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*21*
「いまから説明するから…みんな黙って」
その言葉に、みんなが押し黙る。
徹平は、もう半泣きだ。
「この幻の力は…嫌な記憶を思い出させることもできる。だから、徹平みたいな能天気な人は、けっこう平気、ってこと」
『なるほど!』
「みんなひどい〜っ」
そう言って泣き真似するが…もちろん誰も信じない。
さすが徹平。全然信用されていない。
「…油断は禁物」
その言葉に、またみんなが押し黙る。
「…紗綾」
しずくが紗綾の耳元でひそひそと話す。
「紗綾は繊細だから…特に気をつけて」
「・・・うん」
しずくの目はいつにもまして真剣で…。
どこか、自分のことを考えているようだった。
ひっさびさの更新〜♪
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