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――放課後ロックンロール。ヒステリック姉さん再び。
作者: チョコ★ ◆.zuTcWIMPg (総ページ数: 112ページ)
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*57*
《ここから回想シーンへ変わります》
「僕は・・・君が好きです。」
小6の夏。
私は初恋の人に告白された。
「私も・・・・。私も小太郎が好きっ」
私はすごく嬉しかった。
でも、
幸せはあの子によって壊された――――――
『藤原 沙奈』
少女マンガに出てきそうなくらい、美人だった。
でも、性格が―――。
「橋口さん。ちょっと来て。」
藤原さんに呼び出されて体育館へ向かった。
「あなた、桜木くんに告白されたの?」
「え。」
なんで知ってるの・・・。
「告白されたからって調子にのらないでよね。まじでむかつから。」
藤原さんは、いつも男子にみせる可愛い笑顔とは裏腹に
私をにらんでいる。
「調子になんか・・・のってないよ。」
私がおそるおそるいうと藤原さんはいきなり膝で私の
おなかをけった。
「ウッ!――――」
私がしゃがみこむと藤原さんが言った。
「これ以上桜木くんに近づいたら・・・・。どうなるか分かるよね?」
藤原さんは顔に不適な笑みを浮かべた。
そこから私の苦しい生活が続いた。
「ねぇ、いるか。」
小太郎に話しかけられても無視。
それしかできることはなかった。
――――ごめんね。小太郎。いつか、いつかきっと
幸せに暮らせる日があるから。願ってるから。―――−
私は心の中で泣いていた。
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