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素直になれなくて
作者: 冠座士  (総ページ数: 15ページ)
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10~

*1*


  4月 クラス替え(リク視点)

高校2年になり、クラス替えがあった。
そのせいで、仲が良かった奴らと離れてしまった。
話せる奴はいたけど、会話が長く続かない。

「はぁ〜」

無意識にため息をついていたらしい。
後ろから声をかけられた。

「なんでため息?」

声をかけてきたのは、女子から人気があるヒカルだった。

「わかんない…。無意識だったから」

「そう…」

会話はそこで途切れ、ヒカルはどこかへ行ってしまった。
その姿を見たあと、なぜか寂しく感じた。



新しいクラスになってから10日がたち
このクラスにも十分に打ち解けていた。
そして、ヒカルとも話せるようになった。

「ヒカル、今日って部活?」

「あぁ」

「そっか…。頑張ってね!」

「ありがとう」

「…うん」

いきなり笑うなよ…。
ドキッとするだろ。それに、顔が熱い。
まぁ、ヒカルはたまにしか笑わないから、仕方ないよな…?
よし、家に帰るか。ヒカルと遊びたかったな…。

そして俺は、家に帰った。



クラスが変わってから、18日がたった。


「リク、ちょっといい?」

「…うん?別にいいけど」

「じゃ、こっち来て」

帰り、ヒカルに呼び出された。
心当たりは全然なく、頭の中に?が浮かぶ。
とりあえず、ついて行くことにした。


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