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空〜虹の輪〜
作者: 裕  (総ページ数: 21ページ)
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10~ 20~

*14*

何か、景兄ぃの提案で佳長君と付き合うことになってしまった…。

火杏「…いいんちょーは俺のこと好きじゃないんだろ?」
空羽「分かんない…。」
火杏「そうか…。」

沈黙――――。

空羽「こ、今度掃除するって言ってしてなかったね。今週しようか!」
火杏「そう言えばいいんちょー、足治ったのか?」
空羽「え?あ、うん。傷みもないし、腫れも引けたから大丈夫…。」
火杏「そうか…。今週な…。分かった。」
空羽「あ、うん…。」

沈黙――――。

空羽・火杏「あのさっ…。」
空羽「あ、うん。良いよ、言って。」
火杏「いや、いいんちょーから言え。」
空羽「あ、じゃあ…。」
火杏「うん。」
空羽「私、佳長君の事好きになれるか分からない。今回のだって、景兄ぃに言われて試してるだけで、最終的には別れるかもしれない。本当にそれでも良いのかなって思って…。」
火杏「別に…。駄目ならそれ以上は求めないし、いいんちょーとは今まで通りにする。ってか、俺も同じこと聞こうとしてたんだけど…先言われた…。」
空羽「…佳長君が良いなら良いんだ。ごめんね。」
火杏「いや…。」

佳長君が良いなら良い。そのままの意味。…そのままの…

私は、多分…最低なことしてるんだろうな…

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