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鳳凰学園協奏曲-カルテット-【完結!】
作者: 鳩麦白夜 (総ページ数: 101ページ)
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作者: 鳩麦白夜 (総ページ数: 101ページ)
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「…ここは」
「…パン…にゃ…?」
レリクと海馬の千年秘宝によって斬られたパンにゃの第一声は、普段のソプラノ声ではなく、ハスキーのどこか魅力がある低い声になっていた。
そんなパンにゃにクリスは戸惑うしかなかった。
「…リリアの写し身よ。苦労をかけたな。すまない、過去の一例がこんなことになってしまうとは…」
「い、いえ、滅相もございませんっ」
高貴な雰囲気を漂わせるパンにゃに思わずクリスも一礼した。
「ねぇ、海馬君。一体どうなってるの?それに、いきなりあの猫もどきが見えるようになったんだけど…」
「フン。俺とレリクが使用した千年秘宝の相対する効果が高まった故、周りの人間にも見えるようになっただけだ。…それに、今のあの猫もどきはエジプト王朝の王アギトの魂そのものだろうな」
花を安全なところに修羅は避難させながら、怪訝な目で海馬を見た。
海馬は淡々と説明した。
「…本当の意味で役者が揃ったんじゃないのかな?源次郎」
「…っ!!貴様はまた私の邪魔をするのかあっ!!」
レリクの挑発的な言葉に激昂した源次郎は凄まじいスピードでアギトに飛びかかった。
「…パンにゃには触れさせないっ!!」
「…リリア…っ!」
素早くオアシスに変化したクリスによって源次郎の攻撃は防がれた。
「貴様ら!!速く変化しろ!」
「はいはい。生徒会長様は人使いが荒いこと」
「…もちろん!」
海馬の命に苦笑しながらも修羅は阿修羅に、レリクはヴァーに変化した。
「源次郎!貴様は今日で終わりだ!」
「戦ってくれ、みんな!」
海馬を後押しするようにアギトは唇を噛み締めた。
「覚悟!理事長先生!!」
「貴様ら餓鬼に私を倒せると思うなよ!!」
お互い牽制しながら、武器を構えた。
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