コメディ・ライト小説(新)

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地味子の恋嫌い
日時: 2017/09/18 14:43
名前: アンジュ

昔から、恋だの愛だのしろって言われてあーうるさい。
恋愛のない世界に生まれたかったなぁ。
そしたら、あんなことに巻き込まれずにすんだのに。

建物などなく、自然豊かな野原で寝そべって本を読んでいる私。
私の名前は雨宮千里あめみや・ちさと15歳の高校1年生。
地味で中学の時はイジメにあって人間不信になっている。
なぜ、地味かって?今に分かる。
私は今家に居るのが嫌でここで優雅に読書を嗜んでいるところだ。
風が気持ちいい。
今は秋、4月から泉水高校に通い始めた。
でも、友達とかが出来ず不登校になった。
まぁ、いずれはまた通うから今は休憩というところかな。
自己紹介はさておき。
また、読書をし始めようとしたとき、
「なぁ、ここで何してんの?」

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Re: 地味子の恋嫌い ( No.34 )
日時: 2019/02/27 16:32
名前: アンジュ

周りが騒がしい。
周りは私が寝ているにもかかわらず喋っている。
うるさい、静かにしてよ。
「この子大丈夫かしら?」
「頭から血が出ている。」

私は唸りながら体を起こすと、自分のベッドにいたらしく、近くに男子になった笹ヶ峰がいた。
「私、夢見てたのか?」
笹ヶ峰は私の声に気がついて私の体を抱きしめた。
「千里!大丈夫か?」
「大丈夫って何が?私、倒れたの?」
「千里だいぶ混乱してるな。」
「あんたは何が言いたいのさ。」
笹ヶ峰は私の両肩に両手で掴んだできた。
私は抵抗する力が無くて、笹ヶ峰の目をじっと見つめた。
「いいか?俺たちはさっきまでショッピングモールにいたんだ。俺は、腹が減ったから2階のフードコートでオムライスを頼もうとした。千里は、テラスの空いている席を探して、俺が来るまで本を読んでいた。で、俺が来たら千里は椅子から倒れて気を失っていた。俺はこれやばくね?って思って千里を抱き抱えて医務室に行った。千里を見ると頭に血が出てて体がアザだらけになってて応急処置はしてもらったけど千里が目を覚まさないから。電話で千秋さんを呼んで、家に帰ったと。こんな感じで今になった。」
「そう。あれは夢じゃなかったのね。」
「何が?」
「別に、何でもない。」
「言ってよ。俺は千里が倒れたところしか見てないんだよ。」
「心配?」
「ああ。」
「心配しないで。逆にうざいだけだから。それに、私は1人になりたいから笹ヶ峰は自分の部屋に行ってよ!」
「嫌だ。」
「最悪。」
私はベッドから降りて、自分の机の上にあるパソコンを手にとり、起動ボタンを押し、起動するまでヘッドホンをパソコンのいくつかある穴に差し込み、じっと待った。
「今から何するんだよ。」
「黙ってて、あんたには関係ない!
私はそう反抗したら笹ヶ峰は私の頬を手でつねった。
「痛いじゃないの!」
私は頬を手でさすりながらパソコンの画面を開き、LINEを開いた。
笹ヶ峰の声がうるさい。

「関係ないだって?人がせっかく重たい思いをしてここまで来て、ベッドを整頓して、寝かせてあげて、千里が目覚めるまで看病してあげた。なのに、関係ないってお前、いい加減にしろよ!」

笹ヶ峰がガミガミ言ってるのはそっちのけで私はLINEで晃にメッセージを送ろうとした途端、
笹ヶ峰にパソコンの画面を閉じられ、両手を掴まれた。
「痛いじゃないの、離しなさいよ!」
「離さない。もう怒った。俺の話しを聞いてくれない奴とは口を聞きたくない。明日から俺1人で行く。」
「メ、メイクはどうするのよ。」
「自分でやる。」
「あっそう、好きにすれば?」
「ああ好きにするよ!お前は学校に行かなくていいからな!俺が熊みたいな先生に言ってやる。」
笹ヶ峰は私の手を離して、部屋を出た。
「な、なんだったのよ今のは。めっちゃ笹ヶ峰怖かった。やっぱり笹ヶ峰嫌い。」
気を取り直して私はまたパソコンの画面を開き、LINEを開いた。

Re: 地味子の恋嫌い ( No.35 )
日時: 2019/03/19 00:12
名前: アンジュ

トーク欄に何件か通知が来ている。
晃からだ。
晃とのトーク欄を見ると、
『千里ちゃん大丈夫!?さっき千里ちゃんのお母さんから電話で聞いたよ』
『シルビアの中で倒れてたらしいね。それで紫苑ちゃんが千里ちゃんを抱き抱えていろいろと大変だったらしいね。ごめんね。そこに居てなくて。』
これを私はどう返せばいいのか少し悩んだ。
そして、
『晃、心配してくれてありがとう。大丈夫。まだ頭がズキズキして痛いけどまた寝れば治る。』
とそう返すと直ぐに既読が付いた。
『そうなんだ。』
『あのさ、聞いて欲しいことがあるんだけど。』
『うん。』
『私、紫苑にお礼言ってない。起きたら紫苑が近くにいてくれて、私寝起きだとイライラしてしまうからつい冷たく言ってしまったの。それで喧嘩してどうすればいいか分からない。』
『思ったんだけど、紫苑ちゃんって男の子だよね?』
『え、』
晃もう気づいたのかな。
頭の中がぐちゃぐちゃになって何がなんだか。
『うん、そうなの。』
『なんで女装してるのか分からないけど、でも今は千里ちゃん、紫苑ちゃんに謝った方がいい。早く。』
そう言われて私は返信をせず、早足で歩き、部屋のドアを開けたまま笹ヶ峰の部屋に向かった。
着くと、
コンコンッ
ノックをして笹ヶ峰が何か言ってくるのを待った。
少しして、ドア越しで笹ヶ峰が、
「何だ?」と言ってきた。
私はすかさず「あ、謝りに来た。入らせて!」
「無理。」
思いがけない返事を聞いて私は止まった。
「どうして。」
「顔見たくない。」
「あっそう、せっかく謝りに来たのに気分悪いわ。」
と言って私は自分の部屋に戻ろうとした。
バタンッ
なにやら笹ヶ峰の部屋のドアが開いた。
私はすぐに振り返ると笹ヶ峰は怒った顔をして、
「そんなにお前って偉いんかよ!どんだけ俺に向かって上から目線で なんだよ!俺だって気分悪りぃんだ!もう話したくない!」
と怒鳴ってそのままバタンッとドアを閉めた。

涙が溢れ出した。私はその場でしゃがんで手で顔を覆って泣いた。
胸がすごく痛い。
こんなの久しぶりに感じた。
涙が止まらない。
そしてふっと力が抜けて倒れて気を失った。

Re: 地味子の恋嫌い ( No.36 )
日時: 2019/03/20 00:10
名前: アンジュ

あれからどれくらい経ったのだろうか。
誰も助けてくれない。
私はむくりと起きて立ち上がり、部屋に戻った。
パソコンの画面にLINEの通知が来てた。
晃からだ。
『どうなったん?』
私は直ぐに既読をつけてそのままなにも送らなかった。
パタンとパソコンの画面を閉じて私はベッドに入って寝た。


この日を境に私と笹ヶ峰はなにも話さず目を合わさずただただ毎日を送っていた。
笹ヶ峰はちゃんと自分でメイクして学校に行っている。
毎朝バタバタと動き回っているのがドアの向こうから聞こえてくる。
私はというと、お風呂とトイレと時間をずらしてリビングに行って自分だけの食事を作って食べるだけであとは自分の部屋でずっと本を読んでいるだけの日々を過ごしている。
案外楽しいが、内心物足りなくて楽しくないって思ってしまう、そして夜になるとなにもないのに涙が止まらなくてずっと泣いている。
辛い、早く笹ヶ峰と仲直りしたいのに、声をかける勇気がない。
ただただ泣くだけ。


学校を行かなくなってからひと月が過ぎていた。
もう12月か、みんなは期末テストが終わってクリスマスや正月の予定を立てているんだろうな。
そう言えばお母さんからなにも言われない。
いつもならガミガミとうるさく私に言ってくるのに諦めたのか。
そう思いながらベッドで横になっているとコンコンッとドアをノックするの 音が聞こえてきた。
誰かと思ってベッドから降りて直ぐにドアを開けると、
ガバッと誰かが私を抱きしめてきた。
「ちょっと誰よ。」
私から体を離れると見えてきたのは笹ヶ峰ではなく晃だった。
「晃、何?」
「千里ちゃん酷いよ。」
パシッ
晃は何のためらいもなく私の頬を叩いた。

Re: 地味子の恋嫌い ( No.37 )
日時: 2019/03/22 23:21
名前: アンジュ

これは本気に叩かれたんだ。
自分の頬がすごく痛い。
心の傷と似ているような痛み。
「晃痛いじゃない!どうしてこんなことするの。」
「千里ちゃんってこんなにバカだったんだ。見損なったよ。」
私は一瞬止まった。
久しぶりに話した晃の言葉がこれだとは思ってもみなかった。
続けて晃は話し始めた。
「紫苑ちゃんから聞いたよ。まだ謝ってもらってなくて、仲直りしてないらしいね。ダメだよ!千里ちゃん、いくら冷たく言っても今回ばかりは酷いよ。素直に謝りなよ。ね?」
「嫌だ。めんどくさい。」
私が言った後また晃は私の頬を叩いた。
「またぶってくれたわね。まだ怪我の跡があるんだから手加減してよね!」
「ダメ!」
「どうしてよ!」
「紫苑ちゃんと仲直りしないと僕はまた叩くよ?」
「小学生みたいなこと言わないでよ恥ずかしいわ!」
「千里ちゃんはまだ少女みたいな子だよ。」
「晃に言われたくない。」
「当てはまってるんだね。まぁ僕たちのいさかいはこの辺で。で、ここで立ち話は飽きたから千里ちゃん、部屋に入らせてー」
そこで気が済んだのかい!ってつっこみたくなる。
「いいよ、入って。」
私たちは部屋に入り、隣り合わせでソファに座った。
晃はなにやらポケットの中からスマホを取り出して、誰かと通話を始めた。
「うん、そうなんだ。分かった、じゃあ今すぐ来て、今?千里ちゃんといる。うん、じゃまた。」
通話を終えると、スマホの画面を消した。
そして晃は私の方を向いて、
「今から紫苑ちゃん来るって。ここで3人で話し合おうよ。」
「いらない。」
「またそんなことを言う!」
「うるさい!だいたいなんで晃がうちにいるの。お母さんは仕事だと思うのに。」
「千里ちゃんのお母さんから電話がかかってきて、千里ちゃんずっと引きこもっているからなんとかしてって言われたんだ。僕たちは幼馴染でずっと仲良しだったじゃん?千里ちゃんがいないと僕寂しいんだ。」
私は頭に血が上ってテーブルをバンッと叩いた。
「じゃあ!なんで私を助けなかったの!私ずっと辛かったんだよ!あの3人にいじめられて、中学までかと思ったら高校でもあの3人に会うし!クラス全体が私を邪魔者扱いみたいに悪口言ったり、ありもしない噂を言われてもう嫌だった。」
またポタリと涙が出てきた。
「もう無理、晃、私晃と紫苑と話す気ない。今すぐ部屋から出てって!」



バタンッ!
いきなり私の部屋のドアが開いた。
入って来たのは笹ヶ峰だった。
「部屋の外で待ってたんだけどなに?千里、甘えんなよ!晃君はあたしよりいっぱい心配してたんだから!そりゃああのとき千里謝ろうとしてくれたんだけど、でもあの上から目線が嫌だった!」

Re: 地味子の恋嫌い ( No.38 )
日時: 2019/03/26 00:28
名前: アンジュ

「ごめんなさい。」
私が謝ったあと笹ヶ峰は私の頭を撫でた。
「合格。」
晃はニコニコしながら私らの方を向いていた。
「一件落着だね。」
「いや、まだ!千里聞いて!明日学校に行こ!」
「え、なんで?」
「この前分かったんだけど、千里を怪我させたのは須藤さん、長谷川さん、橘さんの3人だってことが分かったの!なんで分かったかと言うと監視カメラがあって3人が映ってたわけ!」
「で、その3人って今どうしてるの?」
「ついこの間に事実が分かって、3人は10枚の原稿用紙に反省文を書いたり、校長先生に呼び出されたりなどといろんな罰を受けている最中なの!でね明日には詳しくいろいろとお話しがあるみたい。」
「そうなのね。」
笹ヶ峰は私の手を取って真っ直ぐに私の目を見ながら、
「千里、明日行くよね!」
私はとっさに頷いた。
晃は急に立ち上がり、「よし、そうと決まれば、早速準備に取り掛かろうよ!」
「なんの?」
「そうよ!忘れてた!千里に聞きたいことがあるんだった!」
「なに?」
「取り敢えず、一旦座ろうよ。それから話し合おうよ。」
私たちはソファに座りなおした。
私を真ん中に左に笹ヶ峰、右には晃が座った。
本当は誰かが私の椅子に座ればいいものの、2人は私の両側がいいって言う顔をしてた。なにも言えない。
私は足を組み、話し合う体制に入った。
「で、私に聞きたいことってなに?」
「千里ってあの日、あの日って言うのはこの事件の当日のことね。あたし、千里があそこで本を読んでたことは後ろを振り返って見た。でも、詳しいことは分からない。長谷川さんたちは急に来たん?」
「来たと言うか、私はあのとき、ささ、し、紫苑を待ってた。本を読みながら。何分かしたところでテラスの入り口から誰かが出てきて、紫苑かなって思って振り返ったら水をかけられて全部、制服も本も濡れていた。そして目の前には3人がいてそのあとは、気を失ったからよく分からない。」
「初めて紫苑って呼んでくれた!嬉しい!」
「紫苑ちゃん、今は喜んでる場合じゃないよ。話に戻すけど、なるほど、千里ちゃん、よく耐えたね。」
「あれくらい普通だし。」
「でも、あたしが見たときはなにもかもぼろぼろだった。それ見たとき怒りたかった!誰よ!千里をいじめた人は!ってね!」
笹ヶ峰がそう思ってくれてたとは思ってなかった。でも私は返事をせず、黙り込んだ。


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