二次創作小説(新・総合)
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- UWでの日常SP~アルティメットな逃走中~
- 日時: 2024/11/06 00:57
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
どうも。おろさんです。
と言うわけで、『ウルトラワールドでの日常Reboot第2章』において最初のSP話が開幕です。
テーマは『逃走中アルティメット』!!……え、前に逃走中はもうやらないって言って無かったっけって?
安心してください、どう考えても逃走中らしい逃走中には絶対ならないので←←←
スマブラ屋敷にやって来た、逃走中を開催している謎多き男性『月村サトシ』から逃走中アルティメットの運営、そして逃走者集めを任されたウルトラワールド陣営(現在組織名募集中)。
まずは(知人数割含め)関わった事のない世界からとにかく逃走者110人を揃えるのだ!!頑張れウルトラワールド!!
逃走者は有名作品や最新作品、テレビ放送が年内のものやマイナーな類だったり勢揃い。
そしてそれは『逃走者』だけに限った話ではなく……?
~注意事項~
・クロスオーバー作品
・一部キャラ崩壊、オリジナル設定有
・不定期更新、1レスの文字数を長めに書く予定の都合上で、投稿頻度遅めになる可能性あり
・シリアス展開有
・登場作品のネタバレ注意
・(なるべく無いようにしますが)誤字脱字あったらゴメンナサイ(蛇足)
(*感想がなってない、荒らし・誹謗中傷 等はご遠慮ください)
・一部、とある作者様の用語や設定を使用している場合がございますが、それらは本人から許可を得た上で使用しているものです。
・先ほども言った通り、アルティメットどころか逃走中のルールとはかなりルールや勝手が異なる事になります。
・『感想まだ』等の指定がない限りはいつでもコメントをお待ちしています。
・募集やリクエストは受け付けていません。
プロローグ>>1
・逃走者集め
前編>>2-4
後編>>6-9
・逃走者リスト
1~55 >>5
56~110 >>10
・逃走者紹介>>11-12
- プロローグ ( No.1 )
- 日時: 2024/10/27 01:21
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
と言うわけで、プロローグ。(前もって言うと)その次すぐに逃走者集め全編を行います故、コメントの方はしばらくお待ちを
《スマブラ屋敷:地下施設》
前回のハロウィン話の最後にて。蓮子とメリーは、秘封相談事務所にやって来た『月村サトシ』と言う人物を地下施設の方に案内する。
「『月村サトシ』さん……まさか、かの有名な貴方が来るとは。」
作者は椅子に座り、同じく座ってもらった月村と対面。
蓮子とメリー、阿求、大地、うた、作者に呼ばれたハヤテ&ナギとリコリス2人、天子、ブロリーやパラガスやボルメテウスやピカチュウ、偶然居合わせた慧音、みほ、カービィ、ルーミア。総勢18名くらいが部屋の外からその様子見ている。
「なあ、何だか珍しく作者が敬語なんだがそんなに凄い人物なのか?」
天子が聞くと、
「凄いってもんじゃないぞ。この時空においての月村サトシは、時々色んな世界から有名人を招いて『逃走中』等のゲームを開催している、正真正銘の『クロノス社』の顔だ。」
ピカチュウがそう答える。
「ちなみに、月村サトシは時空によって立場や性格がまちまち。この時空においてクロノス社自体もどの世界にあるのかも不明で、月村サトシもメイドウィンでは無いのかという説もある。」
続いてそう説明するボルメテウス。
「それで、そんな人が(多分私たち含めた)ウルトラワールド陣営に逃走中運営の依頼……一体どういう了見でしょうか?」
「そりゃアレですぞ。俺達ブロリーMADなどはともかく、お前達の世界はクロノス社の管轄外だからな。」
たきなが疑問に思ったのをパラガスがそう言う。
「管轄外?」
「それってどういう事ですか?」
千束とハヤテがどういう事なのかと聞くと、
「この時空における今までの逃走中は、スーパーマリオ世界の『キノコワールド』の『マリオ』とか、その世界それぞれにいる『有名人』……作品のメインキャラが逃走者になるわけじゃなくて、本家バラエティの如くどこかしらの世界でかなり名が知られている住人が採用されるんだYO」
と、ブロリーが説明。
「つまり、何処かの世界の創作物のメインキャラとしてで扱われる奴等じゃなくて、世界を救ったヒーローや売れっ子芸能人、一国のお姫様とか、世界で名の知れている奴等を集めて逃走中をやっているって事だな。」
ナギがそう補足するように言うと、ブロリーは「そう言う事だYO」との事。
「え、ボクそう言うのに誘われた覚え無いよ?(byカービィ」
「メディアの概念がない世界には対応してなかったんじゃない?(byみほ」
「そーなのかー?(byルーミア」
「それで、今回は逃走者集めの条件を変えた上で特別な逃走中をやる、という事のようだな。」
会話を聞いて行く慧音たち。『形式を変える』という事は、さっきブロリーたちが言ったようなやり方ではなく、シンプルに『その作品に登場するキャラ』を集めるという事になりそうなのだ。
「それじゃあ、私達で顔見知りとか仲間とかかき集めれば――」
「あ、そう簡単に行かなそうだよ。」
阿求が、知り合いをかき集めれば良いのではとちょっと思ったが、話を聞いていると、うたの言う通りどうやらそうスムーズに進むわけでは無さそうだ。
「ああ、やっぱり関わった事のない世界含めて連れて来いってワケですか。」
「2,3割くらい連れて来るならともかく、簡潔に言えばそうなりますね。時空融合現象の件が解決しても、頻繁に現れるジルコン獣の諸々が解決したわけではありませんし、それに最近は時空侵略者の数も多くなってきています。
バスターズグランプリのように其方が敵対する組織に利用された大会もあった手前、無暗にかき集めるのは得策とは言えませんが……メイドウィンたち含めてある程度の情報を得させた方が良い。と言ったところです。」
月村の発言に対し、一部予想がついていたり納得したりの作者。
「まあそうなるか。此処の月村サトシは、時空で起きている事態を把握する、把握させるとかの目的も兼ねて逃走中をやってるって聞くからな。そりゃこっちの顔見知りばっか連れて来ちゃ元も子も無ぇ。」
その話を聞き、大地は納得しているようだ。
「まあ結論を言うと、まず私達が逃走者を集めれば良いって訳ね。」
「それで人数はどれくらいなのかしら……」
引き続き、蓮子とメリー達は作者と月村の話を聞く。
「それで、肝心の逃走者数は?アルティメットとなれば多いとは思いますが、こちらにも限界はあるので数によってはなんですが。」
「まあ、多いは多いですが、我々の方で話し合った結果……
今回は『110名』が良いだろうという判断になりました。
アルティメットのルールとしては普段のものと勝手も異なりますが、まず賞金は軽く5千万ほど。まあ細かい部分は後々説明します。」
*****
「ってなわけで、お前らで110名の逃走者を集めてくれってわけだ。」
月村が「こちらの方でも準備を進めておきます」と言って一旦帰還した後、作者はまあ話を聞いていた一同に説明。
「で、問題は『誰を逃走者にするか』ってわけよね。今までメディア的な方の有名人が集められてたって言うなら……」
「マリオ辺りは無理だな。成り行きで運営に回されたカービィも同様、それにすでにいくつかはスポンサーになったともいうし地味に絞られる。」
「そもそも、勧誘したところで全員がYESを言うとも限らないしな。」
阿求とピカチュウ、慧音の言う通り、何でもかんでも勧誘すればいいわけでは無い。月村にも『知り合い『ばかり』を連れてくるのはNG』と言われているので尚更絞られる。
「まあ、本来ウルトラワールド側としては本意とは言えない部分はあるが、様々な世界と関りを持つ面でも良い機会だし、それにエクストラ獣の事含めてもそうも言ってられない。ジルコン獣が様々な世界で行動しているのも事実。
とりあえず、最低でも7,8割くらいは『過去に逃走中に勧誘したことが無い存在』を連れてくればいいという事になる。とりあえず、そっちからして関わった事のない、行った事のない世界に行ってみてくれ。
俺は、MZDや八雲紫、LCχの奴等やボルシャック達とかにも頼んで色んな面で協力して貰うから。あと、何人かは残って会場準備とか機材準備とか手伝って。」
と、言うわけで。こうして、『逃走中アルティメット』を開催すべく、まずは逃走者を『110名』集める事となったウルトラワールド陣営(現在組織名募集中)。
次、『逃走者集め前編』。感想まだ。
- Re: UWでの日常SP~アルティメットな逃走中~ ( No.2 )
- 日時: 2024/10/27 01:24
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
早速、逃走者集めに動くウルトラワールド陣営。普段滅多に向かう事のない世界を含め様々な世界を回る。
《バーチャルトピア》
ボーカロイドやボイスロイド、VTuberなど、ネットの世界で生きる者達が暮らす世界が1つ『バーチャルトピア』。蓮子とメリーは、最初にこの世界に訪れた。
「前にイタコさん達から聞いたバーチャルトピア、こんな形で来ることになるなんてねぇ。……あ、あのディスプレイに映ってる子見たことあるわ。」
「音楽がすごいくらい鳴り響くわね……やっぱりバーチャルなだけあって電子音楽の代表格って感じ。風景も何だかメタバースみたい。」
周りの風景を見るだけでも何だかワクワクしてくるようなのだが、目的はあくまでも『逃走者集め』であり観光と言うわけでは無い。
「で、早速この世界から誰か良さげな人を探すって事だけど……でも最初からこの世界はハードル高くない?クロノス社の逃走中見てみたけれど、バーチャルトピアも有名どころを既に逃走者として出してるようだし。」
「その中から招いた事のない人を勧誘してって話だけど……電話でホロライブやにじさんじに尋ねてはみたけど都合合わないらしいし……あら?」
悩みに悩んでいるその時。野外ライブが行われているのを見つける。
「野外ライブだ。……あ、歌ってるのは……
……そうだメリー、あの子はどうかな?」
「え、あの子ってまさか……あら、驚いたことに参加した記録もないみたい。もしかしていける?」
そこで、『千本桜』を歌っている、緑髪ツインテールの少女。ボーカロイドの代表格『初音ミク』だ。
蓮子とメリーは早速、そのライブ会場の裏側へ向かう。
なお、普通なら警備員に止められるところ、前もって月村に渡されたカード(言わばクロノス社の特権)を見せればすんなりと通してくれた。
***
「え、逃走中!?本当に!?」
数十分後。ライブが終わった後、ステージ裏に移動したミクに逃走中アルティメットの話を持ち掛ける。
「やるやる!今まで何かギャラが高くなるーだとか、単に予定が合わなかったーとかで全然参加できなくてさ、いつか参加してみたいなぁって思ってたの!」
ミクに事情を説明し、アルティメットに参加しないかと言ってみた所、結構前向きに答えてくれた。
「流石に有名なだけあってそう言う問題突っかかっちゃうんだ……;(小声)」
「今回に関してはクロノス社側も大分張り切ってるっぽい手前、問題は無さそうね。(小声)」
と、言うわけで。
「うん、クロノス社もミクちゃんの事務所も、問題なくオッケー出してくれた。幸先良く1人目ね。」
「とりあえず、110名集まるまで一旦自分の予定の方進めちゃって。終わったら連絡くるはずだから。」
「分かった!楽しみだなー!」
ルンルンな気分になっているミクを見て、蓮子とメリーは楽屋を後にした。
「さーて、早速良いところから1人目、と。ええと今の所……あら、『2人』いるわ。」
そして、端末で逃走者収集情報を確認する蓮子。2人が登録した『初音ミク』と、もう1人『むらびと』だ。
「『むらびと』?ああ、『どうぶつの森』の。ピカチュウさんが登録したみたい。そう言えばスマブラファイター経験者の1人って言ってたわね。」
メリーがそう言っていると、電話が鳴る。相手は大地からだ。
「あら、もしもし?え、大地さん、どうしたの急に。」
『いや、逃走者になってくれそうなやつが見つかってな。』
「おお、それは一体どこの?」
『どこのっつーか……まあどこの世界の住人かはまだ聞いてからじゃないと分からないっつーか。』
そう言うので「どういう事?」と聞くと、
*****
《スマブラ屋敷》
「あー、オー、報告する。先程、スペースシップ『テト号』が謎のマシントラブルを起こした後、見知らぬ世界に不時着……やけに力持ちな奇妙な成人男性に片手でキャッチされている……なお、おれ『ティ』、そして『オー』をはじめとするテト号乗組員は無事である……」
スマブラ屋敷に不時着しかけた宇宙船を、大地がキャッチ。そしてその宇宙船の中から出てきたのは、ぴっちりした服を着た、紫がかった髪色の青年だ。『ティ』を言う名前らしい。共にに出てきた黄色い球体のような浮遊生物『オー』に、何か伝えている。
「『ティ』に、『オー』……お前ら、もしかしてテトリス世界の住人か?確か、メイドウィン『エックス』だとかの知り合いの。」
と、今の連絡発言に大地が反応。
「ん?貴方は……エックスを知っているのか!?」
「ぴぴぴ!?」
それを聞いて、ティとオーは驚く。
「『おろさん』って言うやつは知ってるか?この世界のメイドウィンなんだが。」
「この世界?……って事は、此処はウルトラワールドなのか!?
ええと、すまない、原因不明のトラブルで不時着するところだった。」
大地の言葉を聞いて、ティは色々察してくれた。
「良いんだよこれくらいなら何とかなる。
……ああそうだ。そういやお前は『2代目テトリス王者』だったな。そう言う意味合いも兼ねて何だが、少し話を良いか?」
大地はテト号を広い場所に下ろし、テト号内部で色々あった後に事情を説明。
「成程、逃走中か。そう言えば、過去、テトリス王者時代にエックスが参加したことがあるとよく言っていたな。月村サトシと言う人は仲が良かったとか。」
「なんか初耳情報聞いたけどそれはそれとして、どうだ?俺達としても、最近の異変の諸々の情報共有も含めてながら関係者を増やしたいってのもあるし、どうせなら派手にやりたいって気持ちもある。」
大地にそう言われたティは、
「……ああ、分かった。先程の不時着で迷惑をかけた事もある。この際、参加させてもらおう。」
*****
《シェアード・サークル:秋葉原》
シェアード・サークル該当世界の秋葉原。そこにあるアニメショップ『ゲーマーズ』。
「別世界の秋葉原!!そしてご存じ(?)ゲーマーズ!!此処にいる有名なキャラと言えば!」
みほ、カービィ、ルーミアがそこに訪れ、近づいてみる。
「フンフフ~ン♪お店の前でお掃除にょ~♪」
その後ろ姿は、厚手の猫手袋や白猫足の靴、(大きなリボンと鈴付きの)猫耳帽子とネコ尻尾などネコの装飾と、メイド服を着用した、緑色のショートボブの少女。
「目当ての人物発見っ!!」
と、その少女の姿を見てみほが思いっきり指さす。
「にょ?お客さんかにょ?何か最低でも1,2名はすっごい既視感があるにょ」
少女の、青い目を見て、
「ビンゴ!!正真正銘の『でじこ』こと『デ・ジ・キャラット』!女神ブロッコデスが変身してる方じゃない、ちゃんと青い目の初代!!」
妙にテンション高めにそう言ったみほである。
***
「にょにょ!?あの有名なクロノス社の逃走中かにょ!?」
店内に入って、みほ達の話を聞くデ・ジ・キャラット及びでじこ。
「そうそう。あ、そっちはクロノス社の存在認知してる感じ?」
「勿論にょ!デ・ジ・キャラット星でも逃走中は超有名!!母様も大ファンなんだにょ。そう言えば秋葉原に来てからは別世界が関わる番組を見かけてなかったにょ。」
カービィの質問にでじこはそう返答。
「というか別世界と言えば、お前らよく見たら何かしらのゲームで見たことあるにょ。何の作品か忘れちゃったけどにょ。」
「とりあえず、でじこちゃんも参加希望する方向でオーケー?」
「当然にょ!別世界にもでじこの魅力をアピールするチャンスにょ!!」
相当やる気満々な模様のでじこ。
「あなただけ目立たせるわけには行かないわよでじこ!!」
と、その時。ゲーマーズに誰か入って来る。でじこと違って、ウサギを彷彿とさせる装飾の少女。
「あ、ラ・ビ・アン・ローズこと『うさだヒカル』だ」
「ってうおおおい!!本名は……まあアニメとか見て把握してるんだという事だろうからそれはまだ良しとして、せめてちょっとくらい名乗り演出させなさいよ!!?」
折角名乗ろうとしたのをみほがあっさりうさだの名前を言ってしまった。
「ちょっとラ・ビ・アンって言いなさいナレーション!!」
「あの、申し訳ないけど尺の都合があるので……(byみほ」
「生々しいにゅ」
そんでもって、後ろの方からは『ぷちこ』こと『プチ・キャラット』。あと球体の『ゲマ』もいる。
「ゲマの紹介が一番雑ゲマ!!(byゲマ」
「まあ、とりあえず君たちも参加したいって事だよね?
それの事なんだけど、色んな世界から集めるって言う都合上一度にお馴染みメンバー全員参加ってわけには行かなくて。」
と、そこでみほがそう説明。
「って事だから、くじ引きで決めてもらうことにしたよ。」
そして、カービィが(棒タイプの)くじ引きの箱を取り出す。今回2本あり、片方は『参加券』というわけである。
「ゲマ?でじこが参加確定だって言うならわかるゲマが何で2本ゲマ?」
でじこ除いて、この場にいるのはぷちこ、うさだ、ゲマの3名。だが箱にあるくじは2本。
「ああ、それだけど『ゲマは却下』って連絡受けて」
と、カービィ。
「んなっ!!?何でゲマが参加却下れるゲマ!!?ずるいゲマゲマだって逃走中やりた――」
「ルーミア、食って良し」
「わーい」
「ちょっ、食って良しってどういう意味ゲマぐがほぼぼおおぼぼぼぼぼぼ」
何か騒ごうとしてたゲマをルーミアに対処させた後、うさだとぷちこにくじを引かせる。
結果は、ぷちこが参加権を獲得した。
「あーん!!でじこどころかぷちこにくじ運で負けたー!!」
「わーいわーい(棒)」
「じゃあ、デ・ジ・キャラットとプチ・キャラットで登録っと。……おっ?」
2人分の参加権を登録した後、メールが3件。みほのバンドメンバーにも協力を仰ぎ、逃走者集めを手伝ってもらったらしい。
「あ、良いところに!それも3人分登録通ったみたい。
ええと、まずニットちゃんとBis子ちゃんは……え、メイドウィンの推薦で!?そう言えば逃走者募集のやつ作者が広めてたなぁ。
それで、『桜井景和』……就活生の人かぁ。推薦理由は分かんないけど……何かあるのかなぁ。
で、レナさんとメルちゃんの方は……へぇ、『大秘宝妖怪ヨーデルセン』を巡る冒険を繰り広げた冒険家の鮫妖怪。名前は『インディ・J』かぁ。で、あとはリサちゃんとホワイト・メリーちゃんの方は……」
メールの内容を確認していくみほ。そして8人目に当たる逃走者登録されたのは……
「えーと?……うん?これは……え、和田どん……じゃなくて、何?」
写真を見ると、和田どんっぽい見た目だがどう考えても全然違う、両手両足がムキムキの謎生物が写っていた。
*****
とある世界の、辺境の地『ゾルタン』。それなりに離れた位置にある、『レッドアンドリッド薬草店』。
「作者の言う通りなら、この店にいるって話よね。」
ジャスティティア装備と、オールアラウンドヘルパーと美女と野獣のE.G.Oギフトと言ういつぞやの変装と同じ格好をし、その店に訪れた阿求は、早速店の扉を開き中に入る。
「あ、いらっしゃい。」
「いらっしゃいませー!」
そこにいたのは、穏やかな雰囲気の青年と、長い金髪の少女。
「(ん?何だ……?服装も武器も見たことが無いが……オーダーメイド品にしては何か――)」
「レッド?」
青年の方は、阿求が持つジャスティティア装備を見て、金髪の少女の方は青年の様子を見て首を傾げるが、
「あー、初っ端から困惑しちゃってるようで申し訳ないんだけど……あら」
と、その時。後ろの方から、身長は(金髪の少女と比べて)比較的低い少女が2人。阿求は、その2人に見覚えがあった。
「あら、貴方達に会うのも、バスターズグランプリ以来ね。
それに、何だか憑き物が取れたって感じねぇルーティちゃん。」
***
「なーるほどねぇ、この短期間でそんな事があったわけ。そう言えば兄がいる趣旨の発言ちょっと言ってたわね……」
阿求は、薬草店の青年こと、(本名『ギデオン・ラグナソン』の)『レッド』と、金髪の少女及び『リーズリット・オブ・ロガーヴィア』から粗方の事情を聞いた。
(ルーティがバスターズグランプリに関わる前に)勇者パーティーを追い出された後、薬草店を開いたレッドの事、彼を追って来たリットの事、
現在『ルーティ・ルールー』を名乗るレッドの妹『ルーティ・ラグナソン』が持つ『勇者』の加護による苦悩、レッドがギデオンの頃に彼を勇者パーティーを追い出した張本人『アレス・スロア』との対立等々。そう言った事情を説明された。
「何というか、部外者の私からすると大変だったのねとしか言えないけれど、とりあえず平和そうで何より。
(というか、この世界の神は悪趣味なアーキタイプって作者が言ってたけれどそう言う事なのね……)」
その話を聞き、阿求は何とも言えない表情をする。
「まあそれもそうなのですが、こちらからすると貴方にも色々あったようですね。」
と、阿求にそう言うルーティの友達『ティセ・ガーランド』。ジャンピングスパイダーの『うげうげさん』もいる。
「まあ、確かに実際色々あったわ。そんで今もそれなりに振り回されたり振り回したりよ。
というか悪かったわね、急に押しかけて何が何だかだろうけど……」
「いや、良いんだ。俺達も、君が異世界人だって話を聞いて最初は驚いたけど、ルーティの知り合いだって言うなら本当なんだろうし、見慣れない武器にも何となく合点がいく。」
と言う感じでフォローっぽい事を言ったレッド。
「それで、『逃走中』だっけ?別世界にそんな行事があるなんて、何かちょっと気になるわね。」
すると、逃走中の話に食いつくリット。
「ええ、都合上4人全員を連れて行くのは出来ないけど、結構派手な事になるでしょうね。」
参加するかどうかを聞くと、
「だったら、お兄ちゃんとリットが参加したらいいと思う。」
と、ルーティがそう提案する。
「え、そんなあっさりいいのか?」
「はい、一応私たちは過去に少しながら異世界に関わったことがありますので。
それに、Qさん……いえ、阿求さんが言っていた、ジルコン獣なる黒い生物の事は私もルーティ様も気がかりでした。時折現れる奇妙な生物含めてこちらで調査しておきます。」
レッドが聞いたのを、ティセはそう答えた。
「じゃ、レッドさんとリットさんの2人を登録しておくわ。にしても、この世界にもジルコン獣が出てくるだなんて思わなかったわね……ルーティちゃんとティセちゃんが同種のF.Oと面識があったのは幸いかしらね。すぐに敵対存在だって認識できるわけだしまあ……ん?
ねぇティセちゃん、貴方の言う『奇妙な生物』って何の話?」
*****
《スマブラ屋敷:地下施設》
『『ねこレストラン』という店の料理長が参加してくれることになった。曰く、異世界の料理に触れれば何か新メニューが閃くかもしれないとのことだ。』
『こっちは、『バッジとれ~るセンター』っていうバッジ専門のゲームセンターから1人登録出来たぞ。といっても、バイトが1人だが。』
慧音と天子から、また逃走者登録ができたという連絡を受ける作者。
「よし、また2人増えたか。所々断られたり、シンプルにろくなことにならないの省いたりしたのはあるが今のところ順調か。」
「よぉ、作者。」
すると、後ろから誰か現れる。
「お、誰かと思えば、鬼人正邪か。何の用だ?」
「そう、久々の正邪様さ。……それはそれとして、『逃走中』やるんだってな。ネットカフェのPCで見たぞ?募集のサイト。」
正邪はそう言って、自身の端末の画面に映る『逃走者募集中』の要項を見せる。
「ああ、お前も見たのか。で、お前も参加したいってか?」
作者がそう聞くが、
「いいや?アタシは参加しないよ。追われる方は正直懲り懲りなんでね。
そんで、いつぞやの件で面識のある2人をアタシは推薦するよ。つっても5人の中からあみだくじで決めたんだが」
そういって正邪が見せた逃走者応募用のリスト。その中にある、『関谷なる』と『ハナ・N・フォンテーンスタンド』の2人の項目を見せた。
「なるほど、『ハナヤマタ』世界の2人……そうだな、時空融合の件の時はあんまり話せてなかったし、いい機会か。」
「じゃ、決定ってわけだ。」
感想まだ