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*9*
雪斗は信じられなかった。
もちろんふつうは驚く。
雪菜本人も理解し切れてないのだ。
雪斗は、本当に、雪菜か、これは夢か、と目の前の雪菜の存在を疑う発言を繰り返したから、雪菜は怒った。
雪菜「もう!
本当だっつってんでしょバカゆーちゃん!」
雪斗「うわ、わかったわかったからっ。
おこるなぁぁあ!」
今ごろ雪斗の母は、おどろいているだろう。
そんなこと気にしているヒマはない。
雪菜をなだめながら、雪斗は少しほほえんだ。
雪斗「うん。雪菜だ」
そんなことを言いながら、頭をなでようとする。
──────が。
スカッ・・・。
雪斗「うわああああ通り抜けたぁああああ!!」
雪菜「きゃああああ手がスカッてええええ!!」
その時、雪斗の母がきた。
雪斗母「うるさい!
ご近所さんに迷惑でしょ!」
雪斗「わぁ、母さん!
いや、ここに雪菜がいるんだ!」
雪斗母「なに言ってんの!
雪菜ちゃんはなくなったのよ!
それに誰もいないじゃない!」
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