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素直になれなくて
作者: 冠座士 (総ページ数: 15ページ)
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作者: 冠座士 (総ページ数: 15ページ)
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*7*
リクの家(リク視点)
朝、いつもの時間に起きて
いつものように準備をしていた。
すると、母親が
「リク、お友達が来てるわよ。早くしなさい!」
「えっ!誰?」
「ヒカル君だっけ?あのカッコイイ子よ」
「嘘!何で?!」
名前に反応して、窓から外を見ると
ヒカルが家の前に立っていた。
しかも、目がしっかりとあった。
リクは急いでバッグに弁当を入れて
ヒカルが待っている外へと出た。
「何でいるの?!」
「お迎え」
「いいよ、別に」
「そっか。一緒にいたくないっと」
「…ちがう。そうじゃない」
「じゃぁ、何で?」
「だって…。恥ずかしいし…」
「何で、恥ずかしいの?」
「何でって…」
また、図書館の時みたいになってる!
「言わないの?」
「…。言わない!」
「あっそ」
「あっ!」
優しいと思ったら、突き放された。
・・・・・寂しい。
そう思って、ヒカルの手をつかんだ。
「…ヒカル、が、好き…です」
「本当に…?」
「本当だから」
「そっか。俺も好きだよ、リク」
そう言って、道の真ん中でキスをした。
外で…!!
リクの顔は真っ赤になっていて、それを見たヒカルが
「リク、可愛いよ」
と、低音のよく透る声で言ってきた。
リクの顔はさらに赤くなり、体温を一気に上げた。
その時のヒカルの顔は
いつもの意地悪な顔に戻っていた。
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