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フェアリーテイル ―雪国の氷―  完結
作者: ハヤチ  (総ページ数: 65ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL グレイ・フルバスター 二次創作 微グロ 
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「グレイ!!」

ナツはあたり一面を焼く。
それでも氷塊が溶けないという事は、かなり頑丈なのだろう。
グレイに巻きついていた茨は燃え、グレイは落ちる。

「おい、起きろ馬鹿!」
「う…わ、悪い…。」
「ほら、早く行くぞ。」

グレイは俯いた顔を上げ、遠くの核を睨む。

(ルド…エーガ…ギル…、俺を恨むなら、好きにしろ…。)

心でずっと溜め込んでいた感情が、溢れそうになる。

(だがなぁ、仲間を巻き込むんじゃ…)

心の葛藤がついに、声にでる。


「ねえええええええええええええええええ!!!」

グレイがいきなり走り出す。
唐突の事にナツは混乱したが、すぐに追いかけた。


―氷塊・核の道の入り口―


「きゃあああ!!」
「あっ!」

縄でルーシィとウェンディが弾き飛ばされた。
エルザは軽く舌打ちをする。

「まだ、防御形態のままなのかっ!!!」

すぐに『天輪の鎧』に換装し、走り出す。

「舞えっ!剣達よ!」

全ての剣が縄に当たる。
その瞬間、縄は茨になった。

「これで、いいはずだ!」

ルーシィが茨に絡まれる。

「あっ!」
「ルーシィ!」

エルザは奥で無事にいる事を祈り、ルーシィを助けた。


―氷塊・核の道―


「…エルザ達はちゃんと攻撃してるのか!?」

未だにナツとグレイの所は茨。
それもそのはず。
氷塊が分量良く、攻撃本能を分け与えているからだ。


「はぁ、はぁ…っ。」
「グレイ、平気か?今から走り抜けるけど。」
「ああ、早く行こう…。」


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