな彼女の身体にナイフを突きさす。――ザクザクザクザクッと、何度も何度も――。


ワイドマウス「刃物を何度も突き刺されたら終わりなんだゾウ!!」

シャンティ「くそうっ……」


ナイフでの連続攻撃で大ダメージを負ってしまったシャンティは気を失い、その場に倒れてしまった――。


【シャンティ     失格   ≪残りゲーム時間≫】
   残り  23人     {157:26}



ワイドマウス「子供の命、また奪えたぜ……オイラ様に勝とうなんて無理何だよ……!」










ピコン!


XJ-9「『シャンティが撃破され、残り22人となった』。撃破!?」


マーヴォ「撃破って、狼に撃破されたわけじゃないよな? だって「狼に噛まれた」って書いてないし……」


ミニリーナ「誰が倒したんだ……」


カレン「シャンティお姉ちゃんが……!」


レッド「……っ!」







{残りゲーム時間  156:00}






ヤン「一人撃破されちゃったみたいだね……誰がやったんだろ、気を付けないと……」


より周囲に警戒を強める彼女。


ヤン「敵は狼だけじゃないってことか……」






その頃、今回初参戦であるシェイク型の生物・マスターシェイクが森の中を歩いていた。


シェイク「ここには誰もいないようだな……」


その時、誰かの鳴き声が遠くから聞こえて来た。


シェイク「――いないわけじゃないようだな。オーイ、誰だね?」

アイザック「うあああああ……!」


声のする方向に向かっていると、蹲って泣いているアイザックの姿を発見した。


シェイク「……何だこいつは? えらいデカい声で泣いてるな」

アイザック「うあああああん!!」

シェイク「まあ泣いていようがワタシの知ったことではないがな。さて、隠れられそうな場所を探すか……」


そんなアイザックを無視し、離れて行ったマスターシェイクなのであった。


アイザック「うあああ~ん!」

シェイク「……;」








ジーグブルート「……」


その頃、ジーグブルートは自身の武器であるアサルトライフルの手入れをしていた。彼のアサルトライフルは青色の迷彩柄が特徴的だ。


ジーグブルート「逃亡者が撃破されたって事は、狼以外にも敵がいるってことだよな」


狼以外にも敵がいるかもしれないと踏んでいるジーグブルートは、用心の為に手入れをしている。









XJ-9「どうしよっか……隠れられそうな場所……」


一方、今回初参戦であるジェニー・ウェイクマン――別称「XJ-9」も身を潜められそうな場所を探していた。


XJ-9「あたい早くそーゆう場所見つけたい――あれ?」


その時、二人組が彼女の少し遠くの方で歩いているところが見えた。その二人組とは、ルビーとワイスなのであった。その二人組が一人の男性と出会った。その男性は、ジーグブルートであった。




ルビー「おじさん! その武器何!? カッコいい!!」


目をキラキラと輝かせて興味深々。ルビーは武器マニアなのだ。


ジーグブルート「これか? こいつはDG36っつうアサルトライフルだ。頑丈で命中精度が高い最高の成功作様だ」

ルビー「何それ凄っ! 触らせて触らせて!」キラキラ

ワイス「ルビー、落ち着きなさいな。ただの武器じゃありませんの?」

ルビー「ただの武器? 武器は私たちの体の一部なんだよ!? ああん、カッコいいなぁ~~!!」キラキラ

ワイス「貴女も武器持ってるでしょう? それはどうなんですの?」

ルビー「勿論私のクレセントローズも大好きだよ! ただ私はね、新しい武器を見るのが好きなだけなんだ」

ワイス「はぁ……」

ジーグブルート「……んで、触りてぇのか?」

ルビー「うん!」


ジーグブルートは自分の武器であるアサルトライフルを彼女に渡す。彼女は満面の笑みでまじまじとそれを見つめるのであった。しばらく見つめた後、彼女は満足しジーグブルートに武器を返した。


ルビー「ありがとね!」

ワイス「満足しましたか? じゃあ行きますわよ。失礼しましたわ、ジーグブルート」


ワイスはルビーの襟を掴んでそのまま何処かへ去って行った。


ジーグブルート「変わった女だったな……」









――その一部始終を遠くから羨望のまなざしで見ていた、XJ-9。


XJ-9「ティーンエイジャー(※13歳~19歳までの少年少女)は元気でいいなぁ」


彼女はティーンエイジャーに対して憧れを持っているのである。自分もティーンエイジャーみたいな生活を送ってみたいと考えているのだ。


XJ-9「いつかあたしもティーンエイジャーみたいな暮らしをしてm」

ミニリーナ「バアッ!!」

XJ-9「んひゃああっ!!」


突然後ろから現れた、バローラのバックダンサーであるミニリーナ。


XJ-9「ビックリしたぁ! 心臓止まるかと思ったわ! あたい機械だけど! てか一体何さ!」

ミニリーナ「いやあ久しぶりに誰か驚かしたくなってな! そんだけ! じゃあな~!」


いたずら好きなミニリーナは逃げるように去って行った。


XJ-9「ああコラ待てー! ……行っちゃった。次会った時は軽くお仕置きしないと!」








{残りゲーム時間  153:00}








ジェフ「今回は逃げ切りたいな」


口が大きく裂けた少年殺人鬼のジェフ・ザ・キラーは森の中を見渡していた。狼に警戒中なのである。前回は何もせずに序盤で捕まってしまったジェフ――。


ジェフ「今回は何かを成し遂げたい――ん!」


その時、彼は視線を感じて早急に走って逃げる。――一匹の狼がこちらを見ていたのだ。ジェフは懸命に逃げ続ける。


ジェフ「追って来ていないよな!?」


しばらく逃げ続ける彼。狼は追って来ていない。追われずに済んだ――。


ジェフ「よし、来てない……二度も序盤でやられてたまるか!」








ミニリーナ「早く終わってほしいぜ、このゲーム」


そう呟きながら森の中を歩くミニリーナ。その時、遠くから誰かの泣き声が聞こえた。彼女は気になって泣き声のする方向に向かってみると、アイザックがいた。


アイザック「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!」

ミニリーナ「――逃亡者じゃねえか。おいどうした、何をそんなに泣いてんだ?」

アイザック「うああああん」

ミニリーナ「と、とりあえず泣くの止めようぜ。狼に気づかれるかもしんねえからよ……」


その時、近くの草むらからガサガサという音が聞こえた。一匹の狼が近づいてきているのであった――。


ミニリーナ「!! なんか嫌な予感が……おいアイザック、泣くの止めて逃げろ!」

狼「グルルルルル!!」


その狼が襲い掛かって来た――!


アイザック「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

ミニリーナ「何してる、さっさと逃げろ!」


ミニリーナはアイザックを素早く持ち上げ、そして遠くへ投げ飛ばした。その直後、彼女は狼に飛び掛かられた。


狼「ガウウッ!!」

ミニリーナ「ぐあああ!!」


そして、腹を強く噛まれてしまった。



【ミニリーナ     失格   ≪残りゲーム時間≫】
   残り  21人     {151:03}









ピコン!


ジェフ「『ミニリーナが狼に噛まれ失格となり、残り22人となった』」


わたげ「ミニリーナちゃんが!」


琴葉姫「そんなあああミニリーナちゃんがやられちゃったあああ!!」←ミニリーナ推し


アイザック「!!?」←通知を見てショック受けている






{残りゲーム時間  150:00}



バッター「まだ残り150分か……まだまだあるな」


その頃、今回初参戦である野球選手の恰好をした男性・バッターはスマートウォッチでタイマーを確認していた。


バッター「あと150分、落ち着いて行かなければ」


冷静な性格の彼は、果たして何処までいけるのか。


バッター(というか暑い……)


野球選手の恰好なら暑いだろう。




----------------------------------------------------


その頃、Lunatic Playのゲームマスターは自身の特殊能力で出現させた透明のモニターでゲームの様子を見ていた。


ゲームマスター(そろそろ発動するか……)


ゲームマスターは、新たな情報を逃亡者たちのスマートウォッチに送信した。


-----------------------------------------------------



{残りゲーム時間 149:00}




ピコン!


グランフレア「何だ? ――『お知らせ』? 一体何なんだ?」





わたげ「『熱帯雨林に10匹のクマ型モンスターが出現した』」


琴葉姫「モンスター!? ……『残り130分までに全員倒さないと狼が2匹追加される』」


バッター「『自身の戦闘能力を発揮して倒すのだ。急ぎたまえ』」


ジェフ「自力で倒せということか……」



----------------------------------------------------

【10匹のクマ型モンスターを全て討伐せよ!】

熱帯雨林に10匹のクマ型モンスターが出現した。
残り130分までに全員倒さないと狼が2匹追加される。

----------------------------------------------------


モンスター1「グフフフフ……逃亡者は何処だ?」

モンスター2「手分けして捜そうぜ……」

モンスター3「ああ……腹減った、食ってやろうかな、逃亡者を……!!」


不気味な笑みを浮かべているモンスター達――。果たして、逃亡者たちは全てのモンスターを討伐できるのか!?



--------------------------------------------------------

残り逃亡者……レッド、カレン、パウダー、ジェフ、アイレス、ワイドマウス、ギチャン、アンジェリカ、
ルビー、ワイス、ヤン、XJ-9、シェイク、アイザック、マーヴォ、バッター、グランフレア、
ジーグブルート、琴葉姫、柊、わたげの21人。



続く

Re: 【Lunatic Play EPISODEⅦ】 ( No.5 )
日時: 2023/01/27 20:35
名前: ウィオ (ID: izFlvzlp)

【Monster】


マーヴォ「モンスター討伐? 面白そうじゃねえか、やるぜコレ!」


マーヴォ君、ノリノリだ――。


マーヴォ「このオレがカッコよく倒してやるぜ!」







アイザック「あああああん……」


アイザックは泣きながらモンスターを捜している。どうやら、彼もモンスター討伐に向かっているようだ。




ルビー「狼追加されたらヤバそう! ワイス、行こ!」

ワイス「ええ。モンスターを野放しには出来ませんわ」


ルビーとワイスもモンスター討伐に向かう――。





ヤン「へえ、モンスターを倒せってか。よーし、行こう!」


ヤン・シャオロンも行くようだ。





ジェフ「今回は活躍したいから行く……!」


ジェフは今回で活躍できるのか。






カレン「レッドお姉ちゃん、モンスターさんはどうする?」

レッド「行くわ。狼が追加されたらまずいわ」

カレン「私もついていっていい? 私、戦えないけど……レッドお姉ちゃんが心配なの」

レッド「いいわよ、ついてきなさい。ただ、絶対に私の後ろにいるのよ。前は私に任せなさい」

カレン「うん!」


レッド&カレンも、モンスター討伐へと向かう――!






{残りゲーム時間  148:00}



その一方で――ミッションに行かない逃亡者も現れた。



ギチャン「おれがモンスターとなんか戦えるわけないだろ」



アンジェリカ「このかよわい乙女がモンスターなんかと戦ったら終わりよ」



シェイク「こんなもの、他の人がやればいい」



パウダー「怖いんで止めとく」



モンスター討伐に向かうかは、逃亡者の自由だ――。







XJ-9「なるほど、モンスター討伐か……これはやらなきゃマズそうだね!」


モンスター討伐に向かおうとした瞬間、何者かの視線を感じ取った。彼女は恐怖を覚え、早急に逃げる。――狼が涎を垂らしながら鋭い目で彼女を見つめていたのだ。


XJ-9「ヤバイヤバイ……! 逃げなきゃヤバイ気がする……!!」


彼女はそのまま逃げ続ける。幸い、狼は追って来ていない。助かった――。


XJ-9「うん、来てないね……良かった」








{残りゲーム時間  146:00}








モンスター5「ガアアアアア!! 逃亡者はいねええかああ!!」


その頃、モンスターが発狂しながら逃亡者を捜していた。そんなモンスターの近くに、一人の子供が現れる。――アイザックだ。


アイザック「うああん!」

モンスター5「お、逃亡者だ! ラッキー、腹減ってたんだ、いただきまああす!!」

アイザック「!!」


生命の危機を感じたアイザックは即座に天使の翼を生やしてパワーアップし、目から涙の散弾を放った。それをまともに食らったモンスター5は大きなダメージを負った。


モンスター5「ち、ちっくしょぅ……」ドサッ



【アイザック  モンスター撃破  残り9体】



アイザック「ああああん……」


モンスターを倒せて安堵の息いきをついているアイザックの背後にもう1体のモンスターが現れる。


アイザック「!?」

モンスター4「オラアア!!」


そのモンスターに爪で強く背中を裂かれた。


【アイザック     失格   ≪残りゲーム時間≫】
   残り  20人     {145:22}


アイザック「ぶああああああん!!」


悲鳴をあげながら気を失った。












ピコン!


グランフレア「『アイザックがモンスターに撃破され、残り20人となった』」


マーヴォ「アイザックって奴がやられちゃったのか!」


バッター「モンスターにも要注意だな……」









「ぶああああああん!!」


ワイス「この悲鳴は一体何なんですの!?」

ルビー「あっちから聞こえて来たよ! 行こう!」


遠くから発されたアイザックの悲鳴が気になり、その悲鳴がした方向へ向かったルビーとワイス。そこにはアイザックを不意打ちしたモンスター4がいた。


モンスター4「おお……逃亡者が二人もいるじゃないか。お前ら全員食ってやるよ」

ワイス「1体が二人に勝てると思ってるんですの?」

モンスター4「1体じゃない」


その時、2体のモンスターが新たに現れた。


モンスター6「これでこっちの方が数が多くなったな」

モンスター7「そこの女二人! 俺らの餌となるがいい!」

ワイス「3体のモンスター……ルビー、気を抜いてはいけませんわよ」

ルビー「分かってるよ、お姫様」


ルビー&ワイスはそれぞれ自身の武器を構え、戦闘態勢に入った。果たして、倒せるのか――。










その頃、ジェフは一匹のモンスターに遭遇していた。


モンスター8「グアアアアア!!」

ジェフ「えらい雄たけびだな。まあいい、狼が追加されたら嫌なんでね、殺されてもらおうか」


それを言い終わった後、彼はモンスター8の身体をナイフでサイコロステーキ状に切り刻んで倒した。それは一瞬――本当に一瞬であった。



【ジェフ・ザ・キラー   モンスター撃破  残り8体】



ジェフ「さて、他のモンスターは何処にいるのかな」








ヤン「おーいモンスター! 出てきなさーい!」


その頃、ヤンは森の中でモンスターを捜していた。そんな彼女の近くに1匹の狼が現れる。その狼の気配を感じ取ったヤンは嫌な予感がし、咄嗟に逃げる。


ヤン「何今の……」


逃げ続ける彼女。狼は追って来ていない。助かった――。


ヤン「勘だけど、まさか狼?」


当たりだ。モンスターを捜す時は、狼にも要注意だ――。










その頃、レッドとカレンはモンスターを探していた。


レッド「ここにはいないわね……全然」

カレン「森の中にいるのかなぁ。そこを探そう?」

レッド「そうね――あら」


その時、マスターシェイクが通りかかる。


シェイク「何をそんなに急いでいるのだ」

カレン「モンスターさんを討伐しに行くの」

シェイク「なら勝手に行って勝手に戦うといいさ。ワタシは隠れられそうな場所でも探す」

カレン「なんか棘のある言い方だね……」

レッド「……」

シェイク「まあ気を付けるがいいさ、そっちがどうなろうと知ったことじゃないがな」

カレン「ちょっと――」

レッド「カレン! もう行きましょう。モンスターを探すのを優先すべきよ」


シェイクの棘のある言い方に怒ろうとしたカレンだったがレッドに静止された。レッドはカレンを強引に引っ張って、遠くへ走って行ったのであった。


シェイク「ふん」


自己中な飲み物型生き物だ――。


シェイク「さーて、ワタシは身を潜められそうなところを探すとしy――うあっ!?」


シェイクの背中にミミズがいた。背中を這うミミズを慌てて手で除去し、放り投げた彼。レッドが去り際にミミズを彼の背中に張り付けたのだ。


シェイク「何でミミズが……全く!」






{残りゲーム時間  142:00}



その頃、ルビーとワイスは3匹のモンスターと相手していた――。


ルビー「動かないでね!」


バシュンバシュン!! ――ルビーは自身の武器である「クレセント・ローズ」という鎌の先端から勢いよく弾を2つ発射し、モンスター4に当てる。

ルビーの武器はローズレッドの外装に黒い溝が走り、三日月型の大きな鎌の刃が取り付けられている。そして長距離狙撃銃としての機能も兼ね備えている。


モンスター4「あぐああっ!!」ドサッ


【ルビー・ローズ   モンスター撃破  残り7体】




一方でワイスはモンスター6を相手していた。


ワイス「わたくしの技を食らうがいいですわ!」


彼女は自身の武器である「ミルテンアスター」というレイピアを地面に突き刺し、大きな氷の棘をモンスター6の足元に生やし、そして串刺しにした。

ワイスの武器には一線の炎、氷の結晶、電撃、風など、色々な属性攻撃を行うことが出来る機能がついている。


モンスター6「くそおっ……!」ドサッ



【ワイス・シュニー   モンスター撃破  残り6体】



これでこの場にいるのは、モンスター7だけとなった。


ルビー「ナイスワイス! ――あ、韻踏んじゃった」

モンスター7「このヤロオオ!!」

ルビー「おわっ!」


モンスター7が両腕を振り下ろしてルビーを潰そうとするが、ルビーは間一髪で回避する。


ルビー「危ない危ない!」

モンスター7「動くな!」


モンスター7が今度は右手を勢いよく振り下ろす。ルビーはそれも回避するが――ザクッ!! モンスター7の爪が彼女のマントに刺さり、彼女は動けなくなった。


ルビー「ヤバッ……」


ルビーはマントを引っ張って抜こうとするが全然抜けない。動けない彼女をモンスター7がもう片方の腕で殴り飛ばそうとした――。


モンスター7「食らえやあああ!!」

ルビー「ひっ――」

ワイス「させるわけないでしょう……愚か者」


しかしワイスがミルテンアスターでモンスター7の腹を勢いよく突き刺したのであった――。


モンスター7「ぐっ!? くっそぉ……」ドサッ



【ワイス・シュニー   モンスター撃破  残り5体】





ルビー「た、助かったよ! ありがとう」

ワイス「全く、気を付けてくださいまし! さあ、他のモンスター倒しに行きますわよ」スタスタ

ルビー「うん!」

ルビー「――え、ちょっと! まだ爪刺さってるんだけど!?;」グイグイ

※この後ワイスがなんとかしてくれました







ピコン!


わたげ「『モンスターの数は現在合計5体』。あっ、半分も減ってる! 皆さんありがとうございます……! 私は非力なので、よろしくお願いします……!」


その頃、わたげは木の陰に隠れていた。そんな彼女を遠くから凝視している一匹の狼。その狼は涎を垂らしながら鋭い目でこちらを睨みつけている。そして――突然彼女に向かって走り出した。


わたげ「……ん!? 狼ぃ!?」


それに気づいたわたげは咄嗟に逃げるが、あっという間に距離を詰められてしまう。――そして、背中を噛まれてしまった。


狼「グルルルル!!」

わたげ「あうっ!!」ドサッ



【わたげ     失格   ≪残りゲーム時間≫】
  残り  19人     {140:03}










ピコン!


柊「『わたげが狼に噛まれ失格となり、残り20人となった』。わたげさん!!」


琴葉姫「そんなぁ! わたげさんがやられちゃった……!」





アイザック、ジェフ、ルビー、ワイスがモンスター討伐に貢献したお陰で、モンスターの数が5体に減った。果たして、全てのモンスターを倒せるのか――?


--------------------------------------------------------

残り逃亡者……レッド、カレン、パウダー、ジェフ、アイレス、ワイドマウス、ギチャン、アンジェリカ、
ルビー、ワイス、ヤン、XJ-9、シェイク、マーヴォ、バッター、グランフレア、ジーグブルート、
琴葉姫、柊の19人。



続く


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