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中助の地震の出来事
作者: すみた  (総ページ数: 23ページ)
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10~ 20~

*10*

第9話
俺は昏睡状態だった。だが、3ヶ月がたつと昏睡も治った。
久しぶりに外を見る。復旧工事が行われていた。
櫻さんに話を聞くと電波は前より復旧し、まだまだ使えないところはあるが前よりは多くなったって。
ふと思い出した。俺の家はどうなっているのか。復旧工事で
物などがなくなっていないか。俺は力を振り絞って走った。










無我夢中で走った。奇跡的にまだここは工事が始まっていなかった。
俺は大事なものをすべてリュックにいれた。たとえ壊れていても。
掘り出していると、1つのタイヤがあった。しかも細い。これは
俺の自転車だ。初めて自分で買った自転車。
見事に破産されている。まあしかたないか。
また掘り出していると硬いものが見つかった。



















金庫だ。先祖代々伝わる絵巻や小判など金の延べ棒があった。俺はそれもすべてもって闇市に向かった。そこで売買してくれるからだ。


といいたいところだが先祖代々伝わるものなので売ってはいいのかを
聞いた。

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