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さぁ、復讐を始めようか【完結しました!】
作者: 杏里  (総ページ数: 54ページ)
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*8*

6話 「自業自得って言葉は、あんたの為にあるんだよ?」

その次の日。
同じ時刻に、同じバスの席に座る。
なぜか、大城梓も同じ場所。
昨日と同じ。
でも、1つだけ違う。それは・・・私の手に、破った手紙が握りしめられているって事だけ。
「・・・楽しみだね〜♪」
「うん! ・・・早く、泣いてくれないかなぁ?」
「いや、泣いたらあの汚い顔が更に汚くなる」
「・・・詩織ちゃんが言うと、納得できるのはなぜ?」
・・・ブ・・・私みたいな人が言うと、他の人に100%殺されるけど、詩織ちゃんが言うと、納得できる。
やっぱり、詩織ちゃんは違うなぁ〜
羨ましいよ。

私達が降りるバス停になった。
怯えた目で見つめてくる彼女に、私は微笑み、目の前でビリビリと手紙を破き、彼女に押し付けた。

「自業自得って言葉は、あんたの為にあるんだよ?」

彼女が、涙目になる。

「泣くなら泣けよ」

そして、とっとと朽ち果てろ。
私は絶対に許さないから。
「・・・行こう。詩織ちゃん」
私は詩織ちゃんを連れ、バスを降りた。

「あー、楽しかった♪」
「無様だったね〜♪」
そう言って、私達は大笑いした。




これは、イジメなんかじゃない。







これは、復讐。

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