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さぁ、復讐を始めようか【完結しました!】
作者: 杏里  (総ページ数: 54ページ)
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5話 「さぁ、楽しいお遊戯の始まりだ」

「……ああ、気が狂いそうだ」
許せないよ。あの女が。

狂ってる?
うん、知ってるよ?
私は、狂気に身を任せる。狂気は、どこまで私を連れてってくれるのかしら?



体育祭の次の日。
部活もなんとか無事に?終わり、帰りのバスに乗った。
もちろん、隣には詩織ちゃん。
通路を挟んだ隣には、大城梓がいる。
そしてなぜか、神崎ナノカが居ない。
(……ついにハブられたか……ざまあみろ)
いや、作戦かもしれない……
……まぁ、いいか。
私には、関係ないし。

私たちが降りるバス停が近づいてきた。
「詩織ちゃん」
「何?」








「さぁ、楽しいお遊戯の始まりだ」







私の言葉を聞いた詩織ちゃんが、楽しそうに笑った。
(……覚悟してろよ。大城梓!!)

“復讐”という名の海に溺れた私は、さぞかし滑稽だったろう。
でも、私は………!



私達が降りるバス停に止まった。
私は「ばいばーい」と笑顔で話しかけてくるあの女の目の前に手紙を突きつけ……



破った。






「……こんなもんで、許されると思うなよ」

運転手さんに笑顔で挨拶をし、バスを降りた。


「あー、面白かった!!!」
私と詩織ちゃんは、バス停で大笑いした。
「今頃は、悪口大会だろうね☆」
詩織ちゃんが、すごく楽しそうに笑う。
「文句があるならかかってこい!! 柔道場でなら負けないよ☆」
そんじょそこらの女子(体重差がかなりある方なら除く)には、勝てるような気がする。
……伊達に毎日喧嘩してるわけじゃないよ?
「後光が差してる!!」
「……街灯のせいじゃない?」
うん、きっとそうだよ。いや、絶対そうだよ。
それ以外あり得ないね。

「んじゃ、ばいばい」
「ばいばーい」
また、明日ね。
その言葉を飲み込み。家に入った。

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