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作者: チョコ★ ◆.zuTcWIMPg (総ページ数: 112ページ)
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*26*
寝泊り合宿
今、私は部室の椅子にもたれてうとうとしている。
「いるか?」
「ん〜?何ぃ」
「ちゃんと聞けよ」
「だって眠…グゥ」
―――バシっ。
「起きろよ。」
「痛ったぁぁぁぁあああ」
頭を押さえながら片目を開けると…………
はい。予想のとおり、今回大活躍?!の高井がいます。
「寝泊り合宿いったことあるか?」
「たべまくり合宿?!」
―――バシ。
「痛ったぁぁぁぁあああ!!もう、無造作に人たたくのやめようよ?」
「お前、耳遠すぎ。ね・と・ま・り・が・つ・しゅ・く!!」
高井が一文字一文字叫ぶ。
なんか、可愛い。
「寝泊り合宿って何?」
「コレ。」
高井は私にパンフを渡した。
「山・海・森に囲まれて自然を学習するツアー?」
「そうだ。ったく、毎年行かなきゃなんねーからめんどいな。」
「・・・いつ?」
「明日。」
「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!」
「何?!ナンだよ!」
「用意してないけど。」
「マジか?!早く家かえって用意してご飯食べて風呂いってはや≪以下略≫」
私は高井に怒鳴られたので急いで帰った。
「・・・何用意すればいいんだろ。」
私は自分の部屋に入った。
高井にわたされたパンフの持ち物欄を見た。
「えっと…、お金・着替え・カメラ・その他自分の持っていきたいもの・水着・下着(10枚)」
「はぁ〜〜〜?!」
その他自分の持っていきたいものの次に書いてある
水着、下着は明らかに誰かが鉛筆で書いた字だ。
これは・・・・・・・・・・
相原だな。うん。
私はぶつぶついいながら水着を入れた。
「下着は・・・・一枚でいいよね。うん。」
「っできたぁぁぁぁぁあああああ!!」
私はやっとの思いで用意をした。
―翌日。
「いるか、遅いぞ。」
はい、私、遅刻しました。
「さぁ、っということで」
「勝手に仕切るな!!」
その後、また高井にたたかれたことはいうまでもない。
「ついたぁぁ」
私は思わず感嘆の声を漏らした。
ここまで片道2時間。電車で乗りついでプップーという感じで
ここにたどり着いた。
その、喜びもつかの間。
私たち5人には悲劇が起きた。
「ここが宿ぉぉぉぉおおおお?!」