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とある冷気の絶対零度
作者: 赤鳥さん  (総ページ数: 7ページ)
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*4*

第5章 決着、そして…

狂助「俺を倒して敦にでも聞くんだなぁ!」
:1
御坂「黒子、アイツが壁を作ったらテレポートで壁を消して。その隙に超電磁砲をぶち込んでやるわ」
黒子「分かりましたわ!」
御坂「行くわよ!」

御坂は狂助に向けて電撃を放った

狂助「無駄だぁ!」

狂助は氷の壁を作り電撃を防ごうとした。

御坂「黒子っ!」
黒子「はい!お姉様」

黒子は壁の近くにテレポートし壁に触れてテレポートさせた
その隙に御坂は超電磁砲を打ち出した。

狂助「無駄って言わなかったかぁ?」

狂助は靴と地面を凍らせて、滑るように超電磁砲を避け、氷の銃で黒子の足を撃った

黒子「きゃあぁ!」
御坂「黒子!どうして…滑っただけじゃ超電磁砲を避けられるわけが…」
狂助「ねぇよなぁ?」

狂助はケラケラと笑いながら氷でなにかを作って御坂に投げた。

狂助「ほらよ」

狂助が御坂に投げたのは丸い氷の球体だった。

御坂「これは…!?」

御坂はとっさに身を後ろへ飛ばし、氷から遠ざかった
途端、氷の球体はボン!という音を立てて?爆発した?

御坂「爆弾!?」
狂助「ご明察ぅ、そりゃ酸素を利用した爆弾だぁ」
御坂「薄い氷の膜を張って内部の酸素を凍結させて圧縮してから凍結を解除して一気に膨張した訳か」
狂助「その通りだぜぇ?移動に使ったのも同じ原理だぁ、靴に氷のブースター型の氷を設置して加速したんだぁ」
御坂「くそ、このままじゃ…」
??「やっぱ俺の出番ですか?」

:2

御坂「アンタいったいどうやって」

御坂が後ろにいたのは足を凍らされて居た筈の上条当麻だった。

上条「お前らが戦ってる間に、体をクネクネさせながら右手を何とか足に届けようと頑張ってたんだよ。ったく、なんで俺の脚の氷は取ってくんないんだ」
御坂「まったく、いつも遅いのよアンタは」

当麻を見る御坂の目は、嬉し涙で滲んでいた。

上条「さてと、こっからは俺が相手だ覚悟しろよ殺人鬼」
狂助「あぁ?LEVEL0のお前になにが出来るってんだぁ?」
上条「確かに俺じゃ、お前には勝てないけどテメェには勝てるんだよ」
狂助「はは、面白れぇなお前、最高に面白れぇよぉ!」

御坂は、少し昔の事を思い出していた。

御坂(あの時もアイツは…)

狂助はブースターで加速し当麻を自らの手で直接凍らせようとした。当麻はそれを右手で防ぎ、手を上へ跳ね上げた。
狂助「なっ!?」
上条「歯を食いしばれよ、最…じゃねぇな殺人鬼!俺の最弱(さいきょう)はちっとばっか響くぞ!」

上条当麻の拳が殺人鬼に炸裂した。

:3

敦「ここは…?」

敦が目を覚ますとそこは病室ベットの上だった。

??「目が覚めたかい?」

そこにいたのは、カエル顔の医者、冥土帰しだった。

敦「俺は何で…」
冥土帰し「二重人格が表に出ていたようだね」
敦「そうか、また…」
冥土帰し「まあいい、君にお客さんだよ」

冥土帰しが扉を開けると、入ってきたのは一人の男だった。

男「どうだ敦、調子は」
敦「特にどうってこたぁねぇよ」
男「敦、華奈の事は気にするな、あれはお前のせいじゃない」
敦「でも、俺はアイツに…」
男「なあ敦、京介と話す気はないか?」
敦「アンタの能力“精神交信(メンタルトーク)”か」
男「ほとんどお前の為の能力だ、お前の為に使わせてくれ」
敦「わかった、やってくれ」

男は敦に手をかざし、能力を使った。

:4

敦は、白く何もない世界に降り立った。

敦「よう京助、2年ぶりだな」
狂助「あぁ?今更その名前で呼ぶんじゃねぇよ、俺は狂助だ」
敦「京助、なんでお前は人を殺すんだ」
狂助「あぁ?決まってんだろ、お前が望んでるからだ」
敦「違う!俺は…人殺しを望んでなんかいない」
狂助「なら2年前、なぜ?俺を殺した??」
敦「あれは…」
狂助「事故だってか?んなこたぁねぇだろうが、テメェはその手でその能力で俺を殺したんだよぉ!」
敦「違う!俺は華奈を助けるために…」
狂助「なら、お前はなぜ俺を創った?罪悪感があるのなら、俺を?殺しの身代わり?を何故作った?」
敦「京助、勝負しよう。ここでなら二人とも力を使える」
狂助「あぁ?勝負っつってもテメェは4で、俺は5だ。勝てる訳ねぇだろうが、それとも罪滅ぼしのつもりか?」
敦「いや、負ける気はない。ただ、ここで自分に示しをつけておきたいんだ」
狂助「そうかよ、なら、手加減はしねぇぞぉぉ!」

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