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もし明日地球が滅びるとすれば、俺は一体何をするだろう?
作者: 裕  (総ページ数: 10ページ)
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*4*

「ん〜…美味しい。」
「生兄ぃの飯うめえ!」
「そうか。智里は食ったことねえもんな。」
「…まあまあだな。」
「…。じゃあ食うな。」
「あ、許して!食うから!」

そういえば、伯父が居なくなってもう3年。俺は、何でこんなにも幸せなんだろうか。学校にも行かず、一日中家でごろごろしてて…。幸せって感じるはずもないのに…。

「…何?生ちゃん。」
「え…。あ、いや、何でもない。」
「…?」
「…。生兄ぃ、この人のこと好きなのか?」
「は!?何で俺が!!」
「だって、男は好きな奴の顔良く見るだろ?」
「…っ。」

とんでもない。俺は、俺は…!

「私は好きだよ。生ちゃんのこと。」
「は!?」
「えー。俺じゃねえの?」
「玲央はクラスメイトでしょ?」
「ちぇ…。」

何を言うんだ、こいつは。俺は好きじゃねえぞ!俺は、俺は螢のことなんか…!

「生兄ぃは?」
「え?」
「この人のこと好きなんだろ?」
「俺は、…。だ、誰がこんな奴!」
「え〜?」

螢と智里が声を揃えて「え〜?」って…。意外と気が合うのか?
…。俺が螢のことが好き?そんなこと

「あるわけねえだろ。」
「え?何か言った?」
「お前らもう帰れ。」
「やだ。」
「あ?」
「まだ食べ終わって無い。」
「…。帰れ!」
「…生ちゃん?」

何で…何で俺はこんなにイライラしてる?何で…。
本当に…
もし明日地球が滅びるとすれば、俺は一体…何をする?
何をするだろうか…?

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