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暴走族な彼。 ≪完結≫
作者: みるく  (総ページ数: 39ページ)
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10~ 20~ 30~

*3*

〜1〜母と父との別れ

花「......。」

ウチは桐本花。

あとちょっとで高校3年生。

残りの一年間は、二年間一緒に過ごした友達と居たかった....。

目の前には深刻そうな顔のお父さんとお母さん。

あまりの事に言葉が出なかった。


花「...本気なん?」

下を向いたまま言った。

顔を上げればお父さんがコクンっとうなずく。

母「花..。ごめんなさい..。残りの一年間友達と過ごせなくて.。」

お母さんの声が静まるリビングに響く。

お父さんの悲しそうなカオ..。

花「...広島か。」

ふと机に目を向ければ『アメリカに来い。』と書かれてるお父さん宛ての手紙。

こうなったのはわずか30分前の事だった。

〜30分前〜

花「ただいまぁ〜!」

いつものように高校から帰ってきたウチをお母さんとお父さんが出迎えてくれた。

そう..。本当にいつものように..。

リビングに行けばお父さん宛の手紙が置いていた。

花「おとーさーん!..これなーに?」

お父さんを見た。

少し寂しそうな顔で『話がある。』そう一言いった。

椅子に座った。

向かいにお父さんとお母さん。真剣な顔でウチを見ていた。

母「花...あのね..。」

花「..?」

父「..お父さんと..お母さんは..アメリカに行く。お父さんが働くこの会社は大きな仕事に成功したんだ。」

お父さんの目は決意した強い目にみえた。

花「...。」

それでもウチは言葉がでなかった。

母「それでね..?花は一人でしょ?お母さんの友達が広島に居てるから花は広島で暮らしてほしいの。」

花「...。」

素直にうなずく事ができなかった。

それで今に至るのだ。
    
                        つづく..。

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