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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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*168*

「闇よ、光を封じろ!」
魔梨の声が響く。
それに応じて、ゆのりの力も発動する。
「・・・・・」
ゆのりが魔梨を見つめると、その周りに、真っ白な雲が発生する。
「!?目くらましか・・・!」
魔梨はまとわりついてくる雲を払うと、再び攻撃に出る。
「っ・・・・いいようにするな!闇よ!全てを消し去り、支配しろ!」
魔梨は、今ある威力を最大限に引き出し、叫んだ。
「きゃ・・・!」
ルナたちを始め、マテリアル達の声が聞こえる。
幸い、ルナとタイは変化していたので、安全なところに飛び移ることができたが、他はそうもいかない。
志穂と雪乃は、ギリギリルナに助け出された。
徹平、陸はタイに助けられた。
残った、翔、翼、鳴神、ゆのりは、魔梨の力に押され、倒れていった。
「ゆのりちゃん!翔さん、翼さん!」
ルナは声の限り叫んだ。
「・・・・調子に乗るからだ・・・お前らごときが、私に勝てるわけない」
魔梨は一言いい、マテリアルたちと、ルナ、タイ、ゆのりを睨みつけると、一瞬で消え去った。
「っ・・・どこに、いったの・・・・!?」
ゆのりの苦しげな声が聞こえた。
辛うじて、雲の力でバリアーを張ったゆのりは、無事だったのだ。
翔と翼は、疲れきった顔で座り込んでいた。
「皆、無事・・・、だったんだね!」
ルナはうれしさのあまり、涙をこぼした。
が、タイは反対に。
「ルナ、あまり喜んでられるときじゃないよ。あいつらが、連れて行かれたんだから」
タイの言葉にはっとして、ルナや志穂、雪乃の表情が曇る。
「サーヤ・・・」
「さあやっち、レイヤ、ユウヤ・・・」
「紗綾さん・・・」
口々に、サーヤ達の名前を口にするが、帰ってくるわけでもなく。
「一体、どうすれば・・・・」
ルナが困った顔になる。
「たぶん・・、闇で作りだされた、仮想の空間にとらわれたのよ。
きっと、まだ、近くに居るはず・・・・」
雪乃が、仮説を話す。
「なら・・・・、いけるはず・・・・」
「できる限りの力をつくす!」
「紗綾さんたちを助け出すために・・・・!」

『やろう!』

ルナたちは、行動に出た。
____
「・・・う・・・」
激しい頭痛と共に、サーヤは目を覚ました。
「サーヤ、大丈夫か・・・?」
レイヤも、いつもの凛とした表情ではなく、疲れた顔をしていた。
それは、ユウヤも同じだった。
「お兄ちゃん、レイヤくん、ここは、一体・・・」
サーヤはあたりを見回し、軽く首をかしげる。
「闇で作り出された空間だよ。魔梨の力でね。」
ユウヤが苦々しげに、言った。
「じゃあ、出られるの?」
「でられないことはないけど・・・、」
「出る方法は一つ・・・」
レイヤが言葉を引き継ぐ。
「・・・作り出した本人を、倒すことだけ・・・」
その言葉を聞いた瞬間、サーヤは驚いた顔になる。
「でも・・・、それじゃあ、魔梨ちゃんが・・・」
「いや。倒すといっても、悪魔扱いじゃない。集中力をとぎるんだ。」
きっぱりとした発言に、サーヤの気持ちはどこか落ち着いた。
「でも・・・つれてこられたのは私たちだけだから・・・」
「ああ。ぼくらだけで倒さないといけないんだ・・・」
ユウヤが、沈んだ声を出す。
「大丈夫。私たちなら・・・できる!」
サーヤは言い、立ち上がった。
レイヤとユウヤも頷き、立ち上がる。

仮想空間と現実。
二つの領域は、つなぐことができるのか・・・。
+++
いやぁ、魔梨つよいね(笑)

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