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*3*
それから、二十分プリキュアの話をした。っといっても、9割がた私が話していたんだけどね。
「聞きたいことがあるのですが。」
「ん?何?」
「プリキュアって何ですか?」
「・・・。」
え、今までどうやって話についてきたの?
「プリキュアって、周りの子が言っていること以外分からないのですが・・・。」
「じゃあ、今までは?」
「一応、話に相づちをうっていた感じです。」
「分からないまま?」
「はい。それも、社会人にとっては必要なことですから。」
「本当に、一年生?」
「まあ、属にいうピカピカの一年生です。」
「そっか。じゃあ、お姉さんちょっと頭を整理しにいくね。」
「私も、そうしたほうがいいと思います。」
私は、ふらふらと屋上へ行った。風が冷たい。あの子は一体どういう生き物なのだろうか。私にはその答えは分からない気がした。
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