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素直になれなくて
作者: 冠座士  (総ページ数: 15ページ)
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10~

*8*



 学校の教室 昼休み(リク視点)

弁当を食べ終わり、何をするか考えていると

「リク。今、ヒマ?」

同じクラスにいるヒロシに声をかけられた。

「ヒマだけど…。何?」

「あっちで、シュンが面白い話をするって。
 それで、人探し」

「面白い話か。わかった、行く!」

ヒロシに誘われて、シュンのいる場所についていくと
すでに、何人かがそろっていた。

「あっ、ヒカル」

「リクも聞くのか?」

「面白いって聞いたから…な」

ヒカルがいるとは考えてなかったため
顔を見た瞬間、温度が1度上がった気がした。

ヒカル以外に、ヒロシ、シュン、そして俺が集まった。


「もういいか。話ってのは…」

シュンが話し始めた。

「実は、この学校に、いや、この学年に…」

シュンは無駄に話を伸ばす。
待ちきれなくて、何か言ってやろうとしたとき
ヒカルが口を開いた。

「お前、めんどくさい。もう、いいわ」

ヒカルがどこかへ行こうとしたのを
追いかけようとすると、
ヒロシがヒカルの方へ行った。

「そんなこと言うなよ。話、聞こうぜ」

「…わかったよ」

 俺が言いたかった。俺が、追いかけたかった。
なぜだか、リクはイラつきを覚えていた。


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