二次創作小説(新・総合)

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UWでの日常SP~アルティメットな逃走中~
日時: 2024/11/06 00:57
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。おろさんです。


と言うわけで、『ウルトラワールドでの日常Reboot第2章』において最初のSP話が開幕です。


テーマは『逃走中アルティメット』!!……え、前に逃走中はもうやらないって言って無かったっけって?

安心してください、どう考えても逃走中らしい逃走中には絶対ならないので←←←



スマブラ屋敷にやって来た、逃走中を開催している謎多き男性『月村サトシ』から逃走中アルティメットの運営、そして逃走者集めを任されたウルトラワールド陣営(現在組織名募集中)。

まずは(知人数割含め)関わった事のない世界からとにかく逃走者110人を揃えるのだ!!頑張れウルトラワールド!!



逃走者は有名作品や最新作品、テレビ放送が年内のものやマイナーな類だったり勢揃い。

そしてそれは『逃走者』だけに限った話ではなく……?



~注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・不定期更新、1レスの文字数を長めに書く予定の都合上で、投稿頻度遅めになる可能性あり
・シリアス展開有
・登場作品のネタバレ注意
・(なるべく無いようにしますが)誤字脱字あったらゴメンナサイ(蛇足)
(*感想がなってない、荒らし・誹謗中傷 等はご遠慮ください)
・一部、とある作者様の用語や設定を使用している場合がございますが、それらは本人から許可を得た上で使用しているものです。
・先ほども言った通り、アルティメットどころか逃走中のルールとはかなりルールや勝手が異なる事になります。
・『感想まだ』等の指定がない限りはいつでもコメントをお待ちしています。
・募集やリクエストは受け付けていません。

プロローグ>>1

・逃走者集め
前編>>2-4
後編>>6-9

・逃走者リスト
1~55 >>5
56~110 >>10

・逃走者紹介>>11-12

Re: UWでの日常SP~アルティメットな逃走中~ ( No.3 )
日時: 2024/10/27 09:06
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

《ProjectMoon世界:図書館》

「というわけなんだけど……ダメ?」

 荒廃した世界の、都市の外に追いやられた施設『図書館』。千束とたきなはそこに訪れ、図書館長『アンジェラ』に誰か逃走者登録出来ないかを聞く。

「そう言われても、異世界といえどそう易々と送り出せないわ。バスターズグランプリの時のゲブラーに関しては強制参加だったからやむを得なかったけど、今回は流石に話が別よ。」

 それを聞かれたアンジェラは、流石に出来ないと言っている。

「そこをなんとか!時空融合やQの件が解決してから最近あんまり関わってなかったからさ、良い機会だと思うんだけど……」

「いや良い機会も何も、此処の世界観的にも本来そう積極的に関わっていい立場じゃないだろ俺ら……」

「そもそもQの件は普通に並行世界パラレルワールドのロボトミーも関わったものだったから手伝っただけだもの。」

 ローランとアンジェラにバッサリ切られる。

「えー、やっぱりだめかぁ……」

「仕方ありませんよ。この世界は私たちの世界以上に入り組んでますし……」

 流石にどうしようもないと、2人は帰ろうとした時。

「アンジェラ、ちょっといいかしら。」

 そこにやってきたのは、黄色めの髪の小柄な少女。自然科学の階の担当司書『ティファレト』だ。

「『ネツァク』に用があったのだけれど何処にいるか知らないかしら?」

「ネツァク?そういえば見てないわね。まあ、どうせまたどこかで酔いつぶれているのでしょうけど……」

 それを聞いてアンジェラは、芸術の階の担当司書である緑髪の男性『ネツァク』を強制呼び出し。

「ZZZ……ん……あれ、ティファレト?……ああ、アンジェラが……」

 アンジェラの想定通り、酒を飲んで思いっきり酔いつぶれている。

「ちょっとネツァク!?昨日皆で掃除しようって話になってたのに1人だけサボってどこ言ってたのよ!!!」

「あれ、もうそんな時間だったんですか……流石に飲みすぎましたか……けどもうちょっとだけ……」

「ネーツーァーク!!?お優しいことにもうアンタの階含め大体を掃除し終わったんだからせめて何か――あら?」

 その様子を見ていた千束とたきなが、ティファレトとネツァクの方を見る。

「ねぇ、あの2人は?」

 とアンジェラに聞くと、

「ティファレトはともかく……まあ、もう好きにしたら?」

 そう放棄気味な発言をして、あっさり許諾した。

「え、あの、何の話?(byティファレト」


*****

《スマブラ屋敷》

「ってことで、ボクも参加したいけどいいかな?」

「ああ、勿論大丈夫だ。」

 ボルメテウスと会話しているのは、『クッパJr.』。アルティメット参加を許諾してもらっているところのようだ。

「あ、そうそう。最近、結構気がある感じの知り合った子がいるんだけど、その子も参加させていいかな?ちょっとお金に困ってるみたいでさ。逃走中の話を聞いて参加したくなったみたい。」

 そう言って、その知り合った子から渡されたというリストを渡すジュニア。

「こいつは……まあ問題ないと思うぞ。」

「良かった。ありがとう!じゃあ始まるの待ってるから!」

 ボルメテウスが、2人分登録してくれたのを確認した後、ジュニアはこの場を後にした。

「あ、ボルメテウスさん!」

 すると、入れ替わりでハヤテとナギが戻って来る。

「お、お前ら。どうだった?」

「『インクウェル島』から1人登録出来ました。作者が言ってた、『デビル』と『キングダイス』と言う人物がジルコン獣を利用して何か企んでるなどの話をしたら協力してくれるって。」

「あまり敵が増えるのもよくないのは事実だし、協力してくれる奴等が多いに越したことは無いからな。」

 ハヤテがまた1人登録出来た趣旨の話をし、登録されたリストをナギが見せる。

「いい感じに増えてるな。……それで……今は19名くらいか――」


「いいや、20名だよ。」

 すると、そこにまた誰かやって来る。

「あれ、黒須羽さんと古明地さんじゃないですか。」

 ハヤテたちがそこに視線を向けると、やってきたのは鈴夜とさとり。


「話の方は前もって聞いてるよ。ちょっと立て込んで遅れちゃったけど。」


「そういえばお前たちにも、事前にスマブラ屋敷に月村サトシが来ることを伝えられていたな。……で、さっき『20名』って言ってたがどういう意味だ?」

 鈴夜の発言に対し、ボルメテウスがそう聞くと、さとりが。

「言葉通りの意味ですよ。……以前、とある情報をちゃっかり得ましてね。それが少し放っておけないものでして。

今、それ関連の世界にセンリツさんが向かっています。……曰く、目当ての人は『そういう事を放っておけないはずだから』、とのことです。」


*****

 とある世界。それは、巨大複合企業『皇神スメラギグループ』によって、『第七波動セブンス』なる特殊能力を持つ者たちが国の秩序の糧とされる、そんな近未来の世界。

「で、当時『フェザー』と言う武装組織に関わり、能力者を完全支配するプロジェクトを進めた『紫電』を倒した青年……ざっくり言うとそんな感じの能力者が貴方、『ガンヴォルト』って事でオケ?」

 説明口調でそう言ったセンリツの目の前には、青い服装の金髪の青年。名を、蒼き雷霆(アームドブルー)『ガンヴォルト』。通称を『GV』。

「君は一体何者なんだ?能力者ではないようだが、これは……」

 センリツから生える、ナノマシンの黒い腕を見て警戒しているGV。

「ん?ああ、コレ?過去に変な組織に改造されてねぇ。言っとくけど、これに関しては皇神スメラギとは無関係だから。

あと、私達は『貴方達』と敵対するつもりはないってことも言っておくわ。信じるかはそっちに任せるとして。」


「……。」

 GVは、まだ少し警戒中。彼は、元々宝石のような体質を持った奇妙な存在の調査を依頼されていた。人語を話したり、どこかで見たような姿をしていたりする、かなりの数の謎の宝石生物。

 そしてその宝石生物を見つけた際に、一方的に攻撃を仕掛けられた。数は多いものの敵ではなく、軽く倒していったそんな中、今目の前にいる少女が突如として、かつて戦った皇神スメラギ側の能力者のソレに似通ったワープホールから出てきた。

 宝石生物がその姿を見た瞬間に、少女にも攻撃をしようとしたところ、少女は奇妙な黒い腕で、残りの宝石生物を根こそぎ倒した。そして現在に至る。


「うん、元よりそのつもりだよ。

……状況はわからないけれど、少なくとも君は、どうやらあの宝石の生物にとって敵なのは確かみたいだ。」

 GVは一瞬1人で何か言っていたが、それはそれとして一部は理解してくれているようだ。

「まあ、そこはわかってくれたようで何より。……それで、さっきの宝石生物、私達が『ジルコン獣』って呼んでる奴らに関係する話をしたいんだけど……

……私にも『聞こえる』方が今都合よさそうだから、ほい」

 センリツは本題に入る前に、何やら自身のナノマシンを周囲に散布させる。……すると。センリツの視界に、GVの背後にいた少女の姿が浮かび上がる。

「やっぱり、時系列的にはそこら辺。やっぱりいるよねぇ『電子の妖精(サイバーディーヴァ)』の『モルフォ』、いや……」


『えっ!?もしかして、私の姿が見えてるの……?』

 その少女は、まるで蝶のような姿(しかも電子状の大きな蝶の羽がある)をした、金色がかった髪色をしている。

「仕組みはわからないが、体の粒子レベルの物質を蒔いたことで、『シアン』を君にでも視認出来るようにしたのか……」


「ついでに監視カメラとかもシャットアウトしておいたから、心おきなく説明できる。」


***

『異世界人……なんだか胡散臭いけど、そのジルコン獣が使ってた力も、あなたの体もさっきのワープホールも第七波動セブンスじゃなさそうだし割と本当なのかなぁ。』

 GVと一心同体の存在となっている『シアン』は、GVと共にセンリツの話を聞いて少し興味を抱いている。

「それである時。そのジルコン獣を使っている、ついでに言うと私の改造にかなり関与してる『ヴォル・デ・トンベ』なる組織が、この世界の第七波動セブンスを利用して何か企んでるっぽい話が耳に入ってさ。その過程で皇神スメラギと手を組まれるのもこちらとしては非常に困るというか。」


「それで、かつて皇神スメラギの計画を止めたボク達にも手伝ってほしいと言いたいのか。」


 少し渋い顔をするセンリツに対してGVがそう聞く。


「まあ、極論そんな感じ。無理にとは言わないけど、協力はしてほしいかな。

……あと、これは出来ればでもあるんだけど。」

 そう言うと、センリツは招待状らしき封筒入りの手紙をGVに渡す。

「これは……?」

「異世界にある、バラエティ番組の参加券。封筒を開いた時点で自動登録されるっていう、はたから見たらほぼウイルスメールみたいな仕組み。」

『自分で言うんだソレ……で、急に何でバラエティ?』

「そのゲームの主催者は時空で起きている問題の解決に前向きな人で。この世界に現れたジルコン獣の事含めある程度は手伝ってくれるかと。

……まあ君にも色々あったようだから、これ以上下手なこと言うつもりは無いわ。そういうわけだから、そろそろ私は戻るよ。参加してくれるの楽しみにしてるから。」

 と言って、散布したナノマシンを全て回収した後、センリツは帰還していった。


『で、結局のところどうする?まあGVの事だし……』

 シアンは、GVにそう聞く。

「ああ……あの時のように、同じような過ちを繰り返されるわけにはいかない……だから……!!」


 そして彼は、渡された手紙を開けた。


*****


《スマブラ屋敷:地下施設》

「アレックスが参加したい?ああ、良いぞ。あいつ時空に関わったことそんなになかったし良い機会だな。」

「(お辞儀をした後退室)」

 スティーブが作者に、参加希望していた者の登録を頼み、許可を貰った。これでまた逃走者が1人増えた。


「戻ったわよー。」

 それと同時に蓮子とメリーが戻ってくる。

「お、蓮子、メリー。成果はどうだ?」


「ある異世界にある学園に行ってみて、『学園内で一番強い生徒』って条件で探してみたわ。そしたらこの子が。」

 そう言ってリストを渡すメリー。

「うお、『ユミエラ・ドルクネス』!?闇魔法を使うレベル99の令嬢!マジかメイドウィンの中では結構有名だぞ」

 それを見て結構驚いている作者。

「え、そんな有名な子なの?」

 と、蓮子が聞くと、

「ああ、ユミエラが住んでる世界のメイドウィンはちょいと悪趣味なんだが……ユミエラは、意図せずそいつが仕組んでたシナリオを破った奴でもあるんだ。」

「何かよくわからないけど凄い子って事ね。あ、でも最大レベルって学園長の人が言ってたからその時点ですごいのか」


 そんな感じのことを話していると、

「戻ったわよ作者。」

 阿求が戻ってきた。


「お、阿求。どうだったか?」

 対し作者はそう聞くと、

「スポンサー『鳳凰・カグヤ・クォーツ』の推薦で、無事3人確保したわ。シェアード・サークル該当世界の住人で、どうやら『錬金術師』だそうよ。」


「む……彼の推薦となると。というか随分すんなりと許可してくれたなあっちはあっちで立て込んでたはずなのに。ともかくありがと。


とりあえずこれで25人……あ、ピカチュウ達からだ。ワリオと、フォックスとファルコを登録か。まあ最初の内はこいつらも良いかな。じゃあ28名で……ん?」


 すると、誰かからメール。正邪からだ。


「また正邪か。またどっかかに逃走中のこと持ちかけたか?


って、次は山口如月と大道雅じゃないか。また鈴夜の知らない間に彩井学園の子達が関わることに……」


*****


「それで、逃走中に参加したいって言う娘?」


「はい!!異世界の皆さんと愛し合うため!!私『アリィ』、いつの間にかこんなところにやって来ちゃいました!!」


 うたが、参加希望者がポップンワールドのポプの宮神社で待ってるという話と、ポプの宮神社に落っこちて来たという少女の話をの2つの話聞いて近所の『ポプの宮神社』に出向く。そこで出会ったのは、やたら『愛』という言葉を使ってる少女だった。


「何かバスターズグランプリで似たような子見た気がするけど別人だろうとして……で、さっきの発言はシンプルにどういう事?」


「私の友達が、過去に異世界に関わったって言う話を聞いて、言ってみたいって思っていたのですが……それである日、その友達がこの『逃走中アルティメット』参加者募集のチラシを持って来て、チャンスだと思ってその友達の力で何とか来たんです!!

その後思いっきり逸れてしまってここにいますけれど……;


まあ、要するに別世界の住人である皆さんと仲良くなりたいのです。話によれば、世界によっては荒んでるような場所もあると聞くので、出来るのならそう言う人達とも……って思ってます。」


 と、少女『アリィ』は言っている。


「まあ、立派な志で何より。とりあえず登録の方はしておくから……まずアンタの言う友達探して元居た世界に帰還しておいて。」

「そこは、一緒に探すところではないんですか?」

「こっちも忙しいのよ。」


*****


 シェアード・サークルの該当、きんいろモザイク世界。大宮家にて。


「じゃあ、2人も登録って事だね。」


「はい、お願いします!」


 みほは、大宮忍とアリス・カータレットの参加を承認、登録してもらった。


「フフフ……これで異世界の金髪少女ともっと関われますね……!!」

「予想はついてたけど隣で言わないでシノ(切実)」



「よーし、これでまた2人。ひとまずカービィ達を待とう。」


「みほー!!」

 噂をすれば、ルーミアが戻って来る。

「あ、ルーミア。収穫はどう?」

「霊夢と魔理沙に聞いたら参加してくれるって。」

「お、それはそれは。リストで見知った人多いけどまあ前半の内は問題ないとして……カービィは?」

「多分この辺り探してるとは思うけど。」


*****


「お邪魔しまーす!!……あれ?」

 お腹が空いたのか、カービィが近くにあったレストランに寄ってみた。


「アラ、カービィサンじゃないデスカ。」


 すると、横にある席にいたのは、Mr.ゲーム&ウォッチ。他にも2人いる。


「ゲムヲと、確か友達の百鬼姫と……あと茨木華扇?」


「誰かと思ったが、スマブラ仲間だというピンク球体か。」

「あうっ……」


 百鬼姫の方は初っ端からあだ名呼び、茨木華扇は、スイーツを美味しそうにほおばっていたがカービィに姿を見られて固まる。


「あ、カービィちゃんだ。いらっしゃい!」


 と、そこに出てきたのは松原穂乃花。どうやら穂乃花の家系のレストランだった模様。


「あ、穂乃花。……そうだ、ちょっといい?」


***


「へぇ、逃走中かぁ……面白そうだけど、明日以降もお店のお手伝いしないといけないから流石に難しいかなぁ。


……あ、そうだ。華扇さん達はどうですか?」


 と、穂乃花が話を華扇たち3名に振る。


「えっ!?い、いや私は」

「いいんじゃないデスカ?逃走中に1回参加してみたかったんデス」

「そうじゃな。どうせなら異世界の甘味をもっと知るチャンスでは無いのか?」


 否定しようとした華扇だが、ゲムヲと百鬼姫に言われてまた固まる。


「それなら、この手紙開けてみて。開けたら逃走者登録が自動でされるから。」


 カービィが3名に封筒を渡し、ゲムヲと百鬼姫が早速開けて登録。


「どうしたのじゃ同士。開けないのか?」

「い、いやだって」


 百鬼姫にそう言われるが、何やら躊躇ってるっぽい華扇。


「(この頃、欲望半分ながらと言えど、この2人含め私はあまりにも異世界に引っ張りまわされている……仮にも私は幻想郷の賢者でもあり、れっきとした仙人……阿求もこの頃とんでもない変化が起き、何やら未来人が現れたなどと言う噂も)」



「ところで3人とも何でこのレストランに?」

 ふとカービィが聞くと、

「この人達、よくうちに来てくれる常連さんなんだ。皆美味しそうにスイーツをいっぱい食べてくれてて何だかこっちも嬉しくなって――」


「▽○□E%UL&OVCH<‘wgも!!!!??」


 何か思いっきり慌てて、勢いで華扇が封筒を開けた。


「あっ……う……う……」


 そして震える。


「え、か、華扇さん?」



「うううううおお――」


 半泣きになり、それをごまかすかの如く店を出て走り出……そうとした時


「フニャ~ン」

「ふぎゅっ!!?」


 突然床から何か出て来て、華扇の足に引っ掛かり転倒。


「フニャ~ン、ぶつかっちゃったぁ」


 それは、青い、奇妙な生物だった。


「あれ、君は……?」


 カービィが聞くと、


「フニャ?……ボク『コブロン』!逃走中の応募の話を聞いて遠いところからやって来たよ!」




「大丈夫デスカ華扇サン」

「さっき情けない声出た……ひぐ……」

「何故感情ぐちゃぐちゃになっておるのじゃお主……」



感想まだ

Re: UWでの日常SP~アルティメットな逃走中~ ( No.4 )
日時: 2024/10/27 01:32
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

「こちら阿求よ。……あら、にゃんこ軍団からも参加希望。それで『ネコ』と『バトルネコ』。また2名増えたわね。……さて……」


《かぶき町:万事屋銀ちゃん》


「え、マジ?逃走中やるのかマジか」


 阿求は、万事屋銀ちゃんに訪れ、坂田銀時に逃走中の話を持ち掛ける。(新八と神楽は今不在)


「それで、この世界からも2人くらい参加させたいところなんだけど。丁度良いのいない?出来れば極力マシな方向で。」


「2人ィ?……生憎新八と神楽今いねェし、それ持ちかけられるやつそういるもんじゃないぞ。」


「一応身の回りに色んな人いるんだから誰か誘いなさいよ。」


 そんな話をしていると。


「邪魔するぞ」


 そこに誰か入って来る。珍しい事に、土方十四郎だ。


「あ?何でマヨラーが来てんだァ?こちとら脱税した覚えなんて無ェんだよ」


「大した儲けない奴にわざわざ取り立てるか。前も言ったろ。時空融合現象であの金髪少女達の世界巻き込んだ男、ソイツ始末したヤツを探してんだよこっちは。


で、たまたま稗田阿求お前が此処に入ってきたのを見て、何か情報手に入ったか聞いてみる事にした、それだけだ。」


 土方本人曰くそう言う事らしい。


「面倒臭いからこの人で良いかな」


「ってオイィィ!?何か知らないけど俺の知らない所で話進めようとしてるだろ!!?」


 阿求は無視して勝手に土方を登録しようとしているようである。


「そうツッコむんじゃないわよジョークよジョーク。で、確か意味不明な理論で人様馬鹿にしてたやつよねその始末されたのって。



……前に風都で悪事に関与していた人間を始末ついでに暴走させた娘がいるんだけど、かぶき町の件と同一人物かもしれないわ。逃走中の参加を条件に、こっちも情報話すから。」



*****


《ウルトラワールド:スマブラ屋敷》


『この度ベジータ王子を参加させてもらう事にしました。』


 パラガスが、1人逃走者を登録。


「ありがと。これで44人目……あれ?何だ何だ。いつの間にかまた1人。誰か手紙渡したのか。


って、『インポスター』?何か総合的に嫌な予感しかしないんだが……参加登録された手前は様子見か……」

 と、また逃走者を引き続き探す作者。すると、扉がガチャっと開く。

「よう!お前がウルトラワールドのメイドウィンか!!」


 入ってきたのは、大きなお腹の、ワニのような生物だ。


「お前は……『キングクルール』か!」


「聞いたぜ?特別な逃走中をやるんだってな。だったら、俺も参加してやるよ。というか参加させてくれないか?」


 と、キングクルールは参加希望。


「む……そうだな。ドンキーの所にも情報渡しておいた方が良いしそれ考えれば良い機会。問題ないと思うぞ。」

 作者は、問題なく許可する。

「よっし!!最近暇だったもんだからラッキーだ!……ところで、あと何人で始まるんだ?」


「お前で46人目だから、あと64人集まれば開始できるが。」


 そう言うと、


「まだまだいるんだな……じゃあ、こいつでもう1人行けるか?」


 するとキングクルールは、部屋の外から誰か引っ張り出してくる。緑色のカラーリングの、メイドロボットと思しき少女。


「え、コイツ『エメラ』じゃんか!!?」


「はい、ボンバーガール『エメラ』と申します。ピース」

「事故って他世界から飛ばされたのか浜辺で倒れててな。潮で錆びていたがそこに関しては独自で修理しておいた。……まあ、見た事のない仕組みだったから元の世界で直してやってくれ。」


「まあ、だな。ひとまずボンバーガールの世界に連絡しとく。あの世界ならすぐ直してくれるだろうし。」


***


 そんなこんなで数十分後


『以前のバスターズグランプリ参加者で絞った結果、トレイン=ハートネットさんとイヴさんが参加してくれるという話になりました。』

『棒人間の世界っぽいところから連絡が来たんだけど、驚くことにアメリカ政府から1人送ってくれるって話になったよ!』


 たきなと千束が、そう連絡しに来た。


「ありがと。これで3人増えたか。半分に到達するとなるとあと5人。そろそろ知り合い以外の逃走者を増やしていきたいかな。」


 そう呟いていると、


「じゃあ、これで51人目になったな。」


 するとまた、正邪が。


「シェアード・サークルとは別にあるデュエマ世界に行けたんだが、D4の『最上川イッサ』ってやつを参加してもらうことにしたよ。つか、F.Fのオリジナル『霞ヶ関ファルゴ』ってあの世界出身だったんだな。」


*****


「そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!!!」


 その頃。またとある世界にやって来た上白沢慧音とピカチュウ。


 何故か、周囲に寿司が落ちていた。割とサイズあるやつ。


 そして、やたら大声を上げる変な男が1人。


「クソッ!!今日も寿司が美味いぜ!!寿司!!美味すぎるだろ!反省しろ!!」


 と、道端にある寿司を謎原理で食べていく男。


「な、なあ、目当ての男はアレで合ってるんだよな?」

「あ、ああその筈なんだが……」


 その様子を見てすっごい引いている慧音とピカチュウ。


「クソッ!!何でこんなに美味いんだ!!寿司!!美味さの加減を知れ!!寿司!!美味すぎる自覚はあるのか!!?」


『寿司を愛する者よ、聞こえますか?』

 と、その時。男に元に、寿司っぽい妖精が現れる。

「誰だお前は!!(決まり文句)」

『私は、大いなる寿司の意思。今、この星、それどころか時空全体に、寿司を巻き込む脅威が迫っています。

お願いです。時空と寿司を守るため、あなたの力を貸してください。

そのためにまずは、あなたの目の前にいるあのお二方に頼んで『逃走中』への参加資格を得るのです。』

「やってやるぜ!!」



「え、あの、え?」


『寿司を愛する者』と、多分メイドウィンの『大いなる寿司の意思』の会話がトントン拍子(?)で進んで、なんだかんだでまた逃走者が1人登録された。



*****


《神部界》


『創界山』の見える、(メイドウィンとは別の)神々の暮らす世界。


「まさか天界に近いこの世界に私が来ることになるなんてなぁ……」


 天子は、そんな世界に向かう事となり、要石に乗り空を飛ぶ。


「神部界で異変が起こりつつあるって言うから、協力がてらこの世界から1人逃走者をって事だが……結構前向きに参加してくれるだろう『伝説の救世主』とやらも今はこの世界にいないし。

なにか、魔神乗りで面白そうなやつは……お?」



 すると天子は、もっと上の方向に何か飛んでいるのを見つける。というか、そっちの方から天子の元に近づいているのだ。



「あれは……鳥型の魔神か。あんなのもあるのか。

そこの、明らかに私に迫ってる鳥型魔神のパイロット!!良いところに来た!ちょうどお前みたいなのと話がしたかったんだ!!」



「何だって……?」


 天子の発言を聞き、その魔神に乗っていた男は話を聞くことにした。


***


「それで、お前の名前は『渡部クラマ』か。……鳥の姿をして、鳥型魔神に乗るとは何か不思議だな」


『渡部クラマ』の、鳥の獣人のような姿をしたその姿にそんなコメントをする天子。


「言っておくが、ある日『また』この姿になっちまっただけで俺は本来れっきとした人間だぞ。」


「あ、そうなのか?どういう経緯でそんな事になったんだ。一応、大地という私の師匠の仲間が、この手の異変解決に動く奴等でな。情報は把握してきたいんだと。」


 そう聞くと、


「いまいち信用しきれないが、まあ言っておくには越したことは無いか。……数日前、創界山の麓で穴を掘ってる変なやつがいるって話を聞いてな。

ソイツを探りに行った時に突然妙な煙を浴びて、このザマだ。結局、そう言う行動をしたやつは見つからなかったし、俺はいつまで経っても元に戻らねぇ。それで近辺を調査してたら今に至るってわけだよ。」

 多少天使の事を怪しみつつも、クラマはそう答えてくれた。


「で、お前確か天人の『比那名居天子』じゃないか?神部界でもまあまあ噂になってるぞ。成り上がりだとか、破天荒だとか、貧乏神とつるんでるとか。


まあ、弟子入りだとかのさっきの発言とか聞く限り、別の世界と関わって変わってきてるようだな。……で、そんな天人様が、わざわざ神部界まで何で来たんだ?」


 その次にクラマがそう聞くと、天子は本題に入る。

「さっきも言ったが、私の師匠の仲間、ウルトラワールドのメイドウィンは、今お前が言ってたような異変を調べている。……その際、色々あってクロノス社からこれの運営の手伝いをする事になった。」


 そう言って、天子は逃走中参加のため手紙を渡す。


「って、マジか!!クロノス社の逃走中……それもアルティメット!?神部界でも有名だぞクロノス社って。そう言えば異常現象の調査もやってたなぁあの会社。」


「って事なんだ。まあ大地には色々と恩義もあるし、私は協力してるわけなんだが。

……まあ本題を言うと、逃走中アルティメットに参加してくれないか?その分、お前が求めている情報をあいつらの方で探しておく。」


 そして、そんな条件付きでそう頼む天子。


「そう、だな。この異変で、いずれ『アイツ』もきっとまた神部界に来る。……だが、多分相当根が深そうだ。となるとやっぱり仲間は多い方が良い。


……いいぜ、やってやる。」



*****



 とある世界。その住宅街で。



「待ち合わせ場所はここのハズだけど……」

 蓮子とメリーは、逃走中に参加希望している『とある人物』との待ち合わせでやって来たのだが……


「シシシッ……」


 柵に寄りかかって、笑っている犬と、カラフルな色合いの鴨が1匹ずつ。


「ねぇ蓮子、もしかしなくても、あの犬よね?」

「そう、ね……カービィが言ってたスマブラファイターの……『ダックハント』さん。」


 2人は、その犬『ダックハント』に近寄る。


「お、来たか。お前達が、噂の未来人『宇佐見蓮子』と『マエリベリー・ハーン』か。事情は聞いてるぜ?まあなんというか、大変だったなぁハッハッハ!!」


 そんで大笑いするダックハント。


「あの、私達の事はともかく、逃走中に参加希望するんですよね?でも何でこんな住宅街に……」


 メリーがダックハントに対してそう聞くと、


「ああ。最近、面白いやつを見かけてなぁ。聞いて驚け、『釘バットを持った天使』だ。」


「釘バットを持った……」

「て、天使……」


 そう聞いて、困惑する2人。


「たまたまこの家に男子中学生と共に入っていくのを見かけたもんで。ちょっと盗み聞きしたら面白い会話してるんでなぁ興味出たわけだ。」



 そう言って、その家の方に視線を向けると、

「アハハハハッ!!何か今日はすっごく気分が良いよ桜くーん!!」

「ああっ!!ちょっと待って!!何で脈絡もなくエスカリボルグ振る舞わしてべぎゃぼっ!!」

「あ、ごめん桜君!ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪」




「な?何か面白そうだろ?」


「いや、あの、そんな笑顔で言われても;;」

「と言うか返り血一瞬付着しなかった?2階の窓に。流石にそんな易々と物騒な子呼ぶのも――」


 流石に、ダックハントの言う娘に関しては却下させるつもりだったが、


「そう言ってもよぉ、カービィに送ってもらった手紙、もうアイツに届けちまったぜ?」

 と、秒でそう言った。

「えっ?」




「あれ、ところでドクロちゃん、その手紙って?」

「ああこれ?逃走中の参加券なんだって。」

「へぇ、そうなんだ――逃走中!!!?」


 と、そんな会話が聞こえて来る。


「あの、じゃあ私達を呼んだ意味は」


「お前らの顔をちょっと見てみたかっただけだが。」

 と、ダックハント。

「諦めなさい(byカモ」


 そう言われて、もう何をどういっていいのかわからない蓮子とメリーであった。



*****


《スマブラ屋敷:地下施設》


「かれこれこれで55人突破!!あと半分だ!!」


 逃走者が半分集まって盛り上がる作者。


「でも、これほとんど知り合いの比率が多くない?」

「極力面識がある人は多く入れないようにと言われてませんでした?」

 それに対しそう言う千束とたきな。

「それはまあ……残りの半分で、接点もそうない住人を集めりゃいいんだよ。いくつか候補とかはあるから。とりあえず多少休憩挟みながら引きつづき頼むよホント。」



 そんな事を言って、とにかくまた送り出す作者であった。ウルトラワールドによる逃走者集めは、まだまだ続くのだ。



*****


《???》



「へぇ、逃走中アルティメット。クロノス社も大層な事するわねぇ。」


 ドクター・ベノディアが、ハルカスの報告を聞いて、逃走中アルティメットの事を把握する。


「とりあえず、こう言うのは強いナラティブ所持者が集まる。開始したら、徹底的に邪魔をしてあげましょう。ダイヤにも協力仰いでおきなさい。」


「承知した。……そう言えば、最近目立った行動をしていなかったアイキュー達が、何かを始めようとしているらしい。」


 すると、ついでにそんな事を言うハルカス。


「あら、アイキュー達が?まあアイツらの妨害してくれるなら上々だけど……


あ、始めると言えば。『あの件』の方はどう?」


 そうドクター・ベノディアが聞くと、


「そちらも問題なく。性格は終わってはいるが、此方の味方戦力を底上げしてくれている。」


「フフ、それは何より。



……さて、そう言うわけだし、私達も引きつづき、ね。」



 そんな感じで、敵もまた動くのであった……





逃走者集め後半に続く。

次、逃走者紹介。感想まだ

逃走者リスト ( No.5 )
日時: 2024/10/27 01:35
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

逃走者リスト(前半時点、1~55まで)

1:初音ミク(ボーカロイド)
2:むらびと(どうぶつの森)
3:ティ(ぷよぷよテトリス)
4:デ・ジ・キャラット(Di Gi Charat)
5:プチ・キャラット(Di Gi Charat)
6:桜井景和(仮面ライダーギーツ)
7:インディ・J(妖怪ウォッチ)
8:立つドン(太鼓の達人)
9:レッド/ギデオン・ラグナソン(真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました)
10:リーズリット・オブ・ロガーヴィア(真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました)
11:シェフのグミ(ねこレストラン)
12:関谷なる(ハナヤマタ)
13:ハナ・N・フォンテーンスタンド(ハナヤマタ)
14:バイト(バッジとれ~るセンター)
15:ネツァク(Library Of Ruina)
16:ティファレト(Library Of Ruina)
17:ガンヴォルト(蒼き雷霆 ガンヴォルト)
18:ピョコラ=アナローグIII世(Di Gi Charat)
19:クッパJr.(マリオシリーズ)
20:カップヘッド(Cuphead)
21:ユミエラ・ドルクネス(悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~)
22:アレックス(Maincraft)
23:一ノ瀬宝太郎(仮面ライダーガッチャード)
24:九堂りんね(仮面ライダーガッチャード)
25:黒鋼スパナ(仮面ライダーガッチャード)
26:ワリオ(マリオシリーズ、メイドインワリオ)
27:フォックス・マクラウド(スターフォックス)
28:ファルコ・ランバルディ(スターフォックス)
29:山口如月(GA 芸術科アートデザインクラス)
30:大道雅(GA 芸術科アートデザインクラス)
31:アリィ(ぷよぷよ)
32:大宮忍(きんいろモザイク)
33:アリス・カータレット(きんいろモザイク)
34:博麗霊夢(東方project)
35:霧雨魔理沙(東方project)
36:コブロン(ペーパーマリオRPG)
37:百鬼姫(妖怪ウォッチ)
38:Mr.ゲーム&ウォッチ(GAME&WATCH)
39:茨木華扇(東方project)
40:ネコ(にゃんこ大戦争)
41:バトルネコ(にゃんこ大戦争)
42:坂田銀時(銀魂)
43:土方十四郎(銀魂)
44:インポスター(Among Us)
45:ベジータ(ドラゴンボール/ブロリーMAD)
46:キングクルール(ドンキーコング)
47:エメラ(ボンバーガール)
48:最上川イッサ(デュエル・マスターズ WIN)
49:トレイン=ハートネット(BLACK CAT)
50:イヴ(BLACK CAT)
51:寿司を愛する者(そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!)
52:ヘンリー・スティックミン(Henry Stickmin)
53:渡部クラマ(魔神英雄伝ワタル)
54:ダックハント(ダックハント)
55:三塚井ドクロ(撲殺天使ドクロちゃん)

Re: UWでの日常SP~アルティメットな逃走中~ ( No.6 )
日時: 2024/11/04 08:10
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

~前半のあらすじ~

クロノス社の月村サトシから『逃走中アルティメット』の運営を依頼され、その過程でまず逃走者を110名集める事となったウルトラワールド陣営(現在組織名募集中)。

なんやかんやあって55名集まり残り半分。さてさてこの先、どんな人達が逃走者として参戦するのか。

そんなこんなで、逃走者集め後半、開始です。



《スマブラ屋敷:地下施設》


「それでは、アイスクライマー『ポポ』さんと『ナナ』さん共々登録完了しました。」


「ありがとな!開催楽しみにしてるぞ!」

「じゃあ、私達はまた氷山登りに行こうかしらね。」


 ハヤテが、『アイスクライマー』の2人を登録。早速2人また増えた。


「イタコさん達の頼んで、また1人登録させてもらいました。初音ミクさんと同じバーチャルトピアからです。」

「『結月ゆかり』さんだって。バスターズグランプリで解説やってた人だからちょっと驚いちゃった。」

 リコリス2人がまた1人。


「断るところも地味にあるけど、良い感じに進んでるな。」

 その話を聞いて、作者は機嫌が良い。


「あ、そうそう。ゆかりさんがついでにもう1人知り合った人を呼んでくれるって話になったんだ。『ブラック』って言うんだけど……」

 すると千束がそう話を持ち出す。

「ブラック?あの悪魔系Yotuberの?バスターズグランプリに関与した関係で面識持ったのだろうか……」

「それが、性別が違うんです。素性はほぼ同じなんですが……」

 作者の発言に対して、たきながそう言う。


「何?それって……


……ん?待てよ……オイ、ソイツに連絡できるか?もしかしたらまた1人逃走者を呼び込めるかもしれん!」


*****


「それで、その『猟兵イェーガー』って言うので1人参加してくれる人が来たって?」


『うん。何と言うか、能力的には、ある意味ボクと似たような感じかなぁ。後で写真の方送っとくよ。』


 2手に分かれ行動するみほとルーミア。カービィの方から連絡を受け、また逃走者が1人。


「それで……『第六猟兵』が活躍する36個の世界の内1つの出身で、種族『ミレナリィドール』……ゴスロリ服の女の人みたいだけど、まあ実際に見れば分かるかな。


で、私達は私達の方で仕事しますか。」



 とある世界。何でも屋『はぴぱれ』の近く。みほとルーミアはそこに辿り着く。


「この世界でもヴォル・デ・トンベが何か企んでるって聞いて来させられたけど……ルーミア、変な匂いするって言うから来てみたけどここで合ってるの?」

「うん、何か不思議な匂いが漂ってるんだよねぇ」


 みほの発言に対し、いつの間にか買った塩味ポップコーンを頬張りながらそう言っているルーミア。とりあえず、2人はその施設に入ってみる。


「あっ、いらっしゃいませ。」


 と、そこにいたのは青年が1人。


「あれ、君って……?」


「あ、はじめまして。ここの新人の井上生真です。幸果さんは今ちょっと――」


「お前……」

『ショウマ』と言う青年を、ルーミアは近づいてガン見。


「え、あの、え?」


「る、ルーミア?」


 ルーミアの行動に2人は困惑しているが、


「ま、いっか。これいる?」


 あっさりそれを止めたルーミア。食べかけのポップコーンを渡す。


「え、いやいやいや何食べかけポップコーンを渡すんですかね」


「ああ、いえ、大丈夫です。俺、お菓子好きなんで。」


「そう言う問題?」


***


「これがポップコーンかぁ……!!」


 食べかけではありながらもポップコーンを貰って嬉しそうなショウマ。そんでもって美味しそうに食べる。


「(本当にお菓子好きなんだこの人……)」


 対して困惑しているみほ。


「それで……異世界でやってる、逃走中……だっけ?本当なら、ちょっと事情があってそうこの世界を出るわけには行かないんだけど、行く前の時間帯に戻れるって言うなら……やってみようかな。」


 と、事情を聞いたショウマはそう言う。


「じゃあ、この手紙開けておいて。それで参加登録されるから。



……というか、随分すんなりと、私達が異世界から来たって事受け入れるんだね。」


「え?……あ、ま、まあ、ここ、色々と変な事件が結構あって。怪物騒ぎとかもあるし、こう言う事も起こってもおかしくないんじゃないのかなぁって。それに、君はきっと悪い人じゃないから。」


 みほの疑問に対しそう答えるショウマ。


「まあ、そう言う理論で通す人もいるのかなぁ……


とりあえず、何だかんだ言ってありがとうね。参加の方待ってるから。」


「うん。じゃあね!」


 そう言ってみほは、ルーミアを引っ張ってはぴぱれを出る。


「んー……一応、この世界の怪物騒ぎの方を、作者に調べてもらった方が良いよなぁ。……というか結局のところ、ルーミアの言ってた匂いってなんなのさ。」

「あ、ごめん。気のせい出ったっぽい。でもまあ逃走者1人また出来たんだし良いんじゃない?」


 ルーミアはそう言ったが、時折……ポップコーンを食べていた際のショウマの挙動が少し変なのを見ていたが、気づかないふりをしていた。

 そして、一瞬ながらも、ルーミアとショウマが食べていたポップコーンのパッケージに似た風貌の『何か』。それがポップコーンを食べたショウマの腹部の方から出て来ていたことにも、気づかないふりをした。


*****


《スマブラ屋敷》


「よし!!直接出向いて無事また1人!!」


 みほ達がショウマを逃走者登録していた中、どうやら(冒頭のアレで)自分から出向いていたスマブラ屋敷の方に作者が戻って来る。


「しっかしここでも『滅んでない並行世界パラレルワールド』とまともに関わる事になるとは思わなかったな……

あの時空のブラックの話によれば、カービィは現在連載のコロコロ、妖怪ウォッチはフミちゃん主役のちゃお版……G時空やH時空とは違って、大半はどこかしらの原作及びメディア展開。そんな中、ジルコン獣と思しき存在が所々現れた話があった……

で、そんな中で連れて来れたのは『白き鋼鉄のX』。あそことは一回関わってみたかったんだよなー」


「何べらべら喋ってんだお前」

 作者がアレコレ言っていたのを大地が。

「あ、大地。ちょっと偶然が重なってある種の良い感じな事になって。それはそれとしてそちらの進捗はどうだ」


「今、阿求がシェアード・サークル該当世界に行ってる。以前バスターズグランプリで関わったヤツのところ行ってるんだと。」


「シェアード・サークルで?って事は……」


*****


 シェアード・サークル該当、『ブレンド・S』の世界。喫茶店『スティーレ』。阿求はそこに訪れ、早速入る。


「お邪魔しまーっす」


「あ、いらっしゃいませ……あっ、Qさん!?」


 出迎えたのは、『桜ノ宮苺香』。かつてバスターズグランプリに巻き込まれた人物でもある。


「久しぶりね苺香ちゃん。ちょっとスティーレの人達に面白い話を持ち込みに来たんだけど……あら、ちょっと込んでるタイミングで来ちゃったかしら?」


「実際そうですよ。ホント何でこのタイミングで来たんですか……」


 何やら混んでいるタイミングで来たようで、(大層なツリ目である)苺香も無自覚にドS的な発言。


「とりあえず裏の方に行かせてもらっていいかしら?」


***


「へ、並行世界の自分の魂と融合してて現在二重人格!?何でそんなとんでもない属性搭載されてるの!?」

「何か東方projectの『稗田阿求』にしてはあまりにも変だと思ってたがそんなオリジナル設定を……!?」


 少しして、多少空いたころ。バスターズグランプリでは素性を多少偽っていた故の事もあって阿求が自身の現状を話し、特に驚く『日向夏帆』と『秋月紅葉』。

「『ま、そう言うわけ。』……って感じ。」


「もう1つの人格になると髪色変わるんですね。」


 阿求とQの事で興味津々な苺香。


「それで、Qさん……ではなく阿求さんはどういった話でスティーレに来たのデスか?」


スティーレの店長である『ディーノ』にそう聞かれ、「あ、そうだった」と本題に入る。


 そして事情説明中……


「異世界の逃走中!?バラエティ番組のものを見た事はありましたがそう言うのも異世界で存在してるんですね……」

「面白そうではあるけど……その、大丈夫なの?バスターズグランプリの件があるから少し不安ではあるんだけど」


 また興味を示す苺香だが、夏帆は少し不安がある。


「まあそこら辺、トラブルが起きれば対処はする。それに、苺香ちゃんも夏帆ちゃんもナラティブの力を使えた以上、麻冬さん達も同じくで対抗手段はあるし。男性2名はともかく。」


「オイ俺と店長はともかくってどういう事だ――」


「で、誰参加する?もうちょっと数が欲しいところだから、1度に多くて4名くらいは良いかなって話になったんだけど。」


「無視かよ!?」

 秋月の言葉をガン無視して、誰か参加するか聞く阿求。


「逃走中かぁ。どうする?私と苺香ちゃん、麻冬さんはバスターズグランプリに関わったけど……」

「ひでりちゃんと美雨さんは今日はお休みですし、4人ってなると今いる人達だと1人余っちゃいますね――」



「じゃあ貴方以外の4人を登録って訳でいいのね?」

「ええ。」


「うおおおおおおおおおい!!?」

「ちょっと!!!?」


 話し合おうとした時、『星川麻冬』が阿求に頼んで、苺香、夏帆、ディーノ、秋月の4人を登録させてもらった。


「ちょ、ちょっと待ってください何で思いっきり無視して話進めてるんデスか!?」


 とディーノにツッコまれるのだが


「ああ、ごめんごめん。麻冬さんの方に参加する気が無い趣旨の話されてたから」

「時間調整出来るとしても、この後や明日はちょっと外せない用事があるからね。」


 阿求と麻冬はそう言っている。


「え、そんな良いの?バスターズグランプリの時と違って、異世界特有のものとか、有名なゲームの世界の人達と関われるチャンスだって思うけど……」


「前者はともかく、後者に関しては目当ての子が来てくれるとも限らないし、アニメコンテンツはアニメコンテンツ。見たいものはテレビの方で見るのよ。」


 夏帆の発言に、何か百合を眺めるオタク的な発言をしてるっぽい麻冬。


「まあとにかく。苺香ちゃん達4人の方で登録したからその時はよろしく。


……それで、4人増えたわけで今66名……110名まであと44かぁ。まだまだ結構いるわねぇ」


 そんなこんなで阿求はまた逃走者を登録をしたわけなのだが、そこでまた麻冬が。


「それだったら、1人アテがあるけど。ちょっと待ってて」


 そう言って電話をかける麻冬。



「ところで、今の所の逃走者逃走知ってどんな人が集まってるんですか?」

「え?ああ、今こんな感じ。」

 その最中に苺香が聞いて来たので、リストを見せる阿求。

「うおっ!!マジか割と有名なやつ結構ある!!」

「この人達含めた合計110名の中の私達が……何か感激しそう」

 それを見て特に盛り上がる秋月と夏帆。

「良い光景だこと」

「ハッ!!」

 阿求の発言に我に返ったが。


「お待たせ。話を持ち掛けたら参加してくれるって。」


 と、麻冬が電話を切って話しかける。


「アテがあるとは言いましたが、誰を呼んだんですか?」


 苺香が聞いてみた所、


「大学の知り合いよ。成り行き半分でアドレス交換する事になって。


名前は『緒山みはり』。文武両道の飛び級生よ。」


「飛び級生!?麻冬さん、そんなすごい人と知り合い何ですね……」


「彼女、教員と何か研究をやっているらしいのだけど、そこからか別世界の事を認識し始めたらしくって。……で、何処から聞いたのか私達が1回、異世界関係バスターズグランプリに関わった事知って、押し寄せて来て……」


「それで圧に負けて色々話したりアドレス交換したりしたって事……」

 夏帆の言葉に「そうなる」と肯定。


「まあそう言うわけなんだけど……それとあの子、折角だからって妹も連れて来たいって言ってたけど大丈夫?」


「ええ、問題ないわ。姉妹で面白い体験させるのも良さそうだし。作者に連絡して、参加券送ってもらうから。」

 と言って、作者の方に2人分の参加券を送ってもらうようにメールで伝えた阿求。すると、その後すぐに阿求のデバイスから電話が。


「あれ、電話?慧音さんから……何があったのかしら。


もしもし慧音さん、急に電話してきてどうしたの――え?……え、あの、ええ!?


あ、ごめん私そろそろ行かなきゃ!!」


 阿求はその内容を聞いて、急いで別世界に行こうとする。……外に出て、『地獄への急行列車』を召喚して、それに乗って別世界移動用のゲートに入っていった。


「え、あ、阿求さん!?色々言いたいですけどまずその列車みたいなの出す必要あります!?(by苺香」


*****

 ポケットモンスターの世界。ホウエン地方の『カイナシティ』。ポケモンコンテスト会場の楽屋で。


「いや、あの、何と言いますかね……そっちもそっちで凄い方向でエンジョイしてらっしゃるわね小鈴……」


 阿求が急いでその世界へ駆けつけ(楽屋はいる許可とかは何とかした後)、面会したのは『本居小鈴』。

 本来は貸本屋『鈴奈庵』の看板娘だが、ウルトラワールドの1章でのもろもろで『レジエレキ』をはじめとするポケモンを所持。現在何やらアイドルのようなドレス衣装を着ている。


「あはは……どうせならポケモン世界の本とか解読しようかなって思ってたらスカウトされちゃって。」


 そう言う小鈴と、同意している感じで「じじじ」と言ってるレジエレキ。


「スカウト?」


「そう!私がスカウトしたんだよ!」


 首を傾げる阿求に、楽屋に誰か入って来る。


「え?……あ!!確かポケモンコンテストのトップアイドルの……!!」


「ミラクル☆ルチアです!」


 ホウエン地方のコンテストアイドルである『ルチア』。どうやら、彼女が(ORASでもある例の番組で)小鈴をスカウトしたようだ。


「それで、君は小鈴ちゃんの友達の阿求ちゃんだね。名前の方はちょっと聞いてるよ。」


「あら、そうなの?」


 そう会話するルチアと阿求。すると小鈴が阿求に話しかける。


「そう言えば阿求、スカウト直前の時にコレ見たんだけど。『逃走中』の逃走者集めてるんだってね。」

「え?ああ、そうね。まだそれなりに数が必要なんだけど……」



「逃走中?もしかしてクロノス社の?」

 すると、ルチアがこの話題に入って来る。

「え、ルチアさん知ってるの!?この世界じゃ異世界沙汰はあんまり関わってないはずなんだけど……」

 それを聞いて驚く2人。ルチアは続けて、


「実は、ずっと前に私の叔父さまが出演したことがあって。私はコンテストと予定が被って出たことは無かったんだけど……」


「じゃあ良い機会だし出てみようよ!あ、私も出たいけどそれで大丈夫?」


 小鈴がそう言い、ルチアと自身の参加を希望。


「ん、まあそうね。どうせだし参加させてもいいかも。」


 という事で、小鈴とルチアの分を登録させてもらう。


「ありがとう阿求ちゃん!あ、今日はもうコンテスト終わっちゃったけど、今度良かったら見ていってね!」


「ええ、そうさせてもらうわ。」


 そんな感じで話が付いたのだが、すると小鈴がそう言えばと話を持ち出す。


「あれ、所で阿求はどうしてこの町に?何か大急ぎで駆けつけてたけど」


「え?そう言えば。さっき慧音さんから連絡があって、ポケモンコンテストの様子をビジョンで見てたらしいんだけど……」



「し、失礼する……」


 と、噂をすれば慧音が。……何かすっごいボロボロ


「け、慧音さん!?何がどうなってそんな事になったの?」


 そう聞いてみた所、


「あの後、転送装置の誤作動で、ゾンビが蔓延する世界に放り込まれた……」


「ゾンビ!?大丈夫だったのソレ……」


「まあ、細かい事はともかくお陰様でな……それでその際、装置を直すのを手伝ってくれた生存者の内1人が参加してくれることになった……どうやら、異世界の住人と思しき人物がゾンビを利用して何か企んでるとかの理由込みで……」


「ご、ご丁寧にそれもやってくれたのね……」




現在逃走者71名。

感想まだ

Re: UWでの日常SP~アルティメットな逃走中~ ( No.7 )
日時: 2024/11/04 08:16
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

《木組みの街:ラビットハウス》


『逃走中に参加する話を自慢してたら、うちの社員から2人くらい参加したいって言って来たヤツがいてな。まあもうちょっと数がいるって言うならって話で一応電話したんだが。』


「良いんじゃないか参加させても。確かにもう少し数が欲しい所でもあるからな。早速そいつらにも参加券の方送っとくよ。」


 ワリオからの電話で、ピカチュウはもう2人逃走者を登録。

 それはそれとして、大地に連れられてラビットハウスに来たのはピカチュウとハヤテとナギ。何故かといえば勿論……


「それでは、ココアさんとチノさんも登録させていただきます。」


「はい、よろしくお願いしまーす!!」


 ココアの元気のいい声がラビットハウスに響く。その後、ハヤテはココアとチノを逃走者として登録した。


「しかし、ハヤテさんとナギさんは完全に久しぶりで、ピカチュウさんはここに来るのは初めてですかね。大地さんがナリトさんに呼び出された関係ででしょうか?」


 そう聞くチノに対し、ピカチュウ達は頷く。


「ああ、まあそう言う感じだろうな。向こうから呼び出しておいて、当の本人は約束すっぽかすかの如く何処にもいないのが祷ナリトのやり方だしな……」

「改めて聞くと、傍から見ればとんでもないやつだなソレ……


で、私達を呼んだ大地自身も何処なんだ?」


 ナギがそう呟いていると、ラビットハウスに誰か入って来る。


「お、噂をすれば。いらっしゃ――」


 リゼが出迎えようとする。やって来たのはやはり大地なのだが……


「ああ、遅れて悪かった。」

「やめるなっしー!!やめるなっしー!!あと思いっきりつっかえてるなっしー!!」


 何か、黄色い何かしらの生きてる何かを、縛って背負っていた。何故かその黄色いのは横向き固定されて、そして扉につっかえている。


「え、ちょっ……何持って来たんだお前、何か喋ってるし」

「持ってくるにしても何で横向きにしたんだ……」


 その光景を見て少し引いたり困惑したりするピカチュウとナギ。


「あれ、さっきの口調といいその見た目といい、もしかして彼は『ふなっしー』では!?」


 と、ハヤテが。


「ふ、ふなっしーの事を知ってるなっしー!?そう言えばシェアード・サークルっていう括りの別世界じゃ、ふなっしーは千葉県の非公認ゆるキャラって話聞いたことあったなっしー!!……あ、あの、ちょっと!!折れるから!!折れるからせめて縦向きにしてほしいなっしー!!」


***


「という事で、梨妖精界から来た『ふなっしー』だなっしー!!」

 拘束を解いてもらって、自己紹介するふなっしー。

「コイツ、一昔前のコロコロコミックのやつか?」

「ああ、背中のイリュージョン見たらマジで274兄弟の4男のやつだったよ。梨妖精に繋がってたし。」

 ナギの質問を肯定する大地。

「で、その梨の妖精が何で木組みの街にいるんだ?」

 と、ピカチュウが聞くと、

「逃走中アルティメットの逃走者募集の話を聞いてウルトラワールドに行くつもりが、イリュージョンの誤作動でここに来ちゃったなっしー」

 との事。

「まあそんなわけだから、コイツも登録したってワケだ。」

 そして大地がそう補足した。

「じゃあ拘束して運んだ意味って」

「あ、コーヒー1つ」

「(無視!!?)」

 ハヤテの発言をガン無視して、大地はラビットハウスのカウンターに座ってコーヒーを頼むのだった。


*****


 とある世界にある街『キルヘン・ベル』。その街外れにある1つの建物の近く。


「よし、ここか……」


 そこに訪れたのは作者。ノックをし、「はーい、どうぞー!」と声がしたのを確認して戸を開ける。

 室内にいたのは、少女が2人ほど。片方は赤い髪色の明るい少女、片方は、白い髪色で冷静な雰囲気なイメージ。


「錬金術師『ソフィー・ノイエンミュラー』と、『プラフタ』だな。君らの事は多少ながら噂で聞いたよ。」


(原作知ってるとは言えないので多少ぼかしながら)その2人に対してそう言う作者。


***


「え、昔おばあちゃんが貰ったものを返してほしい?」


「ああ。知り合いがある事情で、昔その『ラミゼル』が、アルセーヌって人から貰った物品が必要なんだ。何か心当たりとか無いか?この写真のみたいな、何か乗り物みたいな模型だそうなんだが……」

 ソフィーに対して、そんな事を言う作者。そして、怪しんでいるのか黙ってその様子を見るプラフタ。


「んー……あ、そうだ、もしかして……!!」


 すると何か思い出したのか、奥の棚の方から箱を取り出す。箱を開けると、作者が言ったような見た目の模型が。

「プラフタと出会う前に見つけたものなんだけど、おばあちゃんが『これを探している人が来た時に渡してあげて』っていう手紙と一緒に入ってたの。そのあとずっと忘れて箱に入れたままだったんだけど……」

 ソフィーはそう言って、箱からその戦艦のような模型を取り出す。埃を被りに被った箱と違って、模型は全く埃をかぶっていなかった。

「間違いない。確かに『創作の大海原~Océan de créativité~』だ。」

「おーしゃ……え、そういう名前なの?」

 作者がその戦艦の模型を見て確信を得る。ソフィーはその名前に少々困惑していたが。そして、プラフタは表情を変えずにこちらを見ている。

 とりあえず必要なものだというのでソフィーはその模型を渡そうとすると、プラフタは口を開く。

「待ちなさい、ソフィー。……1つ聞きます。おろさんなどと言いましたよね。貴方は一体何者なんですか?

……貴方からも、この模型からただならぬ気配を感じる。……回収して、何をたくらむつもりなんですか?」

 そう言われ、睨む。対し作者は、

「あー……まあ、そりゃ流石に怪しまれるし気づくのか。


……しゃーない、どの道誘いたかった事もあるし、まず色々説明するよ。信じるかどうかは任せるとして。」


***

 そんなこんなで事情を説明。


「い、異世界の神様!?えええ!!?」

 話を聞いたり、証拠品とかを見せられて、盛大に驚くソフィー。

「確かに、この模型も見たことも、本で読んだこともない乗り物ですし、さっき見せられた物品も錬金術で作ったものでもない……『科学技術』が突出した別の世界が存在するなどという噂は聞いていましたが、これは……」

 同様のプラフタも、ある程度ながら納得してくれたようだ。

「まあ理解はしてくれたようで何より。……そんでなんだが、一旦返してもらえないか?アイツにとって、大事な人を取り戻すのに必要なものの1つなんだ。」

「大事な人を……これにどんな力があるのか私にはわからないけど、どっちにしろ、その人に本当に必要だって言うなら。……いいよね、プラフタ?」

「そう、ですね。きっと、これも使い方を誤らなければ、錬金術と同じで未来を切り開く。そんな感じもしますから。」

 作者の言葉に対し、ソフィーはプラフタにそう確認した後に作者に渡した。

「ありがとな。……ああ、そうだ。2つくらい頼みがあるんだが。」

 そのあと作者は、ソフィーとプラフタに参加券の封筒を2枚渡す。

「色々あって運営を手伝う事になった逃走中アルティメットの参加券なんだが、折角だし2人にもとな。それと……」

 次に、何か部品らしきアイテムをいくつか取り出す。

「多少時間がかかっても、今じゃなくてもいいんだが、これらの部品で、こういう感じのアイテムを錬金術で作ってくれないか?」

 そう言いつつ見せたのは、ゲームソフトのような、それなりに大きい手のひらサイズの機械の写真だった。……このアイテムで作者は何を考えているのか。それは、またもう少し後の話である。

*****


 シェアード・サークル該当世界の、『都立日野南高校』にて。蓮子とメリーは、そこにある『シカ部』なる部活の部室に。


「それで、応募したのは貴方達ね。『虎視虎子』ちゃんと……『鹿乃子のこ』ちゃん」


「のつ!!」

 部室に今いたのは、金髪紫目の少女こと『虎視虎子』と、何故か鹿のツノが生えている茶髪少女『鹿乃子のこ』。

 鹿乃子及び通称『のこたん』は、挨拶の言葉を言っている。


「はい。この度、異世界にも私達シカ部の活動を広げるために応募をしました。(まあ、実際は鹿乃子が勝手にパソコン弄って勝手に応募してたんだけどな……けどまあ、勝てば賞金貰えるんだから逃げ切ればシカ部の部室も更に豪華仕様にして――)」


 そんな事を言いつつも、(事実と)内心はそう言う事らしい虎子及び通称『こしたん』。



「それにしても、シェアード・サークルに関わる世界ってここまでの数あるなんてねぇ……」

「『現代社会』が舞台であれば、超常現象のアレコレは二の次なんだろうねぇ……」

 2名分の登録を済ませた後、そんなことを呟く2人であった。


*****


《スマブラ屋敷:地下施設》


「戻ったわよ。」

「ん?作者はいないのか?」


 地下施設に戻ってきたうたと天子。作者はおらず、千束とたきなが。


「あ、うたに天子じゃん。」

「さっき(また寿司に関係した世界にある)『びっくら村』という所から2人登録できたのですが、戻って来た時には……そちらはどうですか?」


 たきな曰くという事らしいが、次に其方はどうかと聞く2人。


「ああ。シェアード・サークル該当世界にある『愛地共生学園』から、1人だけだが中々の強者をな。」


「愛地共生学園?女子生徒の武装及び男子生徒に対するマキャヴェリズムが認められているあの珍しい学園の1つですか?」


「そうらしいわね。で、名前は『因幡月夜』。体は弱いし目が見えないようだけど、耳が非常に良く、居合の実力はかなりのもので、『天下五剣』の最強格よ。」


 天子の発言にたきなは意外に感じたらしい後、うたが説明した。


「あ、シェアード・サークルで思い出したんだが、愛地共生学園に向かう途中で黒須羽鈴夜達と出くわしたな。」


 すると天子がそう言えばと思い出す。


「鈴夜さんと?そう言えば『色んな世界ふらついてる』って、ハヤテ達の話であったね。あんまり面識ないからちょっと会話してみようかなって思ってはいたんだけど……それで、何処に向かってたの?」


 それを聞いて、彼らがどこに向かったのかと聞く千束。それに対し、うたはこう答えた。


「確か、『桜咲第三高校』って言ってたけど。」



*****


 シェアード・サークル該当世界の、『桜咲第三高校』付近にて。


「さて、何だかんだあって目当てのお2人に出会えたは良いけど……


何というか、まずその……うちの妹がゴメン;」


 鈴夜は、さとりを連れて此処にやって来たのだが。氷漬けにしたセンリツを横に置いて、誰かと話している。


 相手は少女が2人。名を『神園しのぶ』と『神園真夜』。『悪魔ハンター』なる一族の人間である。

 どうやら2人が(いつもの)悪魔を追いかけていた所、(無類の女の子好きの)センリツがいつものノリで2人を追いかけまわしたため逃がしてしまったらしい。


「それで、貴方達は一体何者なの?氷漬け状態のその娘と、氷漬けにした張本人の貴方は、心なしかただの人外とは思えないし。」

「ピンク色のお姉さんは……もしかして、『サトリ妖怪』?ずっと昔に見かけなくなったらしいけど、初めて見た……」


 鈴夜達が何者なのかと聞こうとするしのぶと、さとりに興味津々な真夜。


「んー、さとりさんはともかく、俺とセンリツはちょっと複雑な事になっててね……


……あ、そうそう、そういえば。こう言うの見かけなかった?」


 鈴夜は、神園姉妹に絵を1枚見せる。トジル魂が描かれている。


「これ、さっきくろなちゃんが持ってたのにそっくり。」


 それを見て、そう言ったのは真夜。


「『くろな』?誰ですか?」


「さっき最終的にアナタ達のせいで逃がしたあの見習い悪魔よ。道端にあったのを拾ったようなんだけど。」


 さとりが聞いたのをそう答えるしのぶ。


「拾った?……うえ、だったらかなり申し訳ないな……アレ、俺達が敵対してる奴等に関係してるものなんだ。放っておくとかなり良くないもので……」


 それを聞いて、そう言った鈴夜。


「確かにアレ、とっても禍々しい気配を感じた……」

「細かい部分はともかく、また前みたいに何度も面倒事起こされるわけにはいかないし、それならさっさとくろなを見つけて捕まえたいところだけど……」


 対し、トジル魂の事を色々察していたようでどうするかと考える神園姉妹。


「おや?」


 するとさとりは、横に何か落ちているのを見つける。


「鈴夜さん……これって、アルティメット参加者募集のチラシでは?」

「え?あれ、ホントだ!」



「え?それってくろながさっき逃げる前に持ってたチラシじゃない。『逃走中』?あのテレビでやってる?」


「ん?え、って事は……」

 しのぶの言葉を聞いて、もしかしてと思う鈴夜。


「もとよりこうするつもりだったけど、2人とも、これを開けてくれるかな?」


 そう言って、しのぶと真夜に逃走中の参加券を渡す。


「これ、その逃走中の参加券なんだけど。そのくろなって悪魔がこのチラシを見ていたってなると乱入してくる可能性が高い。」

「ああ、そこを狙って捕まえようって事ですね。」

「そゆことさとりさん。……まあ、ある程度は気軽に楽しんでっておけばいいよ。説明は後々されるはずだから。」



「何か所々引っかかるけど、まあまたくろなに大それたことされるとこっちが大変だし……ひとまず開けておけばいいのね?」

「何だか、面白そう!」

 そう言って、しのぶと真夜は参加券の手紙を開けるのだった。


「ところで、その子はどうするの?」


 ちなみにとセンリツを指さす真夜。


「責任持って連れて帰るから;」


 そう言う鈴夜だった。



*****


《スマブラ屋敷:地下施設》


「戻ったわよー……って、作者、いつの間に何処かに出かけたの?ってなると帰って来るの大分時間かかりそうねこの感じ……それで、代わりに貴方がいるわけと。」


 スマブラ屋敷に戻って来た阿求。まだ作者の姿はおらず、今いるのは……


「阿求殿か、久しぶりだな。アルティメットの話は聞いているでござるが、進捗はどうだ?」


 しのびポケモン『ゲッコウガ』。以前作者の頼みでバスターズグランプリに参加した身で面識がある。


「『ミームトピア』って世界から1名ね。『party parrot』とか言うらしいんだけど。」


 と、阿求が言う。


「何故そう言う人選になったでござるか……まあ、いいか。


そう言えばだ。スマブラ仲間で参加したいという者が1名、久々にスマブラ屋敷に来ていた。作者の頼みで私と同様、ヴォル・デ・トンベの事で前々から探ってくれていた方でござる。」


「あら、そうなの?どう言う人?」


「『ロボット』殿だ。名前は無いが、色々とあって私達の仲間でござる。」


 スマブラ屋敷に来た『ロボット』という者を登録したという話を阿求にするゲッコウガ。


「へぇ。アルティメットが始まったら少し話してみたいものね。……あ、それじゃあ私はまた行くから。」


 と言って、阿求はまたこの場を後にした。


「阿求殿も、随分と変わったな……『Q』関連の話は聞いていたでござるが、あれもあれで憑き物が取れた感じだ。


……む、また登録がされたでござるな。某企画の『ペンギン』と『パンダ』……何と言うべきか、これまた安直だ……」



感想まだ


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