二次創作小説(新・総合)
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- 長くて短い時間
- 日時: 2023/07/28 23:08
- 名前: 鏡音もち (ID: SfeMjSqR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/
いつも通りアイの部屋に行っているところだった
「おはよう…」
元気もりもり!状態でアイは言ったけど…突然倒れたのだ…
「アイ!大丈夫か!?」
そう言って病院へ行くと
「アイは…どうして!」
「言われてないんですか?…」
この感じ僕にだけ言われてなくて…他の人は知っていて…
「それってどうゆう…」
「簡単ですよ…アイさんは不治の病にかかってしまったそれだけのことです」
「訳わからないよ!それに…」
「アイが生きれるのは長くて7日です…」
余りに唐突すぎて訳が分からないアイが薬で治らない不治の病に?7日しか生きれない?…信じたくない…
「それに日が変わると記憶を失ってしまうでしょう…その時に大切で儚い記憶を失われたらもう終わり…そう思ってください…」
訳が分からない本当に訳が…でもその時に助手らしき人から…
「アイさんが目覚めるまで傍に…居てあげてください…そして話をしてください…」
そして病室へ…すると気づかれたかのように目覚めた…
「ごめんなさい」そう言われた
だから…
「なんで…伝えてくれなかったの?」そう答えたら…
「怖かったの…話さなきゃって思ったの…だけど…怖かった…これを伝えると距離ができるかもしれないし…傍に…居て…貰えないかもしれないと思ったら…怖くて…」
気持ちはわかっただって昔こんなことあった気がするから大切な人程言うのが怖くなるし言ったらこうなると悪い方で考えてしまうのは…だけど…
「僕らの友情はそんなもので切れたりするものだったの?言って…言ってくれたら…もっと…傍に…居て…」
泣いてしまった…なんでなんだよ…まだ亡くなってもないのに
「レン…大丈夫!私は長くないらしいけどレンが居たら怖くないから!それにレンとなら短くても長い時間が過ごせるから!」
なんでそんな笑顔なの?一番辛いはずなのに…だから
「罰としてこの一週間僕の傍に居ること!なんでも言ってよ!言われたことはやるからさ」
そう言ってやると「それご褒美じゃん」と言われ少し恥ずかしかった…
次の日
「ご飯作ってよぉ!」
「ご飯ですか…任せてください!」
そう言われて張り切って作ったものを出した味はいい方だと思うけど好き嫌いありそう(失笑)
「どうぞぉ」
「レン…これ味がしないけど」
どうやらこの日は味覚と言う記憶が失われたらしい
「あっ…」自然と出てしまった不安な声だった
次の日
「レン…どうしよう…ここがどこか分からない…」
「……」答えられなかったそれと同時に本当なんだと自分の中で整理できた瞬間だった
次の日あの時の医師が来て言われた
「あの時7日って言いましたが…もしかすると進行が早すぎて明後日…」と…すると「レンの顔も見えないし声も聞こえない…それ以前に覚えていないんだな」そう呟かれた…
また次の日
「レン…ここに人が来るけど誰かわからない…」
大切な記憶だと思ったが儚くはない…まず儚く記憶って…
「大丈夫だよ…わからなくてもいつか思い出すし話すからさ」
そんな時花火大会の告知が来て
「花火大会見れたら良いな…体の機能の記憶を失えば無理だけどさ最期にもう一度見たいな…」
その声は寂しくて悲しくて…でも暖かく感じさせる声だ
「花火大会明日だって…見れると良いね」
そして次の日言われた
「目が耳が…」
これは医師によると音の記憶と色の記憶など聞くための記憶と見るための記憶を失ったらしい…
「これじゃ花火が見れないや…」
布団に寝たきりの状態で言われた
「それに見えない1人だから…」そう言われたから
「大丈夫…僕がいるから…1人きりなんてさせないから…ちょっと重いかもだけど…」
「重い方が確実だって思うから良いと思うけど(笑)」
そして時間が過ぎた…アイが寝てるとき色んな思い出話をしたけど流石に眠い…だから
「起きたら起こしてね…」
そうして寝た…夢は2人でまだ出来ていない色んなことをしている夢…これが本当だったらと望んでしまった…
「レン?」
「あっ…!アイは?声が聞こえたけど」
見つけたら夜風に吹かれ悲しげな笑顔と混ざり合って美しかった
「レンの寝坊助さん♪」
「そこまで言います?」みたいな会話が交わされる
「アイきつくない?」そう言ったらアイの身体がこっちに委ねられた
「レン…花火…見れてよかったね…」
「そうだね…」
「あの時の思い出話全部聞こえたよ…」
「そうだったの!?」
そこから息苦しそうに話始めた
「あの時…嬉しかった…」
「なんで…」
「レン以外で…こんな…関係の人…居ない…から…傍に…居てって…言った時…否定しなかったし…」
「話さなくて…」
「あれ?なんで…だろ…眠くなって…きた…話したい事…あるのに…そっか…」
「逝っちゃうのか…やだな…まだ…レンと…色んな…事を…して…話を…して…」
「そう…だな…」
今にも泣きそうなのを我慢して…
「愛してるとか…言いたかったのに…時間を…かけて…言いたかったのに…」
「言えない…なんて…今…ここでしか…次あった時も…違う…世界で…しか会えなくて…ここではもう…会えないなんて…」
「あっ…迎え…きてる…早く…言わなきゃ…」
「何を…?」
「レン…一緒に居てくれて…友達として…隣に…居させてくれて…ありがとう…」
「そして愛してる…誰よりも…誰よりも…一番…」
「僕もだから…アイを…愛してるから!」
「ありがとう…あっ…それと…今…おはようと…おやすみ言わないと…これ明日から…返してね…」
「それと…これは…叶わないかも…しれない…だけど…
生まれ変わっても…一緒に…居て…友達と…して…隣に…居させてね…」
「当たり前だろ…」
「あっ…もう…行かなくちゃ…それじゃあ…次…会う時は…違う…世界だね…待ってるから…でも死んじゃ…だめだからね…」
「うん…お前の分まで生きるよ…」
「それじゃあ…さようなら…そしておやすみ…」
泣き出しそうなのを我慢して顔はぐちゃぐちゃ…
アイが安心して逝くまで泣けない…笑わなきゃ…だめなのに…泣いてしまった…笑わなきゃ…でも無理だった…
アイが亡くなったのはアイの友達しか知らないけど葬式は盛大に行われた
アイの部屋を片付けていた…まぁ僕は座っていただけだったが…
「レン!早く立ってください!そして手伝ってください!なんて言っても無理ですよね…けど少しずつでいいので立ち直ってください…待ちますんで皆」
そして立ち上がると一通の手紙があったそれは僕宛…
差出人はアイだった…その手紙には…
「レン…色々とごめんなさい…心配かけちゃって…でもねレンの傍に居て肩を並べて歩くだけで幸せだった…次会う時はどこでしょうか?もしかしたらここでかもしれないです!わからないから…って!そんな余談はいいです!私が…伝えたかったのは…ありがとう…そして愛してる…」
「お前は…最期まで…」何も言えなくなったまた泣き崩れた
周りは心配してくれている…
そして周りは皆宛の手紙を一通見ると泣き出した
その時の天気は土砂降りの雨…まるで僕らの心を…表しているかのようだった…
今は立ち直って皆と曲作ったり海に行ったり花火を見たり…思い出話したりしているこの話アイも聞いてるのかなって思う時もある
けど…僕は今悔いのない生き方をしないといけない多分アイが生きてたらそんな事なかったのだが今はアイの分も同時に生きているのだから…