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*32*
「じゃ、しょうがねえな」
そう言って、その悪魔は手を伸ばす。
「きゃああっ」
植物の蔓が伸びてきて、波香をつかむ。
突然のことに、みんなが驚く。
「…返して…波香を返して…!」
しずくが叫ぶ。
「地よ、敵を捕らえる腕となれ!」
徹平の力で、悪魔は捕らわれる。
「光よ、悪を打つ鋭き矢となれ!」
『炎よ、荒れ狂う獅子となれっ!』
「風よ、悪を切り裂く刃となれ!」
「雷よ、悪しきものを薙ぎ払え!」
みんなの一斉攻撃。
―――しかし。
「俺をなめるんじゃねぇ」
するっと腕から抜け、見事にかわす。
その手には、波香を抱えている。
波香は、いつの間にか精気を吸い取られたようで、ぐったりとしている。
「水よ、悪を貫く矢となれ!」
怒りにまかせ、攻撃する。
…すみません、ちょっと中断…
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