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さぁ、復讐を始めようか【完結しました!】
作者: 杏里 (総ページ数: 54ページ)
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作者: 杏里 (総ページ数: 54ページ)
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*9*
7話 「・・・嘘に決まってんじゃん。ばぁーか」
小説本文 大城梓が泣いた日から、丁度3ヶ月。
12月になった。
大城梓への復讐は、一旦休憩。
次は、本命(神崎ナノカ)。
「次は、“本命”だよ? 詩織ちゃん♪」
「楽しみだねっ☆」
「うん! じゃ、私は駒を動かしに行って来る☆」
「使えるものは使わなきゃね〜」
詩織ちゃんが、一気に悪い顔になる。
「そうだね♪ じゃ、行って来ます!」
「いってらっしゃ〜い!」
私は、大城梓と仲がいい人に、狙いを定めた。
「・・・愛美ちゃん」
「何?」
彼女は、山内 愛美。
影が薄いんだか目立つんだかよく分からない子。
・・・昔、私をいじめていた。
(・・・あんたを利用する価値があるか無いかは、私が決める)
「あのさ・・・大城さ・・・梓ちゃんに、伝言お願いできますか?」
「うん、いいよ!」
彼女は、笑った。
(・・・その笑顔、いつか壊してあげるね・・・?)
「あのね・・・『今までごめん』って・・・
手紙破いたり、やりすぎだったかな・・・って・・・
私、最低だよね・・・梓ちゃんは、酷いことしてないのに・・・!」
・・・なんて。思ってませんが何か?
私は、涙(目薬)を流す。
「ほんとうに・・・ごめんって・・・伝えておいてくださ・・・ぐすっ・・・」
『悪魔』って呼ばれてもいいよ?
私は、詩織ちゃんさえいれば、何も怖くないから。
「伝えておくから、泣かないで?」
・・・単純で、ありがとう。
これが演技だってこと、彼女は全く気づかないみたいね。
「・・・ありがとう・・・!」
私は、頭を下げて、廊下へ出た。
そして、呟いた。
「嘘に決まってんじゃん。ばぁーか」
復讐って、面白いな。
楽しみにしててね?
大城 梓。神崎 ナノカ。
詩織ちゃんと私を傷つけた事を・・・・
後悔させてあげるから。
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