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I love you 完結っ!!!
作者: みゆう  (総ページ数: 21ページ)
関連タグ: 神様 幽霊 運命 
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10~ 20~

*20*

 時はすすみ、人間界───。

 雪菜は走る。


雪菜「はあっ、はあっ・・・!
   ゆーちゃん、どこっ・・・!?」


 そして、行ってた学校のうら───。

 そこの公園に、彼はいた。

 息を整え、話しかける。


雪菜「ゆーちゃん」


 そう言うと、ビクッとかたをふるわせ、雪菜の方を見る。


雪斗「・・・何」
雪菜「何じゃないよ。
   ごめんね、あたし死んじゃって。
   もっと早く気持ち伝えたらよかった」
雪斗「オレが守れなかった・・・」
雪菜「ちがう!
   ゆーちゃんはいつも、守ってくれた!!
   なぐさめてくれた・・・!!
   だから─────泣かないで・・・」


 そう言われて、雪斗は気がついた。

 自分が泣いていることに───。


雪斗「ゆっ・・・きなっ!!」


 彼は泣く。


雪菜「ゆーちゃっ・・・!!」


 彼女も泣く。

 うわああ、としばらく泣いた。

 たくさん泣いた。

 泣きおわると、2人はブランコに座った。


雪斗「そうだ、・・・」


 ブランコがきしむ。

 彼が立って、彼女に自分のパーカーをかぶせる。

 そして───抱きしめた。

 パーカーは自分でもさわれる・・・。

 パーカーごしの温もりを、2人は感じた。


雪菜「・・・もう、思いのこしたことはないや・・・」


 そう言うと、雪菜は白く光った。

 人間界にくるときみたいに───。


雪菜「あっ・・・!!
   ──────え?」


 その時、声をきいた。

 2人とも、その声をきいた。

 やさしくて、暖かい声───。


クレア『もう・・・未練はないね・・・!!』


 雪菜は天へのぼっていく。

 手をのばしても、届かないくらいに。


雪菜「ゆーちゃん!」
雪斗「雪菜!」


 おたがい、名をよんだ。

 忘れぬよう、大きな声で。

 そしてこう言いはなつ。


「「キミが好き」」


 彼女はほほえみ、きえた。

 のこされた彼は、泣いた。

 好き・・・。

 大好き・・・。

 だからキミにとどけたかった。





 ────? love you────

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