コメディ・ライト小説(新)

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地味子の恋嫌い
日時: 2017/09/18 14:43
名前: アンジュ

昔から、恋だの愛だのしろって言われてあーうるさい。
恋愛のない世界に生まれたかったなぁ。
そしたら、あんなことに巻き込まれずにすんだのに。

建物などなく、自然豊かな野原で寝そべって本を読んでいる私。
私の名前は雨宮千里あめみや・ちさと15歳の高校1年生。
地味で中学の時はイジメにあって人間不信になっている。
なぜ、地味かって?今に分かる。
私は今家に居るのが嫌でここで優雅に読書を嗜んでいるところだ。
風が気持ちいい。
今は秋、4月から泉水高校に通い始めた。
でも、友達とかが出来ず不登校になった。
まぁ、いずれはまた通うから今は休憩というところかな。
自己紹介はさておき。
また、読書をし始めようとしたとき、
「なぁ、ここで何してんの?」

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Re: 地味子の恋嫌い ( No.31 )
日時: 2019/02/08 16:47
名前: アンジュ

何分経ったのか。
沈黙の時間が長いと感じた。でもその分15ページほどめくってしまった。
バスが来る音が聞こえると私は本を閉じた。
「笹ヶ峰、バス、来る。」
笹ヶ峰ははどうやら眠ってたようだ。
綺麗に長いまつ毛が上下している。
横顔はとても綺麗でつい見とれてしまった。
笹ヶ峰の、目をこすりながら私の顔を見た。
「もう来たん?ヤバ!寝てた。」
「酷い顔して寝てたわね。」
「あたしどんな顔で寝てたの!」とまた笹ヶ峰は女口調に戻った。
「知らない。酷いって言ったら酷い顔だったの。」
私が言ったあと笹ヶ峰は黙って悩んでいた。
少ししてからバスが来た。
それから私たちは私から先にバスに乗った。
バスの中はガラリとしていて、横長の椅子が目の前にあった。
私はそれの端っこに座った。
笹ヶ峰は私の隣に座った。
「どうして私の隣に座るの。」と私が冷たく言うと、「寂しい。今日だけ隣にいさせて。」と女口調で返してきた。
私は呆れた様子で「好きにして。」と言った。
バスはすぐに出発した。
私たちはいつの間にか寝てしまった。私は寝るつもりなかったのに、隣に座った笹ヶ峰の眠気が移ったのだろう。そして、いつの間に私たちは手を繋いでいた。
私はその感覚はなくただ眠たくて寝てしまった。
私たちの降りるところは瑞ヶ丘みずがおかというところだ。そこで降りるとすぐ近くにシルビアモールスという大型ショッピングモールが建っている
服や本、アニメやゲーム、漫画などが売っている。
加えて、恋人や家族、友達が何回も行く定番のお出かけスポットなのだ。




「次はー瑞ヶ丘ー瑞ヶ丘ーお降りの際は1番前に来てくださいー」
私はこのアナウンスの音で目が覚めた。
「笹ヶ峰、もう着く。」と私が言うが、笹ヶ峰は起きる気配がない。
私は少しムッとして、手を使って笹ヶ峰の背中を揺さぶった。
片方の手はそうでも、もう片方の手はなぜか笹ヶ峰の手を握っている。
私は不思議に思った。でも、今思ったことは、
あぁ、どんなに女装しても中身は男か。
肩は私よりも少し広くて何かしらゴツゴツしている。
そんなことは置いといて、笹ヶ峰を起こさなければならない。
「早く起きて!じゃないと置いていく。」
私が言ったあと笹ヶ峰の顔が笑った。
すぐに笹ヶ峰は起きて、私たちはバスの1番前に行った。
瑞ヶ丘のバス停に着き、私たちはお金を払って降りた。

Re: 地味子の恋嫌い ( No.32 )
日時: 2019/02/19 22:06
名前: アンジュ


「全く、どうして寝たのよ。それに、私まで寝ちゃったし。」
「仕方ないじゃん!学校内であんなに走ったのは久しぶりなんだから疲れてしまったの!」
「走らなければよかったじゃない。」
「あたしがあのとき走って追いかけなかったらあの熊みたいな先生に千里ビンタされてたわよ!」
「そうであったとしても私なんともないし。」
私たちは口喧嘩しながらシルビアモールスの正面入り口に来た。
入り口から入ると、平日なのに休日のように人がたくさん通路を行き来している。端から端までいろんなお店がずらりと並んでいる。
上を見ると、電気はいつも以上にギラギラと明るく照らされていて長くは上を向いて歩けない。少し下を向いて歩かないとダメな気がした。
私はこの人が賑わっている場所はあまり行ったことないから好まない。
しかし笹ヶ峰は、
「ねぇ!千里!ここすごいね!周りがキラキラしてる!」
とても興奮しているようだ。
「よかったじゃない。」
「千里はここ嫌い?」
「好きか嫌いか分からない。」
「ふーん、じゃあこの際あたしと一緒に好きになろうよ!その方がきっと楽しいよ!」
「なにも根拠のないことを言って、笹ヶ峰が言っても私はそう思わないから。」
と私は言ったものの、笹ヶ峰は私が 言ったことを聞かず、私の手をまた握って早歩きをし始めた。
「ちょっとーどこに行くつもり?」
私の前を歩いていた笹ヶ峰はさっと後ろを向いて、
「お腹空いた!2階のフードコートに行こ!」とニコリとしながら言ってまた前を向いた。
そう言えば、お腹空いたままなんだった。
2階に 行くために近くにあったエスカレーターに乗った。
2階に着くと、まず目に止まったのは「ユキノ堂」と看板に書かれた本屋さんである。手前に新刊や、今人気の本などが並んでいる興味あるが、私がそこに少し立ち止まると笹ヶ峰は、
「早くしないと席が埋まっちゃうってば!」と言って私の手を引っ張った。
私たちは通路の中心の曲がり角をグルリと曲がるとフードコートが見えた。
クレープ屋さん、すき家の牛丼屋、オムライス屋さんなど、一列に沢山のお店が並んでいる。
それぞれの看板に個性があって大変見やすく、選びがいがあると言うところからここの町では人気らしい。
「あたしオムライス食べたい!」
ここに来てまだオムライスを食べたいのか、いくらオムライス好きでも飽きるだろ!とつっこみたいところだ。
「私は、弁当あるから。笹ヶ峰は1人で並んで注文してきなよ。私はその間席を取って本読みながら待ってるから。」
「えー!嫌だ!千里も一緒に並ぼうよ!」

Re: 地味子の恋嫌い ( No.33 )
日時: 2019/02/20 00:02
名前: アンジュ

「無理。」
笹ヶ峰は頰を膨らませて、「いいもん、あたし1人で並んでるから。そのかわり、オムライスは千里に一口もあげないからね!」
と言った。
私は何にも思わずさっさと空いている席を探した。
ちょうどオープンテラスが一部空いていた。私はそこに行き、隅っこの方を座って鞄の中から本を取り出た。
何分かた経ってオープンテラスの近くにある扉が開いた。
私は笹ヶ峰かと思って後ろを向かずに「笹ヶ峰?もう来たんだ。」と言ったが笹ヶ峰の返事がない。
サッと後ろを振り返ると冷たい水が私の頭の上から落ちてきた。
何がなんだか、一体何が起きたのか全く分からなかった。
ただ1つだけ分かったのは、全身、制服や髪の毛、靴、それに読みかけの本までもがビチャビチャに濡れていた。
秋で少しだけ肌寒いのに、冷たい水に全体が濡れていて凍えるようにとても寒い。
私の視界から外れて何人かの女子が爆笑しているのが聞こえる。
「見てよあれ!かわいそー!」
「インスタに撮っておこうぜ!」
「まぁ!それがいいアイデアですわ!」
聞き覚えのある声たち。
声のある方に顔を向けた。
向けた方向は私が本を読んでいた真っ正面であった。
そこにいたのは、私の敵。3人組と、その近くに少し大きなバケツが落ちていた。
「どうかしら、今日は暑いですわ。だから涼しくしてあげたのですわ。」
最初に話し出したのは長谷川珠理奈
「見ろよ!お前の汚れた格好をインスタに載せたら学校のみんないいねしてくれたぜ!私らに感謝しな!インキャ根暗野郎!」
男勝りな性格、須藤美影。
「まだ物足りなーいー!派手にやりたいな。」
悪魔的な性格、橘立華。
この人たちに反対する者はいない。
反撃したらその倍何かされる。
おそるべし3人組。

須藤が私のところに来て頭をわしづかみし
「なぁ、私らに楽しさをくれよ。毎日お前がいねぇとつまんねーんだよ!なぁ派手にやらせてくれよ!」
私は何も言わず黙った
チェッ
須藤は舌打ちをして、私から離れた。
そして何やら3人でコソコソと話している。
少しして、
バシッ
何かに頭を叩かれたような感覚がして椅子から崩れて落ちた。
「キャハハハハ!」
まだ笑い声が聞こえる。
ドカッ、バシッ
お腹を蹴られたり、顔を叩かれたり、そして私は気を失った。





気づくと私は笹ヶ峰の腕の中にいた。
多分これは笹ヶ峰に抱き抱えていると言う状況である。
何かが違った。
それは、笹ヶ峰が女装をしていなくて、男のものの服を着ていた。
「笹ヶ峰?」
私は笹ヶ峰の顔を見ると険しい顔をしていた。
「笹ヶ峰!」
ようやく笹ヶ峰は私の声に気がついた。
「千里!大丈夫か!痛いところない?今ここの医務室に向かってるから!」
「痛いところ、、、、」
私はまた気を失ってしまった。





Re: 地味子の恋嫌い ( No.34 )
日時: 2019/02/27 16:32
名前: アンジュ

周りが騒がしい。
周りは私が寝ているにもかかわらず喋っている。
うるさい、静かにしてよ。
「この子大丈夫かしら?」
「頭から血が出ている。」

私は唸りながら体を起こすと、自分のベッドにいたらしく、近くに男子になった笹ヶ峰がいた。
「私、夢見てたのか?」
笹ヶ峰は私の声に気がついて私の体を抱きしめた。
「千里!大丈夫か?」
「大丈夫って何が?私、倒れたの?」
「千里だいぶ混乱してるな。」
「あんたは何が言いたいのさ。」
笹ヶ峰は私の両肩に両手で掴んだできた。
私は抵抗する力が無くて、笹ヶ峰の目をじっと見つめた。
「いいか?俺たちはさっきまでショッピングモールにいたんだ。俺は、腹が減ったから2階のフードコートでオムライスを頼もうとした。千里は、テラスの空いている席を探して、俺が来るまで本を読んでいた。で、俺が来たら千里は椅子から倒れて気を失っていた。俺はこれやばくね?って思って千里を抱き抱えて医務室に行った。千里を見ると頭に血が出てて体がアザだらけになってて応急処置はしてもらったけど千里が目を覚まさないから。電話で千秋さんを呼んで、家に帰ったと。こんな感じで今になった。」
「そう。あれは夢じゃなかったのね。」
「何が?」
「別に、何でもない。」
「言ってよ。俺は千里が倒れたところしか見てないんだよ。」
「心配?」
「ああ。」
「心配しないで。逆にうざいだけだから。それに、私は1人になりたいから笹ヶ峰は自分の部屋に行ってよ!」
「嫌だ。」
「最悪。」
私はベッドから降りて、自分の机の上にあるパソコンを手にとり、起動ボタンを押し、起動するまでヘッドホンをパソコンのいくつかある穴に差し込み、じっと待った。
「今から何するんだよ。」
「黙ってて、あんたには関係ない!
私はそう反抗したら笹ヶ峰は私の頬を手でつねった。
「痛いじゃないの!」
私は頬を手でさすりながらパソコンの画面を開き、LINEを開いた。
笹ヶ峰の声がうるさい。

「関係ないだって?人がせっかく重たい思いをしてここまで来て、ベッドを整頓して、寝かせてあげて、千里が目覚めるまで看病してあげた。なのに、関係ないってお前、いい加減にしろよ!」

笹ヶ峰がガミガミ言ってるのはそっちのけで私はLINEで晃にメッセージを送ろうとした途端、
笹ヶ峰にパソコンの画面を閉じられ、両手を掴まれた。
「痛いじゃないの、離しなさいよ!」
「離さない。もう怒った。俺の話しを聞いてくれない奴とは口を聞きたくない。明日から俺1人で行く。」
「メ、メイクはどうするのよ。」
「自分でやる。」
「あっそう、好きにすれば?」
「ああ好きにするよ!お前は学校に行かなくていいからな!俺が熊みたいな先生に言ってやる。」
笹ヶ峰は私の手を離して、部屋を出た。
「な、なんだったのよ今のは。めっちゃ笹ヶ峰怖かった。やっぱり笹ヶ峰嫌い。」
気を取り直して私はまたパソコンの画面を開き、LINEを開いた。

Re: 地味子の恋嫌い ( No.35 )
日時: 2019/03/19 00:12
名前: アンジュ

トーク欄に何件か通知が来ている。
晃からだ。
晃とのトーク欄を見ると、
『千里ちゃん大丈夫!?さっき千里ちゃんのお母さんから電話で聞いたよ』
『シルビアの中で倒れてたらしいね。それで紫苑ちゃんが千里ちゃんを抱き抱えていろいろと大変だったらしいね。ごめんね。そこに居てなくて。』
これを私はどう返せばいいのか少し悩んだ。
そして、
『晃、心配してくれてありがとう。大丈夫。まだ頭がズキズキして痛いけどまた寝れば治る。』
とそう返すと直ぐに既読が付いた。
『そうなんだ。』
『あのさ、聞いて欲しいことがあるんだけど。』
『うん。』
『私、紫苑にお礼言ってない。起きたら紫苑が近くにいてくれて、私寝起きだとイライラしてしまうからつい冷たく言ってしまったの。それで喧嘩してどうすればいいか分からない。』
『思ったんだけど、紫苑ちゃんって男の子だよね?』
『え、』
晃もう気づいたのかな。
頭の中がぐちゃぐちゃになって何がなんだか。
『うん、そうなの。』
『なんで女装してるのか分からないけど、でも今は千里ちゃん、紫苑ちゃんに謝った方がいい。早く。』
そう言われて私は返信をせず、早足で歩き、部屋のドアを開けたまま笹ヶ峰の部屋に向かった。
着くと、
コンコンッ
ノックをして笹ヶ峰が何か言ってくるのを待った。
少しして、ドア越しで笹ヶ峰が、
「何だ?」と言ってきた。
私はすかさず「あ、謝りに来た。入らせて!」
「無理。」
思いがけない返事を聞いて私は止まった。
「どうして。」
「顔見たくない。」
「あっそう、せっかく謝りに来たのに気分悪いわ。」
と言って私は自分の部屋に戻ろうとした。
バタンッ
なにやら笹ヶ峰の部屋のドアが開いた。
私はすぐに振り返ると笹ヶ峰は怒った顔をして、
「そんなにお前って偉いんかよ!どんだけ俺に向かって上から目線で なんだよ!俺だって気分悪りぃんだ!もう話したくない!」
と怒鳴ってそのままバタンッとドアを閉めた。

涙が溢れ出した。私はその場でしゃがんで手で顔を覆って泣いた。
胸がすごく痛い。
こんなの久しぶりに感じた。
涙が止まらない。
そしてふっと力が抜けて倒れて気を失った。


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