完結小説図書館
作者: 赤鳥さん (総ページ数: 7ページ)
関連タグ:
*5*
最終章 飛び立つ氷鳥
狂助「そうかよ、なら、手加減はしねぇぞぉぉ!」
:1
先手を打ったのは狂助だった。狂助は氷の爆弾を両手に作り敦に投げつけた
敦は壁を作って爆弾を防ぎ、敦は氷の槍を作った。
狂助「テメェの槍なんざぁ、滑って避けられるんだよぉ!」
狂助は床と靴を凍らせて避けた。だが飛んできた槍は突然、、?爆発した?
狂助「なっ!?」
狂助は咄嗟に爆弾を作りだし、爆発を相殺した。
狂助「はっ、やるじゃねぇか。槍に爆弾を仕込んでくるとはな」
敦「言っただろ、負ける気はないって。LEVELで敵わないなら頭を使うしかないからな」
狂助「ぎゃはははは!楽しいなぁおい!」
狂助は叫びながら氷の剣を作りだし、敦に切りかかった。
敦はそれに応じ、剣を2本作って防御した。
狂助「はぁん、二刀流かよ。剣で勝負ってかぁ?」
敦「あぁ、手加減はしねぇぞ」
狂助は「ぎゃはははは」と笑いながら再び敦に切りかかる、敦は片方の剣で防御し、もう片方の剣で切りかかる、だが狂助が空中に小さな氷の壁を作りだし防ぐ。
狂助「何本剣を増やそうが無駄なんだよぉ!」
そう言いながら狂助は、敦の剣を弾き、爆弾で加速した足で敦を蹴り、その瞬間に銃を作って敦に撃った。銃弾を剣で弾くと、敦の剣は砕けてしまった。
敦「くそっ!」
狂助「テメェの軟弱な氷なんざぁ、俺の氷には敵わねぇんだよぉ!」
狂助は敦のもう片方の剣を銃で砕き、敦に切りかかった。
即座に敦は盾を作り、剣を防いだが狂助の剣と同時に砕けてしまった。
敦「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
狂助「ぅらあああああああああああああああああああああ!」
狂助と敦は作れる限りの武器を生成し、お互い激突した。
:2
御坂と当麻は黒子の病室にいた。
黒子「申し訳ありませんの、お姉様にご心配をかけてしまって」
御坂「何言ってんの、当たり前じゃない」
黒子の目には、感動の余り涙が浮き出ていた。
黒子「お、お、お姉様ああああああああ!」
黒子は泣きじゃくりながら御坂に抱き着いた。
御坂「こら、黒子離しなさいってば、ちょ、調子に乗るな!」
御坂は黒子にやや控えめの電撃をぶつけた。
上条「よ、容赦ねぇなぁ」
御坂「そんな事無いわよ、ちゃんと電撃は弱めてあるわ」
上条「さ、さいですか」
黒子「ともあれ、お姉様には感謝しておりますわ」
上条「立ち直り早っ!つか、敵倒したのは俺なんすけど」
黒子「私気絶しておりましたので〜」
上条「な、はぁ不幸だ」
御坂「まあ、黒子を助けてくれたのはアンタだし一応は感謝してるわ」
御坂はそう言いながら、手を差し伸べた。
上条「お、おう」
当麻は握手と理解し、手をだした。途端に当麻の左手から「グサッ」という音が聞こえた。
上条「ん?ってうわぁ!手に針が!針が!イタタタタタタ」
御坂「ちょ、黒子!」
冥土帰し「おいおい、怪我人を増やさないでくれよ」
カエル顔の医者は「やれやれ」と言いながら当麻の左手に素早く処置をした。
上条「すげぇ!もう痛くねぇ!」
御坂「えぇ!マジ!?」
黒子の病室には、驚く3人と、呆れた顔の医者だけが佇んでいた。
:3
敦&狂助「はぁ、はぁ、はぁ…」
狂助と敦は傷だらけになり、互いに倒れこんでいた。
狂助「なぁ、敦。いや?兄貴?」
敦「なんだ?京助」
京助「兄貴と戦ってて分かった気がする、いや、ホントは最初から分かってたのかもな」
敦「俺は、俺はあの時お前を…」
京助「別に兄貴は俺を見捨てたわけじゃねぇ。華奈を助けるだけで、精いっぱいだったんだろ?」
敦「すまなかった、京助、兄ちゃんを許してくれ…」
京助「とっくに許してるよ、言ったろ?分かった気がするって、それだけで十分なんだよ」
敦「京助…」
京助「アンタは何も悪くねぇ、俺が保証してやるよ。だから、華奈を俺の分も守ってやってくれ」
敦「ああ、絶対に守って見せる」
京助「ああ、じゃあな敦」
敦「京助、お前…」
京助「あーもう顔も見たくねぇ、とっとと女の所にでも戻りやがれ」
悪態をつく京助の顔には、寂しさの涙が滲んでいた
敦「ああ、また会おう。どこかで…」
苦笑しながら別れを告げ、敦は現実に戻って行った。