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作者： 裕 （総ページ数： 21ページ）
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＊13＊
空羽「…。」
景十「…空羽。」
空羽「ん？」
景十「魚焦げる。」
空羽「んー…。」
景十「んー、じゃなくて…。焦げるって…！」
空羽「…え？あ、うわっ…！」
景十「どうした？料理失敗するって珍しいじゃん。」
空羽「…。景兄ぃは今好きな人とかいる？」
景十「え！？え、何？」
空羽「…分かんないんだよね。恋愛感情が。」
景十「好きな奴でも出来たのか？」
空羽「…いや、私じゃなくて。」
景十「…胡ちゃん？」
空羽「違う。…好かれたの。」
景十「だ、誰に！？」
空羽「そんなびっくりしないでよ…。」
びっくりしてもおかしくない。人と関わることが少なかった私が人に好かれることなんて一度もなかったから…。
私自身も結構驚いてる。
空羽「…。」
景十「…何か、あったのか？その、…空羽のこと好きな奴と。」
空羽「…２回キスされた。」
景十「は！？」
空羽「いきなり。２回も！私のファーストキス！取られたの〜…。」
景十「…ちなみに誰？」
空羽「…。佳長君。」
景十「…隣の佳長？あいつかぁ…。」
空羽「ヤクザの家。」
景十「ヤクザな…。やばい奴？」
空羽「根は良い人だと思う…。」
景十「…試しに付き合ってみたら？」
空羽「そんな簡単に…！」
景十「何でもお試しが重要だろ？佳長に了解得てさ。」
空羽「私、佳長君の事好きかもわからないんだよ！？」
景十「だからだろ。好きになったらそのまま付き合えばいいし。その方が良いんじゃないのか？お前のためにも。」
私のため…。まあ、最初に打ち解けたのは多分佳長君だし、話しやすいのはそうだし、…でも…そんなこと佳長君が了解するわけ…
火杏「…いいんちょーが良いなら、俺は良いけど。」
無いんじゃなかったの？え…
空羽「良いのーーーー！！！？？」
火杏「…そんな驚くなよ。…好きなんだから当たり前じゃないのか？…っ。」
そのあと赤面する佳長君。…ちょっとギャップがあるのかも…。