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*2*
「あなたがふさ子さん?」
「はい。」
私は、篠田加奈子。小学六年生です。
「あなたが、私のお世話係の篠田さんですね。これから、よろしくお願いします。」
うん。その言葉から分かる通り、私が担当する一年生の竹永ふさ子さんは大人っぽいよね。
「そんな、堅苦しい挨拶なんてやめてよ。もっと、ため口でいいんだよ。」
「そうなんですか?私が読んだ『大人のマナー2013』ではこれぐらいがちょうどいいと書いてありましたが?」
この子、いつもどんな本読んでんだ?
「あ、いや。それは、ほら大人のことでしょ。」
「だけど、私たちはこれから大人になっていくんですよ。」
うう、私は早速心が折れるかも・・・。
「まあ、いいや。じゃあ、なにかお話でもしようか。」
「はい。」
「じゃあ、何の話がいい?」
「・・・。」
「プリキュアとかは?」
「プリキュアですか?」
よし、食いついてきた。これだったら、どうにか話せるかも・・・。
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