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*9*
.一緒にいたい. サーヤside
「ーーー・・・第2ゲーム・・・・・・開始だ」
ユウヤが宣言すると、サーヤは、閉じ込められた。
「レイヤくん、志穂ちゃん、徹平さん、翔さん、翼さん、鳴神さん!!」
サーヤは、あらんかぎりの声で叫ぶ。
(・・・やっぱり、ダメか)
そんなサーヤの前に壁があってーーー。その壁がスクリーンのように、シーンが浮かび上がる。
「え・・・!?」
それは、もう1人のレイヤが言った通りのことだった。
もともとは、母・綾香、父・魔王、長男・夕夜、次男・黎夜の4人家族だった。
4人は、紗綾がいなくても、幸せだったのだ。
紗綾の存在が、夕夜と黎夜にバレたことにより、家族が壊れはじめたのだ。
(・・・わたしの性だ。わたしがいたから、こうなったんだ)
サーヤの心の中には、悲しみでいっぱいになる。
(・・・わたしがいなくなれば・・・レイヤくんが、・・・みんなが助かる)
サーヤの脳裏に新たな考えが生まれる。
(わたしが、死ぬーーーーー)
サーヤは、近くにあった短剣を手に取る。
その瞬間、生きることだけを願い、仲間を殺す覚悟のできた仲間たちの顔。
ーー殺し合いの始まりだ。
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