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*28*
「甘いよ! 本物はこっち!」
「え!?」
この声は……。
佳澄さんと光ちゃんが、金属バットを振りかざして鏡を叩き割った。そして、タイマーが消える。
「タイマーが消えた……ミッションクリア……」
あ、あぶないところだった。怖すぎて漏らすかと思った。さすがのショウも、息が荒い。
「まったく、爪が甘いってのよ! 人の話は最後まで聞かないとだめだよ、ネク?」
「す、すみません佳澄さん。本物はこっちだったんですね」
「やっぱり私達がいないとダメみたいねー」
ちっ、とショウの舌打ちが聞こえる。
光ちゃんは笑って、
「でもね、私達も、『金属バットを使う』っていうヒントしかわからなかったんだ。だから、今日のミッションは4人でクリアしたんだよ! やっぱり組んで正解だったね、ショウさん!」と言った。そうだったのか。
それでもそっぽを向くショウだったが、佳澄さんと光の一言でポーカーフェイスは崩れ去る。
「それにしても、なんでそんな格好なの!? 超ウケるんだけど!」
「あ、ほんとだー! ふたりとも似合ってるよ! かわいい!」
2人にそう言われ、ショウの顔が湯気の立ち込めそうなくらいに真っ赤になる。私達が笑うと、ショウは恥ずかしそうに「ぜってぇゲームマスター……56す!」と小さく叫んだ。
Let me go
Gravity
What\\\'s on my shoulder?
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