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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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↑どっちにしろ、雪乃ちゃんがらみのお話し書きたい人←
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「魔梨・・・お前・・・」
レイヤは軽く目を見張って、言った。
「・・・ああ・・・そうか・・・黎夜、夕夜・・・紗綾を・・・倒せと・・・」
ボソッと魔梨がつぶやき、サーヤたちのことを睨む。
「!・・・魔梨・・・ちゃん、ねぇ、魔梨ちゃん・・・」
サーヤが必死に魔梨の名を呼ぶが、魔梨は答えてはくれなかった。
「・・・・・・」
魔梨が、聞き取れないほどに小さい声で、何かをつぶやく。
すると、
ザァ・・・・ッ・・・
「!?」
「何、ここ!」
「サーヤ!」
あたり一面が、真っ暗な闇に覆われていた。
「・・・紗綾は・・・まだ・・・、破魔の力に完全には目覚めきっていない・・・から・・・倒せる・・・」
とぎれとぎれ、魔梨が言うと、今度はサーヤとレイヤ、ユウヤの周りを、真っ黒な闇が漂い始めた。
サーヤは焦った顔で、魔梨と同じ闇の力を使うユウヤの顔を見た。
するとユウヤは、サーヤとレイヤにしか聞こえない声で、言った。
「これは・・・闇の力の技の中でも、かなり高度なものだ・・・。
魔梨、いつの間にできるようになったんだ・・・?」
「うそ・・・っ」
サーヤがおびえたような声を出す。
そうしている間にも、3人の身体は闇に包まれていく。
「ユウヤ・・・、完全に飲み込まれたら、どうなるんだ・・・!?」
レイヤがユウヤに、大声で訊いた。
「わからない・・・、ぼくも、この技は使ったことな・・・」
言いかけた直後。
「うわぁっ!」
「っ・・・!った・・・」
マテリアルたちの悲鳴が聞こえ、そちらをみると。
「ギャアギャア騒ぐな、うるさい。静かにして。
騒いでも何にもならないわよ!」
誰だ。
一瞬おもったが、その主は。
「ゆ、ゆのりちゃん!?」
ルナの驚きの声がきこえた。
(ゆのりちゃん・・・?)
サーヤは意識が遠のく中で、すべてゆのりに任せれば・・・。
そう思った。
____
「紗・・・綾・・・、さん・・・」
志穂の、疲れた声が聞こえた。
サーヤたちは、ルナたちの目の前から一瞬にして消え去ったのだ。
「うそ・・・、サ・・・サーヤちゃん!」
ルナが今にもなきそうな声で、サーヤの名前を呼んだ。
「サーヤ・・・!」
いつもは冷たい空気をまとっている雪乃も、今回はかなり心配そうな顔をしていた。
「・・・魔梨・・・」
怒りをこめたゆのりの声が響きわたった。
「ゆのり、随分正確が変わったな・・・」
魔梨がゆのりを見て、つぶやいた。
「・・・・・・」
ゆのりが無言で、魔梨を見つめると。
ザバッ・・・・!
どこからか、水が沸いてきた。
「!お前の力は、水・・・!」
魔梨が、不意打ちを打たれたことに不快そうにしながらも、確認するように言った。
「さぁね」
ゆのりは笑みを浮かべて、さらに魔梨のことを見つめる。
次は何なのか。
魔梨は対処できるように身構えた。
すると。
「!?―――熱っ・・・・!」
魔梨はその場所から、瞬間的に飛びのく。
そう。炎だった。
「炎・・・。どうやら、ゆのりの力は、これだけじゃないみたいだな・・・」
魔梨が不敵に笑い、攻撃の態勢に戻った。
ゆのりのじっと魔梨を見つめる。

戦いが始まった・・・・。
+++
ゆのりつえー!
声にださないから、不意打ちできるね!

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