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*153*
キィンッ、ギギィッ、ギンッ!!!
金属音が鳴り響く
「くっ!!」
「やるじゃねぇか」
ハザンに少し押され気味のリク。
一方、ルリィの方も
「ひゃッ!!」
「あんまり手荒な事は、したく無いんでね。早めに終わらせてよッ!!!」
こちらも苦戦中、何しろ、魔法を使う遠距離型のルリィには
ナイフを使う近距離型のタイルと、相性が悪い。
間を詰められては、ナイフを使い、間を開けるとすぐに詰められる。
それの繰り返しだった。
一度、二人は背中合わせに隣り合った。
「どうするの?」
「……考えがある。」
リクはそっとルリィに耳打ちした。
「え…でも!そんな事したら!!少しでも……遅れたら…!!」
「だいじょぶだ。信じろ。」
「………うん」
すると、ルリィはハザンとタイルの方を向いた。
「あなた達の…仲間になるわ」
「……その言葉、待ってたぜ」
ハザンが黒い笑みで言う。
「リク、彼方はもういい」
そう言うと、リクの方に右手をかざす。
すると、
ポンッ!!
水球が、リクを包んだ。
「ぐっ!!……ゴポ……」
顔を歪めるリク。
「これでリク……いえ、闇の勇者は捕らえられたでしょう?」
「 ああ!!」
「ありがとう。じゃ、行こうか。」
奥の部屋へルリィを案内しようとすると、
「……なんてね」
「「はっ(えっ)?」」
そう言うと、ルリィは思いっきり右手を振った。
その途端、
パンッ!!
小さな破裂音と共に、水球が割れた。
「「なっ!!!」」
「ルリィッ!!行くぞッ!!」
「OK!!!」
そう言い、ハザンとタイルを挟み撃ちにする
「ダークファイガ!!!!!」
「ウォータースプラッシュ!!!!!」
「「うあああぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!!」」
見事、ハザンとタイルを撃破した。