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君といた時間。
作者: 副生徒会長  (総ページ数: 26ページ)
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10~ 20~

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time5

夏休みの宿題は終わった。僕は頭はそんなに悪くないほうだ。学年で1位だった。今は多分少し下がって2、3位だろう。独学で進んでるから。あとおばさんのうちにいるのは14日もある。ちょっと気晴らしに探検に行ってくるのもいいかもしれない。と、僕はビーチサンダルを履いて、畑のほうに向かった。畑にはトマト、キュウリ、ナス、ゴーヤなど色々な野菜があった。表にある無人販売で売るらしい。その奥にはひまわり畑があった。すごく広い。ここは別に家のものでなくて、ただ家とひまわり畑が隣接しているだけで、共用の場所らしい。観光客もたまに来るという。ヒマワリは僕の身長157センチよりも高かった。おそるべし ヒマワリ。ふと、何かが動いていることに気がついた。向こうの通りにだれか人がいる。一人で・・・。僕は人とかかわるのが嫌なくせにその子の事が気になった。ヒマワリとヒマワリの間をかき分け、向こうの通りに出た。
そこに立っていたのは、薄黄色のひざ丈ワンピースを着て、軽くウェーブのかかった髪の毛を風になびかせている少女の姿があった――。

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