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FAIRYTAIL  終焉の少女  完結
作者: ハヤチ  (総ページ数: 23ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL ルーシィ・ハートフィリア 二次創作 微グロ 
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第九章「私は今、存在している」


「アタシが、ルーシィ」
「な――」
「ナツ、アタシだよ…思ったんだ。幸せになるには、ここしかないって…」

仮面を外した茨姫―いや、ルーシィ。
ナツはただ、唖然としていた。

「るー、しぃ」
「ナツ…こんなアタシを、許して。ナツも、おいでよ」




「ナツ!違うのっ、それは違うの!!」
『騙されてるね』
「違う!違う!ナツっ、気づいて!」






鳥籠が、壊れる。
ナツは笑顔で、ただ近づいていく。


(一種の、魅了!?)





「ナツ」
「ルーシィ…



























ばぁか」

鳩尾に、火竜の鉄拳がはいる。




「ぐあ!」
「へへ…、騙されっかよ!」

最初から騙されたふりをして、相手が鳥籠を壊したら突撃。
以下にもナツらしい。

「あ、ぅ…!」
「ルーシィ、今だ!」













「ナツ…アタシどうやったらここから…、」
『壊すの、鬼灯を』
「…貴方達を?」
『私達は誰かの記憶から出来ている』
『全部を破壊すれば、貴方は出られるわ』

鬼灯が自ら砕け散っていく。

「!!なにやってるの!?」
『貴方は、皆に必要とされるから』
『僕達は、もう消えても何も苦じゃないよ』
「でもっ、貴方達だって生きているのに」
『存在できないから』
『貴方みたいに、存在できない』

最後の鬼灯が、ルーシィの近くにくる。


『…貴方は、誰からも愛されているから』
「…みんな…」
『元の場所に、お帰り』



最後の鬼灯が、砕ける。

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