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*紹介文/目次*
――――――― 冷たい。
黒天の夜空から、さんさんと、粒が降る。
人通りがすっかり途絶えた夜道は、霧のような細かい雨が降っていた。何の明かりも見えない。街全体がぼうっとした闇で包まれていて、少し先もよく見えない。
……足がいたい。着物が重い。眠い。疲れた。
吐く息も白く結晶する寒さと、針のような霧雨は容赦なく体の奥まで響いていく。手の先足の先が寒さで痺れて、感覚もおかしくなって、本当にこれらが自分の一部であるのかさえ曖昧だ。
けれどこれも、あと少し。
思うに、
この寒さを感じることさえ、きっと幸せなことなのだから。
10~ 20~
*11*
ウヒャ(∀`)
ありがとうございます!
ネタに詰まったら、神話に逃げる。昔からのクセです(汗
さばさばした女の人が好きなんで、由雅さんには極限までさばさばしていただく予定です(笑)