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*8*
俺は肘にヒビが入っただけだったが、友達は亡くなった。
出血と損傷が酷く、病院に運ばれたときはすでに息は無かった。
俺のトラウマの元凶だ。
けれど、俺への攻撃は止まらない。
「あんたのせいで彼氏がケガしたんだけど」
いじめっ子集団のリーダー格である女子は、どうやらチンピラと付き合っているようだった。
「ちょっとやめろよ、花山だって何か理由があったんだ」
最初は反発してくる人はいたが、いじめっ子集団に抑えられてしまい、俺の味方は夕姫だけとなった。
「このままじゃ、死ぬのはのぞみんなんだよ!?」
「お前を巻き込むわけにはいかない」
必死に悩んだ、最終的になるべく遠くの高校に行くことを決めた。
「でも2人でって訳にもいかないよ」
「郁さんがいる」
郁さんに頼み込んだ。すると、あっさり了承してくれた。
「小さい頃からの付き合いの子達のお願いを断るわけにはいかないよ。お父さんにも言ってみる」
郁さんのお父さんは北見グループという大手会社の社長で、郁さんは社長令嬢で次期社長。
「いいって。家も用意してあるってさ」
やはり、この人はとんでもない人だ。
でも、俺は郁さんと夕姫には頭が上がらない。
2話終了です。夏休みがもう少しで終わってしまいますが、僕は暇なのでこうやって執筆活動ができちゃうんですねぇ
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