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作者: みるく (総ページ数: 39ページ)
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*26*
〜番外編〜花ちゃんの居なくなった夜
えっと、この物語は21話では書いてなかった話です。
そして!!!!!
初のカオリさん目線に挑戦します♪
(カオリside)
花「じゃぁ、ウチは帰ります!」
笑顔をで帰って行く花ちゃんを見送って数達と集会場所にむかった。
ウチらがつけばもう下の奴らはあつまっとった。
翔「じゃぁ、ぼちぼち集会を始めよおでぇ。」
翔さんの掛け声でいつも集会が始まる。
数「で、なにするんじゃ」
ウチの横でめんどくさそうに言う数。
たしかに、なにするんじゃぁ。
いつも、龍覇王の集会ゆうたら翔さんが決めとった。
じゃけど、今日は下の奴らが話したいことがある言うから渋々集会開いたけどのぉ。
カ「なんかあったんか?」
ウチからの質問にこくこくっ頷く下の奴ら。
「実は、最近変なチームができとおるみたいなんすっよ....」
一人の奴がぼそっと不安まじりの声でそう言う。
翔「変なチームじゃと?」
”チーム”っていう言葉に反応する翔さん。
数もぴくっと体が動いた。
カ「....そのチーム龍覇王を潰すんが目的かもしれんのぉ...。」
数「じゃけ。そうじゃとしてもわしらは負けん。」
さっきから声を出さなかった数がそう言った。
数と目が合うと大丈夫じゃっという目じゃった。
翔「そうじゃの、わしらは負けるわけにはいかんのじゃ」
翔さんも強気。
まぁ、翔さんが居れば龍覇王は負けない気がするけどのぉ(笑)
その時....
ピピピピ
ジャンバーに入れとった携帯が鳴った。
携帯を開くと、『理子さん』っと書かれていた。
カ「あ、ちょっと、ごめん、」
龍覇王の皆に謝ると翔さんがはよでぇっと笑顔で言ってくれた。
カ「はーい、理子さんどないしたん」
理「あ、カオリ、花ちゃんそっちおる?」
カ「え、おらんよ。さっきかえったけぇ」
理「まだ、花ちゃん帰ってきいひんのよぉ」
理子さんが予想外の事を言っとって頭がついていかん。
理「もう帰ってくるかものぉ、家の近く探してみるけぇ」
理子さんはウチにそう言い残して一方的に電話をきった。
ぴーぴーっと電話に機械音がはしってそのままウチは体から力が抜けて膝から崩れ落ちた。
数「カオリっ!」
翔「大丈夫か!!」
数や翔さん、下の奴らが駆け寄ってきとる。
そんなことよりも....。
花ちゃんがおらんくなった....。
もしかしたら、さっき話しとった変なチームが花ちゃんを...。
うちがせめて途中まででも送ってあげとったら....。
そう考えっとった時誰かに抱きしめられた。
数「カオリ、泣くな。....なにがあったんじゃ」
ウチを優しく抱きしめたのは数だった。
目から溢れるほど出て止まらない涙は数の服に染みついていた。
カ「数ぅ...。花ちゃんがっ..ひっく...まだ....家に帰っとらんって」
翔「花ちゃん...が?」
一番最初にびっくりしていたのは...翔さんだった。
カ「翔さん....」
ピピピッ
悪いタイミングでまた携帯がなった。
でも、出ようとした電話を数がとった。
数「はい。数です。...分かりました。こっちでも探してみます。」
そう言い数は電話を切った。
翔「数、理子さんなんじゃって?」
数「まだ、帰っとらん....。辺りを探してもおらんじゃと。」
カ「........」
涙が止まらない。
いつもより床が冷たく感じる。
翔「っ..!...くそっ。」
悲しそうな翔さんの顔。
翔さんも、きっと、自分を責めてる。
花ちゃん...。お願い帰ってきて。
翔さんのこんな悲しい顔見たこと無いんじゃぁ。
翔さんの笑顔はたぶん、ううん絶対。
.......................花ちゃんしか取り戻せない。
つづく....