完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

無表情な美人転入生と僕の話
作者: aya ◆jn0pAfc8mM  (総ページ数: 23ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~

*21*

エピローグ 何だかんだで2学期のような感じらしく

9月2日、放課後。

私は、その冊子を机に置く。

「ありがとうね。それで、亮二くんが隠蔽してた訳?」

目の前には、担任の先生がいた。

「はい……気づかれてたんですか」

「ええ。もちろん気づいてたわ」

笑う先生に、対する私はため息をついた。

……悪魔襲撃計画は、これでおしまい。

亮二は助けてくれ、信と由衣奈も助け出された。

こんなに素晴らしいハッピーエンド、嬉しい以外のコメントはない。

正治が目を覚ましたと言うし、これから会いに行くつもりだ。

気がかりなのは、1つだけ。

何だか私が襲われるタイミングが良すぎた事。

ショッピングモールに行くなど、つけて行かない限り……

でもまあ、何もなかったからいいか。

私は上機嫌で、今日はひまわりでも見て行こうと笑った。


『……すまない』

「いいよ。佐和子さんにも会えたしさ」

『へえ。そういや息子さん、結婚するんだとさ』

「そうなんだ。じゃ、その日学校……副担任じゃん」

『不満か?』

「別にー」

『でも朗報だ。予定は日曜』

「っしゃ!」

『嫌なんだろ』

「別にー」

『嘘だ。俺は日にち知らない』

「ノー!」

『嫌なんだろ……?』

「別にー」

『で、どうだ?』

「計画は成功、かな。駒も機能したし」

『ああ、あのトラップとかな。さすが』

「けど危ないよね、先生」

『抹消するか?』

「馬鹿じゃない? そんな芸当出来ないって」

『いや、ふざけて言っただけだ』

「憧れてるの?」

『別にー』

「もっとぐだぐだして!」

『別にー……って何やってんだオレ』

「知らね。そっちはどう?」

『佐和子さんの夫……名前忘れたけど、つけてる。それなりに情報流した』

「そりゃよかった」

『じゃあそろそろ切るぞ』

「そうだね。じゃあまた」

『今度アメリカで会うか?』

「そうだね。凛にたかろうかな」

『おい……あんまり迷惑止めろよ』

「そうだね。じゃあまた」

20 < 21 > 22