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*83*
〜ミッション6パート5〜
BGM:VALLIS-NERIA
みさえ「他のみんなは大丈夫かしら?」
零「ミッション成功のメールが来ないって事は、まだどこかの作業が終わってないんじゃない?」
ビラ配りの作業を終えた零・みさえ・リノンの3人はまだ作業が残っている逃走者の手助けに向かっていた。しかし、そんな彼女達の背後からは、ハンターが接近していた。
ハンター「・・・。」
零「ヤバ!ハンター来てるし!」
みさえ「ええっ!?」
3人はそれぞれ分かれて逃げる。特に、零とみさえは、アイテムの効果を使い切ってしまったため、簡単に振り切る術はない。ハンターに狙われたのは・・・。
みさえ「私ー!?」
みさえだった。標的にされた彼女は、なんとかハンターを撒こうと懸命に走る。しかし、プロの陸上選手並みのスピードを出すハンターから逃れるのは困難だ。2人の走る距離は徐々に縮まりついに・・・。
ポン
5:00 みさえ確保 残り9人
みさえ「せっかくあと5分のとこまできたのに・・・。」
ここまでの苦労が全て水の泡となった・・・。
ピピピピ
しんちゃん「『みさえ確保。』母ちゃん意外にしぶといな。」
歩「まあまあ。お母さんもここまで頑張ったんでしょ?」
Troyhorse「ついに一桁になったか・・・。」
マリオ(セクトラルさんの)「ミッションの方も大丈夫だといいが・・・。」
逃走者の数がついに一桁となり、牢獄の内部は不穏な空気が漂っていた。
ヲタク大王「メールがないって事は、まだどっか残っているんだよな?」
まりん「やっぱり蓄電辺りがかなりやばいんじゃない?」
すでにゴミ拾いを終えているまりん・たまえ・パワプロ君・ヲタク大王もまた作業を終えていない逃走者の手伝いに回ろうとしていた。しかし、彼らが向かった先に、ハンターが行く手を阻むかのようにやって来た。
ハンター「・・・!」
まりん「こんな時に!?」
だが、これだけではない。別の道からは、またもう1体のハンターが現れ、ほぼ挟み撃ちの状態になってしまった。
ヲタク大王「マズイ!もう1体来た!」
たまちゃん「ええっ!?」
4人は残された逃げ道を辿って懸命に走る。だが、ハンターの方も、かなりのスピードで彼らを追いかけていた。ハンターの餌食となったのは・・・。
たまちゃん「もう駄目・・・。」
ポン
4人の中で一番足が遅いたまえだった。
5:00 たまえ確保 残り8人
ピピピピ
まる子「『たまえ確保。』たまちゃんまで捕まったー。」
まりん「たまえちゃん、ごめんね・・・。」
パワプロ君「なんか悪い事しちゃったなー。」
ハンターから逃れる事が出来た残りの3人は、たまえに謝罪の言葉を露わにしていた。
その頃蓄電作業が一向に終わらない両津・当麻・しらの3人は、中途半端に繋がっているパイプを苦い表情で眺めていた。
しら「ハンターから見つかりにくい変わりに難易度が難しいなんて・・・。」
両津「泣き言を言ったってしょうがねーだろ。とにかく、わしらだけでは手に負えん。他の奴らの援護か来ねーと、終わりそうにねーなこりゃ。」
当麻(ヲタク大王さんの)「作者達に連絡をとるか。」
両津・当麻・しらは、3人だけでこの作業が終わりそうにないと悟り、残りの逃走者に一斉に連絡をとることにした。
ピピピピ
零「しらさんからだ。『蓄電の作業が一向に終わりません。早く手伝いに来てください。』まだ終わってなかったの!?」
ヲタク大王「こっちは終わったからすぐ行くよ。」
しらのメールに反応した逃走者はすぐ返しのメールを送る。
ピピピピ
しら「メールが一気に2つも来た。えーっと『こちらの作業は終わりました。すぐ行きます。』ビラもゴミ拾いももう終わってたのか・・・。」
当麻(ヲタク大王さんの)「あっちは単純作業だからな。」
メールが送られてから2・3分程経つと、ビラ配りとゴミ拾いを終えた逃走者達が、蓄電作業が行われている場所に辿り着いた。
まりん「ビラ配りはもう終わったの?」
零「まあね。ゴミ拾いの方も終わったみたいで。んで、しらさん。私達は何をしたらいいんですか?」
しら「パイプをバッテリーからステージの電源まで繋げるのを手伝ってほしいんです。ただ、色んな形が混ざってるから、とんな仕組みで組み立てたらいいか分からなくって・・・。」
手伝いに来た5人の目の前にはたくさんのパイプが無残にも転がっていた。
ヲタク大王「こりゃ道理で終わらない訳だ。」
こうして集まった5人と共に、蓄電作業が行われる事となった。彼らを含めた8人はまた改めて、組み立てに挑む。
リノン「・・・。」
零「縦まっすぐのやつを付けて、次は・・・。」
パワプロ君「左上に傾いているのを取り付けて・・・。」
後から来た5人はしらに見せてもらった図面を頼りにパイプを組み立ててゆく。人数が増えた影響からか、3人の時より効率よく、進んでおり、作業は順調にいっていた。
当麻(ヲタク大王さんの)「仕上げにこいつをはめれば・・・。」
(ピカー)
4:59・・・
4:58・・・
4:57・・・
4:56・・・
4:55・・・
当麻が最後のパイプをはめると、バッテリーからステージの電源まで電力が流れ、ステージが一斉にライトアップされた。これにより全ての作業が終了し、止まってしまったゲームの時間は再び動きだし、ミッションクリアとなった。
ミッションクリア
ピピピピ
カジカ「ミッションは無事に成功したみたいだよ。」
サザエ「よかったわね。」
リュート「あと5分。みんな頑張れ。」
ミッションクリアの知らせが入った事で、牢獄者は少し安心した。ゲーム終了めであと5分。果たして誰が逃げ切るのだろうか・・・?
(続く)
確保者の一言
みさえ「あーあ・・・。家や車のローンが返せると思ったに・・・。」
たまちゃん「私がここまで残れるなんてびっくりしたよ。まるちゃん、逃げ切れなくてごめんね。」