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ポケモンストーリー コロシアム編
作者: たくと七星  (総ページ数: 36ページ)
関連タグ: ポケモン ポケモンコロシアム バトル アクション 恋愛 
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episode3「アゲトビレッジ」パート4


「10まんボルトじゃ!」
「ピーカッチューっ!!!」
 ローガンの指示でピカチュウはカポエラー目掛けて10まんボルトを発射した。
「回転して防げ!」
 しかしカポエラーは逆立ちで回転して10まんボルトを弾いてしまった。
「カポエラー、お前の恐ろしさを見せてやれ!」
 回転するカポエラーは無数に分身を作り出した。
「何?!」
 驚くローガンだが、分身はすぐさまピカチュウを囲んでしまった。そして次々とたいあたりをしてピカチュウにダメージを与えていき、本体が陰から負のエネルギーを浮き上がらせてピカチュウにダメージを与えさせた。
「スピードスターじゃ!」
 スピードスターを飛ばすピカチュウだがカポエラーは回転しながら空中を浮遊してこれをかわし、空中からスピンを繰り返して攻撃する。左右に動き回るカポエラーの動きは早くまともに攻撃することも出来ないでいた。
 地面に着地すると両足に炎をまとって炎の連続蹴りを浴びせていく。蹴りを受け続けるピカチュウ、最後の一振りで盛大に吹っ飛ばされてしまった。
「やめてえええええええ!!!」
 ムンが泣き叫ぶが攻撃は終わらない。ハイパー状態になったカポエラーは両足にダークポケモンのいエネルギーを込めると逆様で回転して黒い竜巻をピカチュウに向けて飛ばした。
「ピカーーーーーっ!!!」
 竜巻に飲まれたピカチュウは体を切り裂かれるようなダメージを受けて地面に叩きつけられ、そのまま力尽きてしまった。
「そんな、わしの相棒が・・・」
 敗北したローガンがこの状況が信じられないと膝を屈した。
「いやああああああ!お祖父ちゃんのピカチュウが!」
 憧れだった祖父の敗北にムンは泣き崩れてしまう。それを見ていたヌーンは静かにボールを投げた。
「マク!」
 中からマクノシタが登場してコワップ目掛けてきあいパンチを振るった。
「な、うわわわわ?!」
 突然の不意打ちに慌てるコワップだが、カポエラーが前に出てマクノシタのパンチを防いでしまった。
「ふー、危ない、何しやがるんだ貴様!」
 コワップが目の前を見ると、鋭い眼光で静かに怒るヌーンがいた。
「覚悟は出来てるのかな?いや、こんな奴にそれは不要だね。あんたはローガンさんのピカチュウを傷つけムンを泣かせた。彼女を泣かす奴は僕が倒す!」
「へ、随分と格好つけたことを!すぐに地べたに這いつくばらせてやるぜ!カポエラー!」
「カポーっ!!!」
 ハイパー状態になっているカポエラーとヌーンのマクノシタが対峙する。
「ヌーンさん・・・」
 涙で濡らした目でムンがヌーンを見上げた。
「心配しないで、君のお祖父さんの仇は必ず取るよ」
「うん!」
 泣いているムンに優しく微笑むトレーナーの姿は彼女の心を晴らすように輝いていた。コワップを見据えるとヌーンはマクノシタに指示を出した。
「マクノシタ、グロウパンチだ!」
「マク!」
 マクノシタはグロウパンチで攻撃に出た。しかしカポエラーはフェイントで先制攻撃しようとした。
「ねこだましだ!」
 すぐさまねこだましをしてカポエラーを怯ませてつっぱりをして後退させる。
「舐めた真似を!トリプルキックだ!」
 トリプルキックに出るカポエラー、マクノシタは足を掴むとカポエラーをスイングで振り回して投げ飛ばした。地面に土を浸けられたカポエラーは足に炎をまとって炎の蹴りをしてくる。マクノシタも拳に炎を溜めて拳を振るった。
 カポエラーが蹴りを振るうとマクノシタもパンチを振るって蹴りを払う。打ち合いと蹴り合いの度に火の粉が飛び交い戦いの場を熱くしていく。カポエラーはジャンプして蹴りを振るい炎の衝撃波を飛ばして来た。マクノシタまもるをしてこれをガードした。マクノシタはほのおのパンチで炎のエネルギーを拳に溜めて火炎を飛ばした。しかしカポエラーは体を回転させて防いでしまった・・・。

続く・・・。

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