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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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*249*

アレハダレ?・・・シッテイルヒト。
ズットムカシノ
ムカシノ、アノヒト。ソノヒトは・・・ソノヒトは・・・・
____
「ん・・・・朝・・・だ・・・・私、あのまま寝ちゃったの・・・?」
サーヤは部屋のカーテンを開け、ぼそりとつぶやいた。
(あのあと、レイヤくんたち、遅くまで起きてたみたいだけど・・・)
再び、寂しさに囚われる。
「いつかは・・・教えてもらえるのかな」
一言言うと、サーヤはパジャマを着替え、下へ降りた。
「・・・!おはよう、レイヤくん」
先に下りていたらしい、レイヤに声をかけた。
「ああ。おはよう」
レイヤも、ふわりと微笑んで挨拶した。
「?」
レイヤの笑顔が寂しそうに見えたのは気のせいだろうか。
サーヤは首を傾げたが、ご飯の準備があったので、考えを中断して
したくに取り掛かった。

その数分後に、ユウヤも起きてくる。
「おはよう、お兄ちゃん」
「おはよう、サーヤ。」
ユウヤからは何も感じ取ることはできなかったが、サーヤは気がかりだった。
「いま、ご飯出すね」
サーヤは言うと、手早くカウンターに料理を並べる。
『いただきます』
声をそろえいい、食べ終わったのが20分後。
「そろそろ学校だね。行こ、レイヤくん。」
したくを終えたサーヤがレイヤに声をかけた。
「ああ。」
レイヤも返事をし、ウィンドミルを後にした。
_____
『ッ・・・!』
川風アパートの二階、ルナたちの住む部屋。
スネリともっけは、ご飯の買出しに行っていた。
そのときのことだった。
「い・・・た・・・」
「・・・月の模様だ・・・また祖父さんか・・・?」
タイがつぶやくと、それが実際に起きる。
直接頭に響き渡る声。
《ルナ、タイ。もうわかっているだろう?その手の甲の模様。
レンメイが残した物に、通じる文。ここからは自分で考えろ。
お前たちに、本当にレンメイの力と竜堂 清吾の血が・・・力が、受け継がれているのなら。その文を駆使し、”あるもの”に近づけるだろう。私がお前たちと話すのはこれが最後だ。よく覚えておけ。
その文は、レンメイとつながりのあるもの。
絶対に失うなよ》
勝手に自分ひとりで話し、それっきり声が聞こえなくなってしまった。
「お母さんと・・・つながるもの・・・?」
ルナが、右手の甲をさすりながら、言った。
「・・・あの祖父さんの言うことが本当なら・・・
こと模様、消える可能性もあるってことか?」
「そうだね・・・
ふうりたちからはまだ連絡が来ないし・・・
なんの手がかりもない・・・。多分、ふうりたちが探しても情報はみつからないと思う。なら・・・」
「いいのか?ぼくとルナだけの能力で、全員を・・・」
「大丈夫。・・・私たちなら・・・・きっと・・・」

ルナたちは、お互いの顔を見て、力強く、頷いた。
_____
サーヤの過去が、解き放たれる―――――

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