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魔天使マテリアル  〜光と闇のはざま〜
作者: 鈴華 ◆/TjNqr.tYA  (総ページ数: 27ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル マテマテ 
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10~ 20~

*23*


.約束.

「・・・サーヤ、ありがとう」
レイヤは、泣き終えると、サーヤに向かって礼を言う。

バンっ・・・

また、ユウヤが攻撃してくる。
「・・・やめろ。そんな姉弟ゴッコを見ていると、イラつく」
ユウヤには、乱暴に涙をぬぐった跡がある。

「レイヤくん、やりたいこと、あるでしょ?」

「え・・・」
「だから、お兄さんのことは、レイヤくんにまかせる。わたしは、鳴神さんを止める」
「・・・サーヤ、僕には・・・ーーーー」
「自分の心に素直になって・・・」
サーヤは、そう言うと、レイヤの肩を軽く押し、レイヤに背中を向けた。

「破魔の力よ、闇を払う調べとなれ」

サーヤは、鳴神に剣を突き刺した。
鳴神の瞳から、赤い光が消えていった。
それと同時に、サーヤが手にしていた剣も砕け、消えた。

「サーヤに、剣を持たせるんじゃなかったね」
ユウヤは、淡々と言う。

(・・・わかった。僕の本当にやりたかったこと・・・!!)

(約束は、果たす!!)

レイヤは、よろけながらも立ち上がり、剣を持つ。

「光よ、闇に飲まれし心に、一条の光を」


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