完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*13*
序章
――パパ。マイク。私、行くから。
「じゃあね、パパ。マイクも……」
〈イエス、リッキィ〉
「ああ……しかし、リッキィ一人で大丈夫なのか? 母さんを――」
――フレ――カ。
私は首を横に振る。――大丈夫。マイクがいるもの。
「大丈夫。それに――」
未来で会うだろうパパの子孫もいる――。
――ド――リ。
「……私、千年後の未来に……行ってくるから――」
平和な世界をつくるまでは、きっと死なない、くじけない。
〈……いってらっしゃい、リッキィ〉
――フレ――ドリ――カ。
「……フレドリカ――」
拳を作って、私はカプセルの中へと歩いていく――。
ブツッ
――途中で、目の前にあった景色がぶっつりと切れた。
そして、目の前に今映っているのは――茶髪の青年。
「――フレドリカ、おはよう」
PR