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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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大きな爆発音。
マテリアル達の悲鳴や、呪文を叫ぶ声。

これが魔王の真の”力”なのだと言うことを、痛いほど思い知らされた。

そう思っている暇もなく、次々と闇の力で攻撃が下される。
今まで戦ってきたカンと、自分の持つ力だけを頼りに、マテリアル達は戦っている。
対しての魔王はかなりの余裕さ。
「・・・破魔のマテリアルのクセに、なにも出来ないのか?
まだ伝説の子のほうがマシだ。」
「っ・・・・・」
痛いところを突かれた。
でも、魔王はそんことも気にせず、新たなたくらみを実行に移す。
全く、悪魔という名の存在は、必ず有言実行なんだなと、少しばかり悪寒がする。
「私の血と力を分けられている子供だと言うのに、何だその弱さは。」
サーヤは唇を噛む。
サーヤの破魔の力は、レイヤやユウヤたちのように、即効で効くものではない。少なくとも、効果が現れるまで10秒から15秒は必要なのだ。
そのため、隙を見て力を使う必要がある。

サーヤの力は、全マテリアルの中で最強と言おうとも、不便なのだ。
笛を握り締め、サーヤは。
「っ・・・・お母さん・・・お願い・・・助けて・・・・」
呟く。
でも、何が起こるわけでもない。

その間にも、魔王の攻撃は続く。
鳴神は相変わらず力の使いすぎで動けない。
それはルナたちも同様だ。
そのときだった。

「紗綾、お前は綾香に似ている。
綾香のように愚かで、心を開きすぎだ。だから悪魔にだまされる。
・・・・・・・・愚かすぎて笑えてくる」
魔王がスッと両目を細めて、冷たく笑った。


その言葉に。
「今・・・・・」
サーヤが反応した。
「今・・・・・、なんて・・・・言った」
下を向きながらも、強い怒りが解る。
「なんて言ったと?”綾香のようにお前は愚かだ”といった」
「愚か・・・・?お母さんのどこが?
一方的に悪いのは、貴方達悪魔のほうじゃないの
人をだまして  傷つけて
最後には自分がだました人までも愚かだとののしって」
いつものサーヤからはとても考えられない強い怒り。
「気に入らないものや人を消すくらいなら・・・・・
自分が消えればいいでしょう?」
次の瞬間、ブワッと強い風巻き起こる。
「破魔の力よ・・・・今こそ・・・・最後の封印を・・・・・」
サーヤは呟く。
もう他のマテリアル達の声も、何も聞こえてはいない。

ひときわ強く風が吹き、その風が収まり、そこにサーヤがたっていた。
そのサーヤを見て、誰もが絶句する。

いつもの穏やかな茶色い瞳からはかけ離れた、鈍く光る黒。
その手には、破魔の指輪がはめられていて、もう片方の手には弓矢。

サーヤは魔王を冷たく睨むと、言った。
「魔界ごと・・・・消す」
+++
あ、サーヤのキャラ崩壊してるんですよ?
ネタバレですが
やっぱ悪魔の血ぃまざってるんですね。サーヤ

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