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*5*
〜サンジ&ルフィ&チョッパー〜
「に〜く♪に〜く♪」
「わったあめ♪わったあめ♪」
「だぁかぁら!買わねーって言ってんだろ!!」
サンジは怒りを通り越し、疲れ気味だ。
「いいじゃねぇかよぉう。肉ぐらい。ちょっとだけだって。」
「お前のちょっとはどんだけ多いと思ってる!ナミさんから貰った金が無くなっちまうよ!!」
ついにブチ切れたサンジは、ルフィとチョッパーを置き去りにし、食べ物屋へと足を運ぶ。
「待ってくれよサンジぃ〜。」
チョッパーが追いかける。
「はいはい。わかったよ。天・才・ドクター!!」
「えっ?そっ、そんな、天才っていわれたって・・。うれしかねぇぞぉコノヤロゥがぁ♪」
チョッパーはその場で訳のわからないダンスをしている。
「おいチョッパー!サンジにおいて行かれたぞ!」
「はっ・・!しまったぁー!!」
「にくー!」「わたあめー!」と叫びながら、ルフィとチョッパーは走り去っていた。
一方、サンジは。
「いらっしゃいませー!」
「オゥッ!レディ!!」
サンジのレディセンサーが反応したらしく、いやらしい目からサッと紳士的な態度になり、美女に声をかけた。
「こんにちは、麗しきレディ。」
「まあ、お兄さん料理できるんですか?」
「腕には少々自身があります。・・・まぁ、お嬢さんに食べていただけるのであれば・・。僕の腕は何十倍にも上がりますよ。」
と、(美女にとっては)ナンパ、(サンジにとっては)美女と楽しくお話ししている。
サンジは美女がドン引きしているのを察したらしく、
「あ、失礼いたしました。そこの肉と魚、お願いします。」
「はい!550ベリーになります!」
「それと・・・。・・・ください。」
「はい。いいですよ。」
サンジはそういって、店を出た。
「ゼェ――・・・。ハァ――・・・。さっ、サンジ・・・。やっと追いついたー。」
ルフィとチョッパーが息を切らしている。
「・・・ほらよ。買い出し終わったから、帰るぞ。」
そういって差し出したのは・・・、わたあめと肉だ。
「「おぉぉぉぉおぉ!!」」 「サンジ、買ってくれたのか?」
「別に。ナミさんから貰った金を余らせるのもなんだと思ったんでね。」
サンジが少し表情をゆるませる。
「ありがとな!サンジ!」
そうルフィが言ったのを最後に、3人(?)はサニー号に向かって歩き始めた。